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こうして谷垣氏は使い捨てられた、【非国際人養成講座ブログ】
http://hikokusaijin.seesaa.net/article/10267979.html
週刊誌で谷垣氏のスキャンダルが持ちあがっているそうだ。又聞きで失礼するが、外交のファンタジスタの記事より
谷垣禎一財務大臣にスキャンダルが持ち上がった。今週発売の週刊文春が告発スクープとして報じた「中国人女性買春疑惑」がそれである。
私は谷垣氏に対しては何の思い入れもないのだが、なんでもこの記事によれば一件は17年も昔の話である。そんな昔話がなぜこのタイミングで出てくるのだ。
しかも現在、対中世論が硬化している中でこのスキャンダルは致命的だろう。もう次期総理への道はつぶされたと言っても過言ではない。
しかし、繰り返すが、何故この時期なのだ。
うんざりだと思われるかもしれないが、また国策捜査なのだろうか?それにしても、最近乱発気味である。ちょっといい加減にして欲しいものだ。もっとも、谷垣氏は逮捕されたわけでもなんでもないのだが。
ここで同じように国策捜査を疑われている西村真悟議員のケースと比較して考えて欲しいのだが、西村氏の場合は、まだ左派勢力による告発とかのように、国策捜査でない可能性も若干存在していた。しかし今回の場合、西村氏の件がどうであれ、官邸主導の失脚工作をすることのメリットははるかに大きいのではないだろうか。
まず第一に、予想を越えて大騒ぎになってしまった(と、私は思っているが)西村氏逮捕に対する反発を沈静化させる効果がある。特に今回の西村氏の逮捕は、民族派を本気で怒らせてしまった可能性が高い。このため、これを打ち消すくらい強力な(言葉は悪いが)「売国奴」をでっち上げる必要が出てきたと言うこと。
西村氏のような右を切れば、小泉は左傾したかと罵られるが、谷垣氏の存在をクローズアップさせれば、ああそれでも小泉はよくやってるじゃん、となる。しかも今回は週刊誌報道だから、ヒートアップさせずにじっくり疑惑を煮詰めて、その間に北朝鮮と国交正常化交渉してしまうなんてこともできる。
またもう一つは、これもまた大騒ぎになってしまった耐震強度偽装問題の火消しである。私はこの問題についても、マッチポンプを疑っているのだが、騒ぎが官邸の思惑を越えて広がった場合は政権の屋台骨を揺るがす可能性すらある大問題になる可能性もある。その矛先をそらす意味でも、このスキャンダルは「使える」。
それから、実はこれが一番怖いのだが、国民の目を度重なるスキャンダルに釘付けにすることによって、まともな政策論議を封じることである。既に国民は、血に飢えているのではないか。次は誰が粛清されるかを内心楽しみにしているのではないか。
911総選挙で勝つために小泉首相は、とんでもない劇薬を処方してしまったのではないか。劇薬はすぐに効かなくなり、さらに強力な劇薬を患者は求めているのではないか。そして服用するたびに、思考力は確実に失われていく。
それにしても、女性問題で週刊誌沙汰になってしまったら、昔ならともかく今の社会では致命的である。ところが良く考えてみたら、これって、出所が山崎拓氏の例の件と同じ週刊文春なのである。その当時は、並行して一連の親中派政治家が叩かれていたので、山崎氏の場合は別件だと思っていたが、今にしてみればすごく怪しい。
結局小泉氏は、自分の政治力が弱い間はYKKの名前を利用し、いざ自分が首相になってみたら、両方とも潰してしまったのだ。もともと弱小派閥だった山崎派はイエスマン武部の重用でぐちゃぐちゃになってしまったし、名門宏池会も、加藤氏が失脚した後は分裂し、堀内氏も外れ古賀氏もかつての政治力はない。そこに持ってきて今回の谷垣氏のスキャンダルだ。かろうじて傍流の麻生氏が残っているくらいだ。
既に旧橋本派も旧亀井派も壊滅状態にある。小泉首相は公約通り自民党をぶっ潰してしまった。
また、小泉首相の残酷さを示すのが、これまで谷垣氏を首相候補の一人とさんざん持ち上げてさんざん働かせておいて、いざこれからと言うときに梯子を外したということである。首相になりたい一心で、評判の悪い増税路線も我慢してやってきたのに、財務省の言い分を言うだけ言わせたらお役御免とは。しかも、よりによって女性スキャンダルとは。
まあさすがにこれだけで首にはしないだろうが、これで谷垣氏の役目も終わりだ。増税スポークスマンとして、中国と財務省の犬として歴史に名を残すだけだ。政治家を志してまさにこんな悲惨な終わり方は想像できなかったであろう。
「だから私の任期中は増税しないといったでしょ」まさに小泉首相はいいとこ独り占め状態である。自分の過去の行動だって決して誉められたものではないくせに。いよいよ最終レースに残った麻生氏にはくれぐれも身辺に気を配っていただきたい。でも17年前の話まで蒸し返されるとなると、今更手の打ちようもないわけで、こうなると哀れを通りすぎて喜劇というしかない。
まさに首相は政局の天才であるかもしれない。しかし彼の目に国民は映っているのであろうか。
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