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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060111-00000101-yom-soci
耐震強度偽装事件で、警視庁などの合同捜査本部が、民間の指定確認検査機関「イーホームズ」(東京都新宿区)の幹部から任意で参考人聴取したことが10日、明らかになった。
この幹部は、問題が表面化する約3週間前、開発会社「ヒューザー」(千代田区)との間で2回にわたって行われた会議に出席しており、捜査本部は、協議内容について詳しく説明を求めた模様だ。
一方、捜査本部は、コンサルタント会社「総合経営研究所(総研)」(同)がかかわったホテルルートについても並行して参考人聴取を進める方針で、建築基準法違反や宅地建物取引業法違反容疑などでの立件を視野に、幅広く捜査を進めるものとみられる。
この事件で、姉歯秀次・元1級建築士(48)以外の聴取が明らかになったのは初めて。
これまでの調べでは、イーホームズは外部からの情報提供をきっかけに構造計算書の改ざんを知り、昨年10月25、27の両日、姉歯元建築士も交え、ヒューザーとの間で善後策を協議した。
この中でイーホームズ側は、ヒューザーが建築主となっている未完成の分譲マンション5件(1件は計画段階)で、姉歯元建築士が構造計算書を改ざんしていたことを伝えた。
その一方でヒューザーは、1回目の会合翌日の26日、別の偽装マンション「グランドステージ(GS)藤沢」1戸を契約、「コンアルマーディオ横濱鶴見」1戸を引き渡した。さらに2回目会合の翌28日にも「GS藤沢」17戸を購入者に引き渡すなどしていた。この両マンションは完成済みで、2度の協議では、具体的な物件名は挙げられなかったとされる。
聴取を受けたイーホームズ幹部は、この2度の協議の両方に出席。完成済みマンションの強度偽装に関する、ヒューザー側の発言などについて説明を求められたものと見られている。
イーホームズ幹部によると、ヒューザー側は協議の席上、「(イーホームズは)3年間も偽装を見過ごしてきた」などと発言。このため同幹部は、ヒューザー側は完成済み物件の問題点についても把握していた可能性を指摘しており、捜査本部に対しても同様の説明をした模様だ。
一方、捜査本部は、偽装ホテルの多くに関与した総研による「開業指導」の内容にも注目。関係者の参考人聴取を行う方針で、事件の全容解明に向け、各ルートで並行して捜査を進める。
(読売新聞) - 1月11日3時8分更新