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津田さんは、アフリカの小国ルワンダで難民支援に取り組んでいた。ある日、地元のルワンダ人に請われて自作の日本紹介ビデオを上映した。
自宅近くの新宿の高層ビル、朝のラッシュ、繁華街のショーウインドー・・・・。流れる映像の中に路上の段ボールハウスから顔を出すホームレスの姿が一瞬映った。
「金持ちの日本人がこんなところに寝ているのか」。津田さんが「彼はホームレス。日本には2万人ほどいる」と説明すると、一人の長老が「もうルワンダに来なくて良い。この人たちを助けろ」と静かに諭した。
翌日帰国便を予約した津田さんは成田から中央公園に直行。そこはブルーテントが並ぶ「豊かな国の難民キャンプ」そのものだった。
「毎日、ここを通りながら彼らの存在を無意識に無視していた自分」を恥じた。
津田さんは富士山ろくや佐渡島で農地を借り、独自の「自立支援策」を練っている。(朝日新聞06.1.5夕刊)