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http://www.asahi.com/national/update/0118/TKY200601180433.html
2006年01月19日03時05分
耐震強度偽装が発覚するきっかけとなった東京都港区のビルについて、総合経営研究所(東京都千代田区)の四ケ所猛チーフコンサルタントが窓口となって姉歯秀次元建築士が受注し、その後も四ケ所氏が直接指示していたことが関係者の話で分かった。姉歯元建築士は、設計段階の打ち合わせに平成設計側として出た形になっていたが、同社元役員は「四ケ所氏が連絡し、平成設計は何も言える立場になかった」としている。
衆院国土交通委員会は19日、四ケ所氏と平成設計の山口時也代表取締役ら4人の参考人質疑をする。総研と姉歯元建築士とのかかわりが焦点の一つになるとみられる。
このビルに関し03年11月6日にあった打ち合わせで姉歯元建築士は、平成設計の名刺を使っていた。しかし、平成設計の元役員によると事前に四ケ所氏から「姉歯には連絡しておいたから、一緒に行くように」と電話があったという。
打ち合わせの結果、契約上は構造設計を平成設計が受注し、姉歯元建築士が担当することになった。だが受注後、四ケ所氏は直接、姉歯元建築士と打ち合わせていたという。元役員は「四ケ所氏は以前から姉歯氏を知っていたはずで、総研の中でメーンで担当していた」と話した。
04年3月に別の構造設計会社から構造計算上の疑問を指摘され、姉歯元建築士が外れたため、最終的に偽装はなかった。
平成設計の山口代表取締役は昨年12月、朝日新聞の取材に「四ケ所氏は坪単価や鉄筋量について指導していた。コンサルタントが直接指示することは普通はあり得ないが、うちは総研から百%近く仕事をもらっており、総研が全部牛耳っていた」と話した。
これに対し総研側は、今月10日の自民党の調査などに、港区のビルは銀行の依頼で総研が窓口となったと認めたうえで、「四ケ所氏は平成設計側に紹介され、11月6日に初めて姉歯氏に会った。誰を呼ぶかは平成設計に任せていた」と説明。「具体的な作業にはかかわっておらず、他の物件で姉歯氏を使うよう指示した事実も確認できていない」としている。
昨年12月末の国土交通省のまとめでは、総研が関与した203物件のうち、姉歯元建築士は30物件にかかわっている。