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憲法が日本人から奪ったものは思考力だ(chakaのチャンネル)
http://www.asyura2.com/0510/senkyo17/msg/658.html
投稿者 片瀬テルミドール夏希 日時 2005 年 12 月 11 日 14:47:49: x0P0raHFBfKZU
 

http://ch.kitaguni.tv/u/11162/%b1%d1%b8%ec/%b8%ec%b3%d8/%a4%bd%a4%ce%c2%be%bd%f4%a1%b9/0000299426.html?logout

 久しぶりで、NHKのこの時歴史は動いたを見た。山本五十六司令官の真珠湾攻撃のときの心境が描かれていた。彼は、米国との戦争は、反対だった、彼自身アメリカのことを良く知っていたから、米国と戦うことは、無謀であると確信していたからという。しかし、なによりも無謀な真珠湾攻撃を発案、指揮したのも山本自身であった。それは、アメリカの出鼻を挫いてアメリカをあきらめさせるためという。しかし、逆に、これが、米国を本気にさせ、日本を敗戦の泥沼えと引きずりこみ、さらにブッシュの先制攻撃戦術を引き出し、イラクにまで飛び火することになった。歴史的大誤算である。これが、日本人の思考というものであろうか。山本ばかりではない、日本人が、先の大戦を始めたのは、日本が、経済制裁、軍縮などで、追い詰められたからという。その結果、敗戦、明治憲法を捨て、新たに、憲法が与えられた。そこには、棚から牡丹餅の国民主権が天から落ちてきた。日本人は国民主権のために、世界と戦ったのではなかった。世界との大戦に勝って、日の丸をはためかせるためであった。だから、最初の日本人が作成した憲法草案には、国民主権など思いも寄らなかった。勿論、国民主権は、占領軍から押し付けられたものであった。勝つはずだった戦争に負け、想像もしていなかった国民主権。日本人の思考は、そこで止まってしまった。今の日本を見ていると、敗戦と同時に時間は止まったとしか思えない。その証拠が、小泉自民党の大勝と偽装建築の山。憲法の国民主権は日本人の思考力を奪ったとしか思えない。

 何故、今そう思うのか。わたしは、ここ、二ヶ月以上にわたって、憲法、特に、国民主権について語って来た。しかし、いまは、空しさしか感じていない。憲法九条の戦争放棄については、大声で反対するが、国民主権については、あまり危機を感じているようには、思えないからであります。私には、国民主権が奪取される危機に晒されていることのほうが、戦争放棄よりも遥かに重要という認識を持っているというのに。国民に主権があれば、何時でも軍隊や戦争を拒否できるが、主権在民を奪われると、軍隊や戦争どころではないからだ。森田氏のような、かなりの評論家でも、小泉政権の米従属を激しく非難するが、国民主権の危機については余り語ろうとはしない。それは、憲法に従うことは、米国の植民地になると思っているからではなかろうか。天地氏など他の人の論調をみても、この点では冴えない。国民主権とは、よその国のことのようにしか思ってないようである。

 一口に国民主権というと、平和主義というのと同じで、国民主権主義ボケのように、受け取られるかもしれない。そう言っている本人は、国民主権主義ボケではなく、思考が停止しているのではないかといいたくなる。それほど、憲法の主権在民は、日本人から思考能力を奪ってしまった。その点では、広島、長崎の原爆以上の効果があったといえよう。日本の総馬鹿現象を憲法の国民主権が与えたとすれば、占領政策は、大成功であった。それほどまでに日本人の思考停止は、酷すぎる。絶望的である。阿修羅の諸君も例外ではない。確かに、読むに値する論議は数々あるが、どれもピントがボケている。ボケ過ぎといって言い。人権や主権というものは、人類のもてる最高、究極の価値、目的であり、フランス革命などで見るように、国民が、それを奪っている王族など国の権力者と血みどろの戦いをして始めて獲得出来たものであった。従って、彼らは、これは、人類の普遍原理と誇りをもっていうことができた。そのため、人権や主権というものは、我々の思考の核をなすものといえる。

 しかし、日本の場合は、これは憲法で流血もなく、棚ぼた的に天から落ちて来たものであり、受け取った時点から、思考の核を失い、思考停止を起こしてしまったと考えられないであろうか。確かに、負けた戦争では、世界にも、国内でも、おびただしい血が流された。その中には、戦争に反対して、憲兵に捕まり、拷問されて殺された人もいるが、大半の日本人は、勝つと思って戦争に加担したのではなかったか。米国、その他に対して。ところが、これが、大誤算であった。その結果、数々の大空襲に会い家は焼かれ、身内は殺され、ざんざんな目にあった。 大空襲で散々の目にあった、日本国民は、その何ヶ月か前には、大勝利に酔いしれ、提灯行列をしていたのだ。シンガポールの陥落を祝って。他国にあたえた戦争犠牲者の痛み等知らぬげに。その点では、広島や長崎の原爆も本当は、自業自得なのである。その証拠に、国民主権が憲法で与えられようが、その日のうちに、これは、日本を弱くするためのアメリカの策略だ。との、声が上がっていた。私は、それを聞いて本当にむかついたものだ。自民党が、政権につくとこの声は、ますます高くなった。皮肉なことにといおうか、思惑どうりにといおうか、憲法と国民主権は、日本人に思考停止を引き起こし、今や、危篤の状態にある。

 でも、不思議なことに、議会をみると、民主党が、憲法改正では、自民党に賛成。共産党は、人権、国民主権では、音無しの構え。社会党は、国民を裏切り、自民党と連立し、しかも、捨てられ、見る影もない。共産党が、国民主権で声が挙げられない理由は理解できる。共産党のリーダーだったソ連は、スターリンの人権侵害で有名、現在の中国、北朝鮮、キューバなどでも、人権は、踏みにじられ、国民主権は、見る影もない。共産主義の国には、人権蹂躙はつきものといわれても、反対できない状況にある。では、誰が、今日の国民主権の危機を阻止できるのか。答えは、小泉が、躍り上がって喜ぶもの。

 誰も居ない。日本人は、憲法の御蔭で、思考停止を起こして、全く抵抗できない。国民主権とは、知恵を絞り、身体を張って勝ち取るもので、侵略を繰り返し、他国を略奪し、その反省もまともに出来ないた国民には、一億玉砕以外はなかった。国民主権は、有り方迷惑、豚に真珠だったという他ない。今の首相は、今の、国民には一番相応しいということか。欠陥建造物の下敷きになって死んでも文句はいえまい。人の命を守ってくれるはずの、人類の与える一番尊い国民主権が土足で踏みにじられるのを、見殺しにしたのだから。今のわたしを、だれが、守ってくれるのか、というひともいるが、憲法は、国民主権をもっているのだから、それで自分を守らなくて誰が守るのだと答えよう。

投稿者:chaka at 09:09

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