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今夜、NHKの営業担当の人がやってきた。もちろん数ヶ月分の受信料不払いの督促ではあるが、ただの集金人とは雰囲気が違う。
弁の立つ人間であった。督促対策部隊員とでもいうような雰囲気が伝わってくる。
6日の竹中総務相や小泉首相の会見での「NHK改革に対する今後の方針」や感想を引き合いに出して、こう言った。
「これからは受信料不払い者に対する法的措置(その人は民事措置と言った)をとっていくことになるかもしれませんので、その前に告知としてこうして一軒一軒お伺いして説明しているわけです」
「それはまだ決まったことではないでしょう」
「政府もこの事態を放置するわけにはいかないということで、法の改正なども検討しています。日本は法治国家ですから、あなたも従わないわけにはいかないでしょう」と。
いかにもすぐに法制化されるような口ぶり。
「改革といっても改善されているとは思いませんが。体質も変わっていないようですし、身内で思い込んでいるだけでしょう。少なくとも私は納得してませんけど」
「受信料の法的位置づけをご存じないのですか?法律で受信設備を備えている家庭はNHKを見ようが見まいが、受信契約義務が発生して、受信料を払わなくてはいけないんですよ」
※これのこと
↓
(受信契約及び受信料)
第三十二条 協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。ただし、放送の受信を目的としない受信設備又はラジオ放送(音声その他の音響を送る放送であつて、テレビジョン放送及び多重放送に該当しないものをいう。)若しくは多重放送に限り受信することのできる受信設備のみを設置した者については、この限りでない。
2 協会は、あらかじめ総務大臣の認可を受けた基準によるのでなければ、前項本文の規定により契約を締結した者から徴収する受信料を免除してはならない。
3 協会は、第一項の契約の条項については、あらかじめ総務大臣の認可を受けなければならない。これを変更しようとするときも同様とする。
「受信契約してない人もいるじゃないですか。不公平ですよ」
「不公平だからこうして回っているのです。」
「私としてはスクランブルをかけてもらっても構わないんですけどね。そっちの方に制度を変えて欲しいくらいだわ」
玄関先でのやり取りの声もだんだん大きくなって、ご近所中に響き渡りそうな感じ。
そこへ夫が帰宅、ややこしくなるので今日はお引取り願った。
我が家は今年はじめまできちんと支払っていたから、NHKとしては未契約者と交渉するよりずっと責めやすいだろう。
相手の「口座をおさえて・・・」というような言葉が出てきたときには、頭にきた。それなら最初から契約を結ばなかった者の勝ちではないか。
改めて言うが、NHKの態度が改まれば払うつもりでいる。しかし、番組改変問題は解決、決着したとは思っていない。私は改変前の被取材者が求めていた番組を放送してもらいたいと思っているのだ。
そうそう、今日こんな投書を目にした。
私が最初にNHK受信料の支払い拒否したのは、たしか70年代にチリのアジェンデ民主政権がピノチェト軍事政権クーデターに倒されたときです。アジェンデ大統領が殺され、その後政権を奪ったピノチェトの施策を肯定し評価するかのような報道をNHKが流した翌日、私はすぐさま銀行に走っていき、受信料引き落としを解除しました。
その後、NHKは再三、請求督促を繰り返し「100%の国民が納得する放送はできない」と開き直り、「それなら100%の徴収をしないで下さい」と長期間拒否を続けました。
2回目の支払い拒否に踏み切ったのは、NHKの経営委員会の実態を知ったときです。月2回程度の会合の出席で年収なんと700万円だと聞いたとき、逆上する思いでした!月にわずか2日程度の休みしかもらえず働かされる労働者でも年収700万の半分ももらえない人々がどれほどいることか!そういう収入の人たちからも受信料を徴収しようとするNHKが公正、真摯な報道もできずに確かな反省も見えず今に至っていることに、怒りは増すばかりです。
<新婦人しんぶんより>
いろいろなことを詳しく知っている人の方が支払い拒否している。(単なる不払いではない)私の周りの良識派と言われる人々が、今年になって支払い拒否に転じている。こうした人を納得させて初めて、NHKは(良いほうに)変わったと言えるのではないか?
自分が自分の事を「反省した。変わった」というのは簡単だが、それでは証明にはならないのである。
投稿者:nanaya at 22:00
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