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国民主権、最高の理想、専制、隷従、圧迫、偏狭の脱却(chakaのチャンネル)
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投稿者 七瀬たびたび 日時 2005 年 12 月 14 日 15:19:04: bo2NmpzpRHGO6
 

http://ch.kitaguni.tv/u/11162/%b1%d1%b8%ec/%b8%ec%b3%d8/%a4%bd%a4%ce%c2%be%bd%f4%a1%b9/0000300500.html

 日本の憲法の前文は、リンカーンの唱えた人民の、人民による、人民のための政治、をさらに超えた理想と哲学を掲げる、人間の、人間による、人間のための政治の宣言であると考えられないだろうか。先ごろの、欠陥建造物を含め、イラクの戦争、テロリストとの闘争、首相小泉の反動的改革と自民党の選挙の大勝、憲法改正など一連の国内、国外で起きている事件、問題を見るにつけ、すべてに共通している次ぎの言葉が思い出される。それは、憲法前文のいう専制、隷従、圧迫、偏狭である。すべて、国内、外を問わず、政治家が国民にこの四つを強いるところからすべて問題や困難が発生している。日本の憲法は、政府、政治家を国民の下位に置き、国民が、政府、政治家の暴走により再び戦火の禍がないように図ったものである。政府、政治家の暴走による災禍は、戦争に限られないだろう。それが、専制、隷従、圧迫、偏狭の四文字である。自民党は、その憲法草案において、この四文字を抹消している。中でも、重要なのは、隷従、圧迫、偏狭の三文字である。専制は、明らかに、権力者による独裁を意味し、いわゆる、民主主義国を標榜する国には、あり得ないことだからこれを外すとして、現在において、三文字の意味するところを考えることは、極めて重要なことと思われます。

 私は、憲法学者ではないので、憲法の本来持つ意味とか意義とかを論ずることは出来ない。しかし、憲法のもとにある一国民として、これをどう受け取り、自分自身の生命の核として生かすのかは、憲法学者が介入できないものの筈である。私が、語り、述べるのは、憲法にこめられた、人の思いと、それを受け取る人の思いであって、戦後日本を毒し続けてきた、憲法学者や裁判官のするような白々しい法律論ではない。

 さて、私は、憲法にある、隷従、圧迫、偏狭の文言は現代のみならず何時の時代にあってもかけがえのない重要なものと考えます。それは、必ずしも、政治家によるものでなく、人を支配する者、支配しようとしている者が、弱い者を虐げるときに侵す人権の違背のすべてを含めた言葉だからです。ここに、この憲法の作成に関わった人々の思いがすべてこめられている気がしてなりません。人の社会から、この三つがなくなる時、本当の意味で、平和と生きる喜びがこの地上に生きるすべてに訪れるのだという。正に、人間のもつ究極の理想郷をかかげています。この草案を書き上げたのが、アメリカ人だったとするとこれはなおさらのことでしょう。当時、アメリカの状況は、どうであったでしょう。とても、このような理想郷ではなかった筈です。いうまでもなく、特に、アメリカでは、黒人や有色人種に対する差別は、甚だしいものであり。差別をなくするための人権立法ができたのは、これよりも、十年以上もの後のことでありました。それより後になっても未だに、黒人の差別は、尾を引き、この点では、白人と黒人は平等とはいえない状況にあります。

 差別は、偏狭すなわち黒人の奴隷を支える為のものであった白人優性という独善的人種差別に由来しており、さらには、ニガーなどと口汚くののしる、軽蔑する、食堂などでは同席しないという日常的圧迫は、昼夜を問わず繰り返されていました。こうした差別の状況に、作成者は少なからず心を痛めていたと考えられます。このような自国の隷従や差別のことを心に思い浮かべることなしに憲法草案を作成したとは、思えません。もし、日本でこの理想が、実現した暁には、自国アメリカもその影響を受けて、こうした差別から解放されるかもしれない。憲法の国民主権の確定には、そのような思いが込められているような気がしてなりません。このような、人の思いがすべてこめられて日本の憲法に国民主権の理念が書きこまれたとすれば、これを、押し付けられたものとしてかたずけるのは、如何なものかと思います。むしろ、これを人間の、人間による、人間のための政治の実現、真の人間解放の世界宣言と受け取ることができるのではないかと思います。このような観点から、憲法を見るとき、こうした真意を受益者足る国民の目から覆い隠して、ただ押し付けという理由で憲法を改正し、しかも、その真意まで取り去ろうとしている元東大教授の増添氏の率いる自民党の憲法改正は、人間社会に対する反逆、破壊行為以外のなにものでもないと私は、思います。

 戦後、このような素晴らしい憲法の国民主権のもとで、営々と築いてきた国民の汗と結晶を収奪し、破壊しようとしているものが、日本に現れ、未曾有の混乱と破廉恥を繰り返しております。それが、今の首相の小泉氏その人であります。この名前は、かって、埼玉県の建設業者を中心とした、特別擁護老人ホーム建設を汚職をめぐる贈収賄事件とき既にでてまいりました。当時から、賄賂を受け取った、岡光事務次官を擁護する発言を繰り返し、退職後には退職金6000万円を受け取るのは、官僚の職務として当然とまでいったいっていたのでした。さらに、今回のイラク戦争での支持は、人の命より石油を重視する彼の閨閥にあったといえるふしがあります。それは、小泉首相の義兄が、かって、資源エネルギー庁長官、アジア石油社長、コスモ石油福社長、さらには、ジェトロの理事長を歴任しており、その利権がらみであることは、否定できないでしょう。ここに現代の日本の問題の背景があります。経、財界を利する民営化と石油の利権によるイラク戦の支持、アメリカのテキサス石油代表のブッシュとの蜜月関係という隠れた事情が見え隠れしており、今日の小泉暴走を解く鍵があるといってよいでしょう。しかも、薬害エイズも絡んでいるとなれば、この首相は、国民を一番足蹴にしてのし上がってきたとんでもない無法者といっていいでしょう。

 では、憲法のいう人間社会に隷従、圧迫、偏狭を強いる最大のものとは、何かを考えてみよう。それは、金儲けであり、商業主義、市場中心主義、資本主義ということになりませんでしょうか。確かに、お金は、人にすべての贅沢を約束します。だれも、一流のブランド商品の魅力には負けてしまいます。しかし、憲法のいう国民主権を確立し、日本国民が、隷従、圧迫、偏狭の災禍かから解放されるには、人を虜にし、隷従、圧迫、偏狭に走らせ、人を支配に駆り立てるお金への隷属を断ち切らなければならないとしたら・・・ 話しが、全く違ってきます。それほど、お金、物の消費が人を虜にしています。しかし、お金のというものは、ひとたび流れがかわり、機嫌を損ねると、牙をむいて襲いかかります。人が、金の動きに支配されている限り、景気の良し、悪しにその生活が振りまわされ、最悪の場合、殺人などの犯罪に手を染め、戦争で命を奪われることにもなります。さらに、悪いことには、政治家は経、財界と結託し、利権をひけらかして、私腹を肥やしその先兵としてはたらきます。 当時既に、ソ連共産主義が勢力をひろげ、世界の覇権を狙って盛んに工作していました。一方、米国を始めとする、資本主義社会は、労働者の搾取を繰り返し、労使間の闘争が絶えず、いずれの社会体制でも労働者、農民、零細商業者など、社会の弱者が犠牲にされ、食い物にされていました。憲法草案の作成者は、また、当時の社会状況をつぶさに知るものでありましたので、回避の出来ない共産、資本主義陣営の激突を乗りきることの第三の道を探ったことは、十分考えられるのではないでしょうか。

 そのための最上の策が、いずれの陣営においても、強大な支配するものの餌食にされ、虐げられる者を救済し、支配されるものに政治を支配する権利を認めることでありました。これができるのは、憲法だけでした。思想や主張は、全く無力であることを知っていた彼らは、これを国民主権として日本の憲法に記しました。当時、日本人は、憲法を拒否できない立場でありましたので、それが利用されました。したがって、日本の憲法における国民主権は、支配と非支配を繰り返してきた共食いの人間が、それを脱却する為の壮大な実験と賭けであったといえるでしょう。彼らは、当時、世界で最悪、最強の人殺し国であった日本の一番虐げられた国民に人類の理想と救いを託したといえないでしょうか。彼等が托したのは、社会主義でも共産主義でもなかった。主義、主張は、問わず何時の時代、どの社会にあっても、存在する、支配、非支配の構造を断ちきることでありました。

 すなわち、金の奴隷となって、人の支配に走る、者たち、政治家や政府を憲法で縛り、非支配者が、政治を治める体制を構築する以外に人類の悲劇を乗り越えることは出来ないと考えたと思われます。こうした思いで難産の末生みされた憲法が、嘘とペテンで足蹴にする人類最悪の首相とアメリカの大統領の手で絞め殺されようとしているのです。本当にこれは、最悪です。世界で最も虐げられ弱い立場にあったかっての日本人とその子孫は、憲法のお陰で、戦争の災禍を逃れ、そればかりか、世界のブランド品に夢中になり、機械文明が生活を覆い尽くし、所得は世界でもトップといわれるような、恵まれた生活を享受し。金の魅力にどっぷりとつかり、こうした憲法の危機には、今や、全く無関心な有様です。果たして、憲法にこめられた思いを受けて、立ち向かい、阻止し、人類のために戦えるのか? ここで敢然として立ち上がることを要求し、これまで、人間をずたずたに引き千切ってきた、金の力を断ちきり、人間主権を確立する一大改革、事業が待ちうけているが、これができるだろうか。日本人よ、思考停止から立ち上がれといいたい。憲法の国民主権こそ、我々が、資本主義、共産主義の地獄の2者択一を脱却し、人間が主体の人間らしい社会を築く第三の選択といえまいか。これは、マルクスのいう流血革命ではない。また、人に禁欲を強要するカルト宗教ではない。人が互いを信頼し合い、尊重し合って築く、世界共存を目指す、人間の、人間による、人間のための政治の確立であります。

 
投稿者:chaka at 09:32

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