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朝日新聞からhttp://www.asahi.com/national/update/1115/OSK200511150056.htmlより引用
内臓肉と脂肪混ぜ「ステーキ」 フォルクスに排除命令
2005年11月15日20時14分
ステーキレストランチェーンのフォルクス(本店・大阪府吹田市)が、内臓肉と脂肪を混ぜ合わせて作った「成型肉」を使いながら、メニューにはただし書きなしに「ステーキ」と表示していたとして、公正取引委員会は15日、同社に対し、景品表示法違反で排除命令を出した。公取委が飲食店の商品表示に関して排除命令を出すのは初めて。同社は命令を受け、問題となったメニューの提供をやめている。
公取委によると、フォルクスは今年3月上旬から9月上旬までの間、全国の122店舗で、「ビーフステーキ焼肉ソースランチ(税込み1029円)」「ひとくちビーフステーキ焼肉ソース(同1554円)」など5品目を販売した。食材には、ハラ身などの内臓肉と牛脂を食用のりでつなぎ合わせた「成型肉」を使っていたが、メニューや広告には明示していなかったという。
排除命令の対象になった商品は約44万食が提供され、計5億4000万円を売り上げたという。
この期間、ひき肉を使った4商品も販売していたが、「あら挽き」などのただし書きが加えられていたという。
公取委は「ステーキ」という表示があれば、一般消費者はブロックの正肉からカットした肉だと思うのが普通だ、と指摘。同社のメニューの表記は「成型肉」を優良に見せて客を誘う行為に当たると判断した。
そのうえで、「成型肉」を使う場合は、その旨を明示しない限り、実際のものより著しく優良であると消費者に誤認させるとして、同社に表示を改善し、再発防止措置を取るよう命じた。
公取委の調査に対し、同社は「牛海綿状脳症(BSE)などの影響で牛肉が品薄になり、より安くおいしいものを食べてもらうために成型肉を使った商品を開発した」と説明しているという。
同社本社総務人事部(東京)は「(問題となった商品は)口当たりをよくするために加工したものだったので、表示する必要はないと考えていた」と釈明。排除命令を受けたことについては「今後は景品表示法を順守し、お客様に適切な情報提供に努めたい」と話している。
ステーキに関する表示をめぐっては、公正取引委員会は81年10月、食肉販売業界に、「成型肉」の場合は、その旨を明示するよう要望している。しかし、外食産業のステーキの表示に関する法的な基準はないという。