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どう考えてもおかしい
こんな事は私のコラムで書くことではないと思うけれど、どう考えてもおかしいと思うので、一言言っておく。
今度の耐震偽造事件が発覚した直後、私はこのコラムで、ひょっとしたらこの問題は小泉政権の命取りに発展するのではないかと書いた。その理由として、本気ですべての建造物を調べれば耐震基準に満たない構造物(つまり基準の30%が危なくて80%なら良いというわけにはいかない。一部を退去させたり取り壊しをしておいて、その他のより危険が少ない、しかし基準に満たない構造物を放置するわけには行かないだろう)は限りなく続出してくるのではないか、その場合、日本の建築行政がイカサマだったのではないか、という根本的問題にぶち当たること、さらには、この業界の常として政官業の癒着が間違いなく存在し、しかも関与した政治家が政権政党の関係者であったら、責任は逃れられないだろう、などと思ったからだ。更にいえばこの問題の犠牲になった住民の数が広がり怒りが高まると収拾がつかなくなるだろうと考えたからである。
その後の事態の進展はこの予想通りに展開になりつつある。連立政権の責任も指摘されて入る。
ところがである。マスコミも国民も野党も住民も、大騒ぎをする割には政府の責任を追及する声が皆無である。どうしても解せないのが、政権の責任を追及する立場にある野党第一党の民主党が馬渕何某という一人の代議士に任せっぱなしで、しかもその代議士が一人で心身困憊して、身の危険をおかしてまで追及しようとしているのに、政治が動かない。馬渕議員にしてもそれまでまったく知られていない議員がこれで有名になったとばかり張り切っている。
何故前原、志井、福島といった野党党首が先頭にたって野党をあげて政府を追及しないのか。それともこの問題は、姉歯や小嶋や内河やら何とか建設やらといった民間の関係者を悪者にしてそれで終わる話なのか。
私は興味深く見ている。真相究明までに膨大な作業が必要となるこの一大偽造事件が、はたしてどんな形で終結するのだろうかと。その間にもこの国が直面している諸問題は津波のように押し寄せてくる。もはや政治家や官僚らには満足な解決は不可能である。そしてそれでもなんとなく国民は我慢してこの日本が動いていく。
すべてが一過性のニュースになりそして消えてはまたあらたなニュースが作り出されていく。
この悪質な耐震偽造問題に対するこの国の首相の唯一のコメントが「罰金50万円では軽すぎますよねえ、法律のことですから・・・」というのでは、あまりにも情けない。日本の現状をこのひと言が象徴している。
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