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自社さ連立の村山政権の時に、社会党(現社民党)は、消費税を反対し続けて
きた党是を反故にして、５％アップを承諾した。消費税をアップしたがっていた自
民党がその引き換えに、村山談話なる世界中に日本の地位を貶める発言を容認
した。それに付随して中国東北部(旧満州国)で、日本軍が国民党軍に引き渡した
(この時点で中国のお得意の内政問題に移行していた)「譲渡化学兵器」なるものを
「遺棄化学兵器」と捏造したのも村山政権である。つまり日本国及び日本国民に
とっては、双方の政党が最悪の選択を自身のエゴの為に行ったのである。
さて９.１１選挙の小泉の圧勝については、小選挙区における公明党の応援
(つまり学会票)に大いに助けられている。この公明党が今回再度「国立追悼施設」
が見送りになったことに対して、１９９９年連立時からの合意事項なので守ってもら
わないと言っている。公明党の要望には他に「外国人参政権」がある。公明党は
「人権擁護法案」にも積極的である。「共謀罪」も推進している。
今回、首相の靖國参拝を熱望する保守の何割かは、この８月１５日には参拝し
なかった小泉に、懲りずに過大な期待を抱いて、靖國と相容れない公明党と連
立している小泉自民党を推した。これを「靖國バカ」という。英霊が本当に望んで
いるのは、自分たちの子孫である日本民族が幸せになることである。子孫を不幸
にしてまで自分に参って欲しいと願う先祖などいないであろう。「靖國バカ」はその
根本的なことを踏まえていない。英霊の靖國ではなくて、自分たちの靖國になって
しまっている。
今の自公連立で、もし過去の自社さの時のように、公明党が「国立追悼施設」
を断念するバーターとして、自民党が「人権擁護法」「共謀罪」「外国人参政権」
(以下「人権擁護法等」と称す)の成立を容認したら、どのような社会となるか。
「靖國バカ」はこの時点では快哉するかもしれない。しかし「人権擁護法等」が成
立した後で、再度「国立追悼施設」案が出された時には、今度は反対運動はすべ
て共謀罪でつぶされるであろう。ワイフは自分のHPでも「国立追悼施設」反対の
署名を募集しているぐらいなので、靖國の存在や英霊は痛いほどわかっている。
しかし公明党が強硬で「人権擁護法」等とのバーターの危険があるなら、いっそ
作ってしまえばいい。参拝者が少なければ靖國の存在価値が逆にクローブアップ
されるというもの。
その代わりに「人権擁護法等」は二度と日の目を見させないことは言うまでもない。
靖國は大事であるが、「靖國バカ」の多くは、先の選挙でも「靖國」だけが優先で
「人権擁護法等」の危険は後回しにしている。人権擁護法案反対集会に行ってい
てもそうである。靖國を理解しているからと平気で人権擁護法等に賛成している
人物を推していた。そして１０月の小泉の参拝のやり方がけしからんと、後で喚い
ている。そんなことは過去の小泉から既にわかっていたことである。このような
「靖國バカ」は権力に利用されているだけということに、早く気が付かなければ
ならない。
再度言うが英霊は子孫を不幸にしてまでの参拝は望んではいない。
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