★阿修羅♪ > 社会問題2 > 346.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
コリエレ紙ミラノ版から
仏暴動の影響と教会プロモーションが感じられる記事ですが(但しMagdi Allam
記者はエジプト系)、食料集めの日のシステムをご紹介したく投稿しました。
スーパーの入り口で配布される専用袋に、店内陳列棚から瓶詰め・缶詰・
クラッカー等の常温保存のきく食品を選び、レジで会計を済ませてから出口で
ボランティアに渡します。 缶詰・瓶詰めの水煮野菜、ツナ缶、離乳食や
粉ミルクが喜ばれるようです。(イタリアではレトルトやフリーズドライ食品が
一般的ではありません)
昨年のチラシによると、集められた食料の7割がイタリアの家庭に毎月配布され、
3割が災害などの非常時のために備蓄されたそうです。
・・・・
記事タイトル
「キリスト教徒とイスラム教徒、食料を集める日に集う」
26日土曜日は、窮乏家庭のための全国食料収集日。カトリック教徒と
イスラム教徒のボランティアが並ぶ。
イスラム系移民の融合化(integration)は、カトリック組織プロモーションに
よる慈善事業にも移行しており、明日の全国食料収集日のミラノでも実現する。
エジプト人女性のグループが食料陳列台基金のボランティアと並び、スーパー
マーケットの外で市民が寄贈する最必要消費財を集める仕事に従事する。
個人の体験と社会参加を通じて、人類の共通の価値観を共有する機会となる。
ISTAT(統計局)によると、人口の11.8%にあたる236万家族(678万6千人)が
貧困状態にある。 食料陳列台基金は、04年に集めた5万3,411トンの食料を
7,234の契約慈善事業機関を通じて配布し、日々121万1,414人の飢えを満たした。
この博愛事業は、1日717人のボランティアと50人の有報酬職員の存在で可能に
なる。
今年の全国食料収集の日は、イタリア全国で約10万人のボランティアが近場の
スーパーマーケット5,200で食料を集める。 専用収集袋と食品選びのヒントが
書かれているチラシが配布される。 2人の特別ゲストはPaolo Brosio と
Giancarlo Fisichella. 昨年は約450万人のイタリア人が2,230万8千ユーロ
相当を提供した。 ”食料陳列棚基金”の歴史は、食品会社STARの創設者
Danilo FossatiとComunione e Liberazioneの創設者 Luigi Giussaniの89年の
出会いに遡る。 Giorgio Vittadini援助基金会長によると、「すっかり意気
投合したFossatiとGiussaniは、これがキリスト教徒/非キリスト教徒を問わず
人々に共有と慈悲の心を教える機会になると思い描いたのです。つまり誰でも
教会の伝統的な社会ドクトリンの積極的な推進力になれるのだという興奮
(で意気投合したの)です」。 食料陳列棚基金は、99年にOnlus慈善事業組織
に加盟した。
社会の連帯が国民教育との合意を得た過程を経て、移民の社会融合手段として
認識されるようになった。 聖Vincenzo De Paoliボランティアグループは、
イタリア文化・文化遺産講座をミラノPonte Lambro在住のエジプト女性
グループに提供している。 イタリア史におけるギリシャ・ローマ・キリスト教を
源とする象徴的な場所の見学を通じて、イタリア文化に触れるというものだ。
とりわけ友人付き合いを通じて、お互いの価値観・生活観・自由・民主主義を
認め合うことになった。 このようにして、キリスト教とイスラム教の女性が
明日の食料を集める日の特別な経験を共有することになった。
Magdi Allam
25 novembre 2005