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小泉自公政権による生活破壊が進んでいます。例えば、非常に深刻な高齢貧困層の実態について見ます。
生活保護を受けている70歳以上の高齢者の場合、2年前までは18,000円程度の老齢加算が付いていました。それが年々減らされ、来年度は廃止されます。そうすると、夏期に支給される保護費は、単身者で107,600円になります(1級地−2、家賃35,000円)。元気であれば、どうにか生活できる額ではあります。ところが、少しボケが進んで、一人暮らしができなくなったらどうなるでしょう・・・。
特別養護老人ホームは、いま入所したいという人には役立ちません。空くまで待っていることができる恵まれた人しか入れないのです。病院は、治療の必要のない人は入院できません。唯一可能性のあるのは「痴呆対応型共同生活介護」と呼ばれる、いわゆるグループホーム(GH)です。
さて、このGH、いったいどのくらいお金がかかるのでしょう。
介護保険施設だから本人負担は利用料の1割で、食費と部屋代が若干加算される程度と思っている方が多いのですが、これは大変な誤解です。GHは在宅と同じですから、部屋代、食費、水光熱費などの費用は食事付きの下宿に入ったのと同じに係ります。勿論、たばこ銭などお小遣いも本人負担です。
当地には24のグループホームがありますが、そのうち、部屋代、食費、水光熱費の合計が夏期で85,000円以下の所は1ヵ所だけしかありません。ということは、手元に残るお小遣いは23,000円以下、実はこの額は生保受給者が入院中に支給される日用品費より少ないのです。
言い換えると、生保受給者がGHに入った場合には、入院中の病人よりも小遣いが少なくなるということです。
皆さん、こういう現実をご存じですか。親がボケて一人暮らしができなくなった、夫がボケて在宅では看切れなくなった、その時になってから慌てても間に合わないのです。制度の改悪に反対して闘うのは大事です。小泉自公政権批判もいいでしょう。しかし、改悪は通るのです。その時に、家族を守り、自分を守り、仲間を守り、国民を守るためにどうしなければならないのか。
考えていますか。