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新潟県中越地震の発生から23日で1年になる。読売新聞が仮設住宅で避難生活を続ける20歳以上の男女300人にアンケートをしたところ、「住宅再建のめどが立っていない」と答えた人が44%にのぼった。
災害救助法による被災者向け仮設住宅の入居期限まで1年。生活の苦しさを訴える声も発生から半年の前回調査より大幅に増え、自力での住宅再建の難しさが浮き彫りになった。
仮設住宅にはなお、2812世帯・9160人(9月30日現在)が入居。アンケートは震災から2か月の昨年12月、半年の今年4月に続き3回目で、今回は10月8〜10日に行った。
住宅建て替えの「めどが立っていない」は、半年前の調査結果とほぼ同じだが、被災時の居住地別にみると、全住民が避難した旧山古志村(長岡市)が53%に上り、山古志を除く長岡市の40%、小千谷市の38%、川口町の17%を大きく上回り、意識に“地域格差”が表れていることがうかがえる。
めどが立たない理由は「資金難」が35%で最も多かった。生活については「苦しくなった」が54%で、半年調査の時より17ポイント増加した。経済状況の苦しさが将来の見通しをいっそう困難にしている。
一方、「再建のめどが立っている」人でも、「道路の補修や宅地造成が進んでおらず、本当に建て替えられるのか不安」(旧山古志村、72歳女性)、「元の場所は山沿いで雪が多いので別の場所に引っ越したい」(小千谷市、48歳男性)などと漏らし、被災前の居住地を離れて生活再建を目指す人も目立った。
(2005年10月23日3時2分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051023i101.htm