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アマゾンには肯定的なレビューがあるが・・・。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4886835589/qid=1137252256/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/250-1634990-4533863
斎藤貴男氏の久々の書き下ろしということで読んでみた。
本書は、いわゆる「小泉構造改革」のなかの「教育改革」(主に高校改革)の実態について描かれている。
「多様な個性の伸長」とか「特色ある学校」とか、とにかく耳にやさしいスローガンで進められている高校教育改革だが、それは単に格差の固定化と個別化を推進する国家レベルでの“エリート「選別」「早期」教育”である、と自身の母校である都立高校での変化や、各地の高校統廃合の現実から検証していく。そして希望を閉ざされた「負け組」は、戦争をしたい権力者たちに取り込まれていく。
うーん恐ろしいハナシだが、自民党の幹部なんかも「ニートは戦場に行け」みたいなことを平気で言っている現実。斎藤氏は、そんな危機的状況に怒りをこめて、4章で「自律」の必要性を訴えている。最後に、高校生や大学生、社会人になりたての若者にむけて氏の語りかけが収録されている点が新鮮だった。
「下流社会」なんて言葉が流行っているけど、まさに「下流」の私が、我が子にどんな教育を選ばせることができるのか。結局は自分自身で「生き方」を切り開いていくことを教えてあげないと大変なことになるな、と考えさせられる本でした。
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ところが、この本は後半からスゴクなる。
斉藤貴男信者のネットユーザーは沈黙してる模様(笑)