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人々の幸せのための「男女平等」は、そう簡単にはいかない。家庭破壊を伴う、欧米型男女平等
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投稿者 東京音頭 日時 2005 年 12 月 19 日 16:15:40: lgPwXYAv4QVow
 

「男女平等」!! 是非、達成して欲しいことですが、どんな男女平等社会が理想なのか、実は皆よく分かっていない(自分も含め)のではないでしょうか。
まず、現代のような企業理論のまかりとおる、資本主義社会で、女性と男性が労働市場においてほぼ完全なる平等を勝ち取ったとしたら、どうなるでしょう。
例えば、日本より労働市場において 男女平等であり、男性も家事や育児をし、出産費無料で、子育てする母への支援もあって、待機しなくても こどもを施設にあずけて、働きに行ける、
正社員ならば、産休、育児休暇もあり、パートでは これはないが、公的支援はあり、男女とも、就職の年齢差別は、日本よりずっと少ない。小さいこどもをかかえていても、資格をとりに、学校にも行ける (学生でも安く保育所を利用できる。学費は、国から借金できる)
私の住む国です。

で、どうなっているかというと、結論からいうと、こどもはあまり恩恵を受けない ということです。
詳しく書くととても書ききれないので、1だけ書きます。
こどもにとって大好きなパパとママが簡単に別れるということです。
個人主義を押し進める資本主義でありながら、男を父、女を母の役割にとどめおくために、日本社会がとってきた基本政策は、女性には、基本的に家で子育てをするように仕向け、男には 外で、家族のために働くように仕向ける ということです。結果、労働市場では、女性は短期労働者、パートとしての地位しか与えられなくなります。
(私は、よく言われるような、これを、女性を男性の支配下におくための政策とは見ていません。
(これで、日本では、男性間より 男と女の賃金格差が大きいことで、男と女の組み合わせでできる家庭間の賃金格差が 欧米ほど大きくならず、一億総中流を生み出した ひとつの要素だと思います。文化、宗教、歴史の違いも大きいが)

しかしながら、この社会は、私は 男性天国でもないと思います。
こういう社会では、母親に対し、自分やこどもの食べるお金くらい自分で稼いで当然との期待はしません。夫である男性が 一生懸命稼ぎ、妻、子供を食べさせて当たり前という価値観が育ちます。(豪州では ヨーロッパ系を中心に消滅しかかっている価値観)
又、夫ばかり 外へ出て、好きなことばかりやって、遊べるかというとそうもいかないです。日本には、夫がほかに女性を作り、簡単に妻と別れることのできないしくみがあるます。それが、まず、貞操義務(こちらで話したら、みんな、ずっこけてた、)です。女性にも義務はありますが、私は、男性をしばるものと見ています。
これで、離婚したい男性は、妻へ 慰謝料を払わなくてはなりません。(こちらでは、そんな法律はない)
又 もうひとつ、これが夫には、もっとも辛いだろうと思われるぺナルティーに 親権があります。妻と別れたい男性は、もちろん親権はとれないし、もっと深刻なのは、こどもに2度とあえなくなるかもということです。(妻の胸三寸というところです。)、欧米にあるような、別れたパパが子供に定期的に会える権利は、(従わないと、母親は罰せられる)日本ではまだ、ありません。
その他、他人の目とか、出世にかかわるとか、(道徳的に 浮気して 妻を捨てた男性はほめられたものではない)(欧米では、まったく平気)など、様々な要因で、男が勝手になんでもできるとは言いがたい社会なのです。
どちらかというと、どっちが不利かという問題提起はできるでしょうが。
で、父も母も自分の立場を捨てるのに、大きな不利益があるから、離婚は控える。我慢する。
なんとか、頑張る ということになっている(いた??)のでしょう。
子供にとっては、パパとママがいっしょにいてくれるのが、一番幸せではないのでしょうか。(もちろん、けんかばかりされても困るが)。

こちらでは、血が繋がった父親、母親と住んでいる子供の方が少ないと思います。
昔学生の頃統計を見ました。子供の学校の友達でも 数える程度です。
こどもの情緒不安定は、社会問題になっています。

私は、今の日本の制度がいいなんて、思いません。が欧米的男女平等も決していいとは思いません。簡単に男女平等といいますが、これは、税金を○パーセント上げる、というような制度的問題ではなく、法律を帰ればうまく行くというような次元の問題でもないと思います。日本社会全体にかかわる大きな問題をはらんでいます。
家庭の安定をも目指す制度にするのか、労働市場の男女平等だけで、あとのことは、どうでもいいのか、父、母が担ってきたそれぞれの役割、責任をどうしていくのか、など、議論すべきことは、たくさんあります。

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