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コンビニのごみ箱に家庭ごみが捨てられる“被害”がエスカレートし、仙台市内ではごみ箱の口を封鎖する店も出始めた。米中枢同時テロ以降、交通機関の駅など公共施設からごみ箱が撤去されたことも、コンビニへのごみ集中に拍車を掛けている。店長らは「もう我慢の限度を超えている」と怒り心頭だ。
「家庭用ゴミを投棄されますので、しばらくの間、閉鎖します」。若林区新寺のローソン仙台新寺店は5月から、店頭に置く燃えるごみ用のごみ箱の口を張り紙でふさいだ。誰が家庭用ごみを持ち込んだか分かるよう、防犯ビデオも設置した。
「猫の死骸(しがい)や使用済みの紙おむつ、金属性部品まで入れられる。ごみ箱が満杯になると周りにもごみを並べられ、もう我慢できなくなった」。店を始めて16年になる鈴木貞夫店長(64)はカンカンだ。
青葉区木町通のコンビニは、燃えるごみ用のごみ箱だけを店内に入れた。店員の目が行き届くため、家庭ごみが持ち込まれなくなると考えた。「近隣住民や車で来て捨てていく人が多く、苦肉の策だ」と店では話す。
この店が加盟するコンビニチェーンの本部は「利用客あってのコンビニなので、ごみ箱は外に置くよう指導したが、被害のあまりのひどさに店長を説得できなかった」と明かす。
業界最大手のセブン―イレブン・ジャパンは8月中旬から、全国約1万1000店のごみ箱に「家庭用のごみの持ち込みはお断りします」とのステッカーを張っている。「基本的には当社の店舗から出るごみを処理するために設置しているのに、趣旨から大きく外れたごみが持ち込まれるようになった」と同社は説明する。
同社はごみ処理料として月3万2000円を店から徴収しているが、これを上回るコストがかかりだしたようだ。
仙台でもJRや地下鉄の駅など、公共的な施設では米中枢同時テロ以降、防犯上の理由からごみ箱撤去が相次ぐ。コンビニ店長の中には「それ以降、持ち込まれるごみが目立って増えた」と指摘する人もいる。
コンビニ店でつくる全国FC加盟店協会宮城県支部は「今は利用客のモラルに訴えるしかなく、解決策は見つからない」と頭を抱えている。
http://news.goo.ne.jp/news/kahoku/chiiki/20051104/20051104t13037.html