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阪神淡路大震災の教訓がなぜ活かされないのか?なぜ耐震性能を調べずに安さや広さで買ったのか?
http://www.asyura2.com/0510/senkyo17/msg/872.html
投稿者 TORA 日時 2005 年 12 月 18 日 15:55:25: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu109.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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阪神淡路大震災の教訓がなぜ活かされないのか?
なぜ耐震性能を調べずに安さや広さで買ったのか?

2005年12月18日 日曜日

95年の阪神淡路大震災で3階が潰れたマンション


◆耐震偽装への税金投入批判、被害住民悩ます中傷も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051218-00000003-yom-soci

耐震偽装問題で、強度不足マンションの解体・建て替えや住民への公的支援策が打ち出されるなか、国土交通省や自治体に対し、「税金を投入するのはおかしい」といった意見が寄せられている。

 新潟県中越地震の被災者などに比べて支援が手厚すぎるといった指摘も目立つ。一方、インターネットの掲示板では被害者のマンション住民を中傷する書き込みが相次ぎ、「まわりの人に敵意を持たれているようで怖い」と訴える住民も出ている。

 国交省には16日までに、この問題についての意見が電話などで計約1300件寄せられた。マンションを自治体が買い取って解体、建て替え、住民に再分譲する枠組みが発表された6日以降は、反対意見が大部分になった。「住民の自己責任でやるべきだ」などの声が目立つという。

 「グランドステージ東向島」がある墨田区では、当初は家賃減免の方針を示さなかった区への非難が多かった。だが6日からは一転し、「責任を問うべきはヒューザーやイーホームズ。税金を使ってほしくない」とする意見が大勢を占めるようになった。

 「グランドステージ住吉」を抱える江東区にも、「阪神大震災を経験したが、あの時は住宅再建に税金は使われなかった。不公平だ」などとする意見があった。横浜市でも公的資金投入に反対する投書やメールが11件寄せられている。これを受け同市は16日、支援には市ではなく国の予算を使うよう求める要望書を国交省に提出した。

 中越地震などの際の支援との違いばかりでなく、買い取りの対象が耐震強度0・5で線引きされたことなども不公平感につながっているようだ。

 当の住民からは「自分が当事者でなかったら、手厚い支援はおかしいと思うから仕方がない」(「東向島」の女性)というあきらめのような声も。「住吉」の男性は「『私たちは被害者だ』と主張するだけでは本当の解決にならない。当然、我々もリスクを負うべきだと思う」と、批判を冷静に受け止めている。

 こうした批判とは別に、住民たちを悩ませているのは一部のインターネット掲示板だ。住民の発言を「気にくわない」などとやり玉に挙げる心ない書き込みが多い。あるマンション住民は別の住民から、「ネットの掲示板に悪く書かれるので、マスコミに過激なことは言わないで」と頼み込まれたこともあったという。

 マンションの住民代表は「最初は倒壊の恐怖や生活の変化によるストレスが大きかった。ところが、最近では公的支援への批判が高まっていることで、『周囲の人たちに敵意を持たれている』と外出を怖がる人が増えてきた」と、心理的圧迫の深刻さを明かす。
(読売新聞) - 12月18日11時37分更新


◆偽装現場職人は見ていた!姉歯だけじゃない危険物件 ZAKZAK 2005/12/17
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_12/t2005121702.html

マンションなどの耐震強度偽装問題が次々と発覚するなか、建築現場で働く職人の間から「まだまだ明らかになっているのは、氷山の一角」と指摘する声が数多く上がっている。問題発覚後、弁護士や建築士らが行った「告発110番」でも多くの内部情報が寄せられるなど、どうやら“姉歯”だけではない危険な現実を、現場の職人は見ていたようだ。
 「この仕事を40年以上続けてきた。建築士じゃなくても現場の人間が見れば、(構造の弱さも)一発でわかる。強度が偽装された設計なんて、あの人(姉歯秀次元建築士)だけじゃないことは明らかだよ」

 高層ビルやテナントビルなどの内外装を手がけている職人(56)は、これまで隠され続けてきた“現実”を告発する。

 欠陥構造は、明らかに柱が細かったり、締めるべきボルトが細く短かったりするなど、あらゆる部分に及ぶという。建設業界の厳しい価格競争にさらされ、下請け会社がさらにコストダウンを迫られているという側面もあるが、実際には「それ以前の問題」(前出の職人)で、設計図自体がゆがめられている場合も多いというのだ。

 「コンクリートにさびが浮いてしまうのは、典型的な設計ミス。コンクリートに鉄筋を埋め込むのが浅くて、(コンクリートの)厚さがないからさびが出る」と指摘。欠陥建築物はビルだけでなく、高速道路や鉄道の高架などにもおよび、「補強といって高架の柱を鉄板で巻いたりしているけど、あんなの全然意味がないって現場の職人たちは笑ってますよ」という。

 「現場の職人はみんな欠陥に気づいているが、それが言えない状況なんです」。下請けの内装業を経営する職人(58)は、欠陥が見過ごされていく一番の大きな問題は、大手ゼネコンの体質にあると指摘する。

 建築現場には大卒のゼネコン社員が現場監督として派遣されているが、「朝礼では地べたに座らされたり、下請けをしている職人はまるで“奴隷”」と憤る。

 この“現場”を知らない監督たちは、職人が設計図が間違っていると指摘したとしても「監督自身がどこが悪いのか、分からない」というのだ。そして「現場の職人がそれどおりに作らないと、使えない職人とみなされ次の日から仕事がなくなる」という“強権”を発動されてしまう。

 工期の短縮も最近の傾向だ。現場の事情や段取りが分からない現場監督からは無理な期限を押し付けられ、達成できないと今後の仕事を受注できない下請けでは、「欠陥の指摘どころか、多少手を抜かなければ、どうしたって要求どおりに達成できないんですよ」と悲鳴をあげているのだ。

 弁護士や建築士らが行った「構造計算偽造・ずさん検査告発110番」には、約200件の情報が寄せられ、建設業関係者からの内部情報だけでも約20件もあった。

 国土交通省の調査でも、完成した建築物の耐震性などが適法か調べるため、建築基準法で義務付けられた「完了検査」も平成16年度は全国で73%しか実施されていないことが分かっている。

 「ちゃんと完了検査なんかを受けちゃうと、一発で危険な建物だとバレるからわざと避けている例もある」(前出の下請け業者)。町中が違法建築物だらけな危険な現実が、改めて浮き彫りになっている。

(私のコメント)
久しぶりに耐震強度偽装マンション問題を取り上げますが、国会の証人喚問まで行なわれましたが、政界への金の流れまでは追及は及んでいない。キックバックによる裏金作りまでは明らかになりましたが、そこから先へはどこへ行ったのか追求できるかが課題です。これらは建設業界全体の体質問題であり、今度の偽装マンションは氷山の一角であることがはっきりしてきた。

構造設計を偽装した設計事務所も姉歯だけではなく何ヶ所も出てきて、建設会社も木村建設だけではなく多くの建設会社が鉄筋を抜くなどの偽装設計や手抜き工事をしていたようだ。また建築確認や完了検査もいいかげんで自治体の確認業務などもいいかげんなようだ。

また阪神淡路大震災などでは多くの鉄筋コンクリートの建物の被害も数多く出ましたが、そのことがホテルやマンションの建築主や分譲マンションの購入者には教訓としてぜんぜん活かされていない事に驚きを覚えますが、コストの安さに目を奪われて大地震が来たらどうなるか考えなかったのだろうか。日本なら震度5程度の地震は年に数度はあるし、震度6程度の地震は10年に一度はある。

冒頭に阪神淡路大震災の潰れたマンションの写真を紹介しましたが、それを見ればかなり堅固に作らないと潰れてしまう事がわかるだろう。それこそ柱や梁は鉄筋だらけになるくらい大量の鉄筋使わないと持たないし、耐震壁も二重に鉄筋を組まないと地震で壊れてしまう。だから新築マンションを買う人は工事現場を見て買うくらいの慎重さが必要なのですが、鉄筋の本数や太さは素人が見ても分かるはずだ。

これからは国会や国土交通省などが対策を考えると思いますが、我々にできる事は欠陥工事のマンションは買わないようにすれば、ヒューザーやシノケンのようなマンション業者は潰れてなくなるはずだ。たとえ分からなくても工事現場の写真を撮っておけば後で問題が起きた時に欠陥工事が証明できる。

また日本には建設業界で働く人が数百万人いるはずなのに、内部告発する人がほとんどいない。ZAKZAKの記事でもわかるように告発すれば袋叩きにされて業界から追い出されるから出来ないのだ。一級建築士でなくともベテランの建築職人でも設計がおかしいのはすぐに分かるし、構造計算だってプロならすぐに分かると姉歯元建築士も告発したアトラス設計の社長も国会証言で述べている。要するに建築確認機関は見ていなかったのだ。

欠陥マンションを買った被害者に対して自治体が買い取って建て替えまですることには賛成ですが、それならばいまだに阪神大震災や中越地震で仮設住宅で暮らす人たちに対しても住宅を再建してあげないと不公平になる。これから明らかになる偽装マンションは、どれだけになるか分かりませんが国は全て平等に対応できるのだろうか。

テレビ朝日のスーパーモーニングより
高層マンションなら32ミリの鉄筋がびっしり並ぶ


これだけ鉄筋が細くて少ないと大地震には持たない。


32ミリから25ミリになると半分以下の強度になる

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