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ミスした乗務員らを対象にしたJR西日本の日勤教育(再教育)で精神的苦痛を受けたなどとして、ジェーアール西日本労働組合(JR西労)の組合員らが10日、同社と職場の管理職に計990万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。日勤教育は4月の尼崎脱線事故後、「懲罰的で不合理」との批判を受け、同社が見直しを進めているが、違法性を巡る提訴は事故後初めて。
原告は、大阪支社森ノ宮電車区所属の組合員4人とJR西労、JR西労近畿地方本部。日勤教育に対し賠償を求めたのは組合員の運転士と車両管理係の計2人。被告の管理職は、同電車区の区長と当時の首席助役。
訴状によると、運転士は03年6月、車庫と本線をつなぐ連絡線で約2メートルオーバーランし、報告が遅れたため71日間の日勤教育を受けた。首席助役らに取り囲まれ、「辞表を出して辞めてもいいんだ」などと暴言を浴びせられ、会社への忠誠心を強要するようなリポートを書かせられた。
車両管理係は04年4月、電車区構内で車両移動中、線路上に小石のようなものを見つけ非常ブレーキをかけた。小石はスズメとわかり、無線で「スズメが進路妨害」と報告したが、「無線用語にない言葉を使った」との理由で弁明の機会もなく1カ月の日勤教育となった。「スズメごときで『進路妨害』と報告したのは不適切だった」と書くよう指示され、車両の天井掃除や草むしりもさせられた。原告側は「言いがかりのように日勤教育を受けさせ、内容も虐待、嫌がらせでしかなく違法だ」と主張している。【前田幹夫】
会見した原告らは「脱線事故の背景要因である日勤教育の本質は変わっていない。悲惨な事故を繰り返さない企業体質になってほしいと思い、提訴した」と話した。
▽JR西日本の話 訴状が届いておらず、コメントできない。
毎日新聞 2005年11月10日 11時24分 (最終更新時間 11月10日 12時03分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051110k0000e040040000c.html