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(回答先: なかなか一刀両断というわけにはゆかない問題ですね。 投稿者 如往 日時 2005 年 12 月 21 日 07:45:52)
如往さん、こんばんわ。ご意見をありがとうございます。
阿修羅に書き込まれている方は、如往さんを含め、本当によく物事を知っていらっしゃるのですね。特に政治、国際関係、経済、金融と言った分野です。お仕事で、そういう関係にいらっしゃる方もいるようですし、ジャーナリストの方もいるのでしょう。
私のは、そうプレーンな文ですよね。難しいことは、一切なし。(知らないからですね。)
おそらく、自分の実際経験をしたこを中心に 書いているからでしょう。
男女差別の問題も、自分が日本で働いていた頃は、切実でした。
ニュージーランドでも、オーストラリアでも働いたので(働いている)、日本と色々と比較してしまうのですね。
また、3つの国での子育ての経験も、同様に、私に 家族ってなんだろう、なんてことをよく考えさせます。
「男女平等」については、以前は、欧米での方が 大きな社会問題になっていましたね。
始めは、私は、それはこちらの女性の方が権利意識が強いからだと思っていましたが、どうもちがうようです。差別が強いから その反対運動も強くなる ということだと感じました。
日本も西欧も工業化前の農業社会では、男女差別は 社会の中で問題にはならず、家庭の中のものとして、表に出てこなったというのは、如往さんの言う通りだと思います。
私は、なぜ 日本の女性が 西欧の女性ほど女性差別を声高に言わなかったのかの ひとつの大きな理由は、女性差別が西欧ほど 深刻ではなかったからだと 思っています。
これは、よく言われることと正反対ですが。
日本の男性は、女性を言われるほど蔑視していない、西欧との比較の問題ですが、と思っています。
鎖国時代、つまり、江戸時代は、武家社会の生活は、仏教倫理と儒教倫理にのっとって行われていたのでしょう。詳しくはしりませんが。女性は、確か、「女大学」などの儒教の教本を勉強していたと思います。舅への尽くし方など。
しかし、国民の大半を占めるのは、農民。彼らの生活の倫理観は、仏教、神道(その土地土着のもので、農業生産に深いかかわりのあるのも)から、きていたと感じます。
幕府が農民に課した五箇条でしたっけ。(忘れた、とほほ)そういうものには、男女の役割に言及したものはありません。私は、男女間の差別は、日本の農民の間では、問題になるようなレベルのものが なかったのではないか 推察しています。
妻がキリスト教の倫理観で、夫の附属物とみなされ、乱暴しようが、殺そうが、ある意味自由だった社会とは大違いです。家族の中で、夫が力をもっていたのは、西欧社会で、日本は、むら全体のきまりに、ひとつひとつの夫婦とこどもが、従っていたと思います。
こどもを育てることも、村全体でしましたね。父親に、そのこどもや、妻に対する大きな権限など、ない社会だったと思います。
明治、大正、昭和と書くと、長すぎてしまうので、このあたりでやめておきます。
ひとつ書くと、封建時代から、工業化への移行期で、まず、政府によって強調されたのは、儒教の家制度、そして戦後、さらに、農村から都市への人口移動と工業化で、政府が推進した価値観は、良妻賢母です。この良妻賢母は、大正時代には、もう現われ、都市の女性の生き方として、主に女学校で めぐまれた家庭の子女達にむけて、教えられていきます。
しくみ、については、言葉の選択が悪かったと思います。
そうですね。勝手なことをすると、それ相応の報いがある、と言い方がいいと思います。
なぜ、「男がなんでも勝手にやれる社会とはいいがたいしくみ」 などと、強い言い方になってしまったかというと、
妊娠した妻を横目に働かない、でも生まれたこどもはかわいい、ちょっとは、世話をする、でも、いつでも外に遊びに行く、洗濯くらいは、する、でも、お金は、稼がない、稼いでも、ちょっとしかないから、自分で使ってします。外に彼女ができちゃったから、バイバイ、でも、週二回は、こどもと会う権利があるからね。あ、今の彼女にもこどもができかちゃった。この子と前の彼女の子、義理の兄弟、姉妹だね。少し大きくなったら、いっしょにあそばせよう。あ、もういやになって、今の彼女とも別れる。その子とも、会う権利あるからね。
こういうこと、男性やれますから。女性が 苦しんで、泣いて、でも、半永久的に縁は切れません。こどもをそのいい加減な男と会わせていかなくては、なりません。
ある年になれば、その男性が こどもを今のパートナーの家に連れていく権利もあって、母親は、その女性が自分の子をかわいがる補償はなく、気がきでないのです。
こういう出来事は、こちらでは、よくおきます。
だから、日本の男性は、自由でないなあ、と感じてしまったわけですね。もちろん、西欧では、女性が勝手に子供をおいて出て行っても 子供に会う権利はあるので、平等といえば、平等だけど、出て行くのは、圧倒的に男性なので。
こっちのなんでも勝手にやっている男性を見ているので、その比較で見てしまったからかもしれません。
私は、「欧米型男女平等」社会こそ、ある意味男性天国かも とも思ったりします。一面的な見方を言われれば それはそうでしょうが。
こちらこそ、またよろしく お願いします。