| ★阿修羅♪ > 政治・選挙・ＮＨＫ17 > 319.html ★阿修羅♪ |
|
| Tweet |
小泉改革の決算：医療制度 覆された与党案
◇官邸・中川ライン、厚生族を「無視」
医療制度改革をめぐる政府・与党の調整は、首相官邸の意向をくむ中川秀直自民党政調会長ら党執行部主導で進み、族議員の存在はほとんど無視された。与党・厚生労働省がまとめた６５〜７４歳の医療費の窓口負担を２割とする案は、土壇場で６５〜６９歳を３割のままとする内容に覆された。与党案より負担が増す異例の展開だが、今回、日本医師会など関係団体を巻き込んだ激しい折衝は皆無に等しかった。厚生族議員には無力感が漂った。
３０日昼、自民党本部で中川政調会長と丹羽雄哉・社会保障制度調査会長が６５〜６９歳の負担問題を協議した。終了後、丹羽氏は「６５〜６９歳問題は保留じゃないか」と記者団をけむに巻いたが、小泉純一郎首相の指示を受け「２割に下げるのは筋が通らない」と主張する中川氏が３割維持で押し切ったのが実情だった。
窓口負担については、７５歳以上は１割負担のままだが、７０〜７４歳は１割から２割に上げ、６５〜６９歳は３割から２割に下げる厚労省案と、６９歳以下は３割、７０歳以上は２割とする財務省案が最後まで衝突していた。
「財務省案の息の根を止める」。自民、公明両党は２５日の与党社会保障政策会議で、厚労省案を与党案に昇格させた。鈴木俊一・自民党社会保障制度調査会医療委員長はその足で安倍晋三官房長官を訪れ、政府案への反映を求めた。従来ならこの時点で与党案＝政府案となるはずだった。
しかし２８日、政府・与党医療改革協議会に示された政府素案は、与党案と財務省案併記。中川氏は「私は財務省案を支持する」と言い切った。
その中川氏が温めていたのは、実は６５〜６９歳の３割維持と３〜６歳の未就学児（現在３割負担）の２割への引き下げだった。周辺には「７５歳以上は１割でいい。だが、やがて団塊の世代が６５歳を迎えるのに、ここを引き下げるのはもったいない」と漏らしていた。２９日、中川氏は丹羽氏に「棒をのんだようなことは言わない」と伝えたが、最後は自説で押し切った。
３０日夕の政府・与党医療改革協議会。大綱には診療報酬の引き下げを明記することや、中央社会保険医療協議会委員の選考に関し、日本医師会などの団体推薦制度を廃止することも決まった。
「窓口負担は与党合意と違うじゃないか」。３０日、公明党の坂口力元厚労相は、丹羽氏に気色ばんだ。だが、それも後の祭りだった。【吉田啓志】
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/archive/news/2005/12/01/20051201ddm005010037000c.html
▲このページのＴＯＰへ HOME > 政治・選挙・ＮＨＫ17掲示板
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。