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20年前「工法の欠陥」忠告 総研「商売邪魔するな」
大分の事務所と決裂 「平成」設立
耐震強度偽装事件で関係先として家宅捜索を受けたコンサルタント会社「総合経営研究所(総研)」(東京都千代田区)の内河健所長(71)が約二十年前、効率的な工法の先駆けだった設計事務所から、安価な材料の使用など工法について忠告を受けたのに「商売の邪魔をするな」と拒否していたことが二十一日、分かった。
これをきっかけに両者は決裂し、強度不足のホテルを設計した姉歯秀次元一級建築士(48)の元請け会社「平成設計」(同)が設立されたという。関係者は「総研のこうした利益至上の姿勢が今回の問題を招いたのではないか」と指摘している。
関係者によると、内河所長は昭和五十九年、独自の型枠を使う効率的工法に取り組んでいた大分県の設計事務所を訪問。「いいものは取り入れたい」として、総研の会員企業に工法の指導を受けさせるようになった。
会員の中には「木村建設」(熊本県八代市)も含まれており、同社は総研とともに、海外の安価な資材と効率的工法を組み合わせた新たな工法を発案、さらにコストダウンを図ろうとしたという。
設計事務所側は「海外の資材は良くない。安かろう悪かろうという見方をされるからやめた方がいい」と忠告したが、内河所長は「邪魔をするな。もう指導は受けない」と反論し、両者は二年余りで決裂した。
平成設計の設立はこの二年後の平成元年。木村建設の設計部門を独立させる形でつくられ、関係者は「総研と木村の意向に沿う設計事務所がなかったため、自分たちでつくったのではないか」と指摘する。
総研が開業指導したホテルは計二百三十八棟で、ほとんどすべての元請け設計は平成設計となっている。また、内河所長が自ら同社の営業を担っていたことも分かっている。
≪捜索を続行≫
耐震強度偽装事件で警視庁と千葉、神奈川両県警の合同捜査本部は二十一日、構造計算書を偽造した姉歯秀次元建築士(48)の関連先として建築基準法違反容疑で、木村建設本社(熊本県八代市)と東京支店(東京都新宿区)などを再捜索した。
木村建設の篠塚明元東京支店長(45)が、姉歯元建築士に対して鉄筋減らしを要求していたことが、衆院国土交通委員会の証人喚問などで判明。同社と子会社の平成建設(千代田区)は偽装物件の半数以上で設計か施工を受注している。
合同捜査本部は、姉歯元建築士への圧力が偽装のきっかけとなったとの見方を強め、二社が一連の偽装で果たした役割の解明を目指す。
新宿区の木村建設東京支店近くには同日午前八時四十五分ごろ、資料運搬のためのトラック二台が待機。捜査員十数人が支店事務所へ捜索に入り、窓にブラインドを下ろしたまま資料の押収を進めた。
合同捜査本部は、立会人の不在で二十日中に捜索できなかった十カ所についても強制捜査を実施した。
http://www.sankei.co.jp/news/evening/22iti001.htm
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