★阿修羅♪ > 社会問題2 > 542.html
 ★阿修羅♪
現代の「女工哀史」−中国人研修生・実習生の劣悪な労働条件
http://www.asyura2.com/0510/social2/msg/542.html
投稿者 kerogaso 日時 2006 年 1 月 22 日 15:03:27: 9br6ZD/XKVfwo
 

かわら版・ジャパンユニオン 2006/1/15 第142号
http://www.labornetjp.org/labornet/news/2006/20060116m1

 先日、小さなパーティーに参加しました。主役は中国人女性数名。翌日帰国の予定でし
た。この女性たちは実習生・研修生として3年間日本で働いていました。

 小さな縫製業の会社です。中国を出てくる時6万元の契約料を取られました。そして日
本での賃金は入管当局に届けられた額が12万5千円。しかしその実態は、一番高い時で
時給300円、一ヶ月の労働時間は200時間を超え、加入していない社会保険料が引か
れ、自炊にもかかわらず食事代1万5千円も引かれ、強制貯金と称して天引きされ、実際
の手取り額は二万円にも満たず、挙句に年間の休日は15日という状態。住んでいる所は、
12月の雪の積もる寒さの中でも暖房器具はなく、雨漏りもする自称「寮」というもので
した。パスポートと外国人登録証は取り上げられていました。

 しかしこの女性たちは黙っているのではなく、最初は社長に不満を言ってましたが、全
く改善されず、暴力的なってきたため、つてを頼って日本の労働組合に相談、そして加入
し、交渉をはじめました。

 結果は残念ながら帰国する日が来てしまったため、時間切れ状態ですが、今日の彼女た
ちの顔は、少し晴れ晴れとしていました。100%解決したわけではありませんが、自分
たちががんばった気持ちが現れていました。手作りの餃子も振舞われて、暖かいパーテ
ィーでした。

 しかし、事はこの数人だけの問題ではありません。同じ県下に1万人弱の中国人研修
生・実習生が同じような条件で働いているとの事です。もっと悪いところあるというよう
な話もだされました。日本の繊維産業は その川下でこのような実態があり、その上に成
り立っている産業という事なのでしょう。業界というより産業そのものが、労基法や最低
賃金と いった法律がない世界の上に成り立っている、そう思いました。昔、「女工哀
史」が言われ、「野麦峠」が昔話として映画になってきましたが、今また再現されている
のです。

 以前この欄で、「やめたくてもやめさせてくれない」「やめると言ったら暴力をふるわ
れた」「賠償金を請求された」という相談が多くなってきた事を紹介しました。私たちは
昔「タコ部屋」と呼んだ状態が現代に出現し驚きましたが、今また「女工哀史」が出現し
てきました。

 私たち労働組合を担っている人々が、踏ん張らないといけない。その夜はほんとうに痛
感して家路につきました。

 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ       HOME > 社会問題2掲示板


  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。