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耐震強度偽装はオール建設業界の日常茶飯事?事件化を恐れる自民党武部勤幹事長発言の意味
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投稿者 TORA 日時 2005 年 12 月 01 日 15:15:41: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu108.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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耐震強度偽装はオール建設業界の日常茶飯事?
事件化を恐れる自民党武部勤幹事長発言の意味

2005年12月1日

◆耐震強度偽装はオール建設業界の日常茶飯事ではないのか 11月30日 川崎明
http://www.mail-journal.com/

 マンションなどの耐震強度偽装問題を審議した29日の衆院国土交通委員会では、参考人招致された6人が、各党委員たちの質問に答えた。

 約3時間にわたるやりとりの一部が報道されたが、なぜかこの日のTVニュースやワイド番組などからは、一体誰が、誰に、どんなことを要請し、どんな流れで、構造計算書が偽造され、検査をすり抜け、耐震性に問題のある建築ができたのか、多くの視聴者は一向に分からなかったのではないか。

 30日の新聞各紙を見てもやはり、このことは、はっきり書いてない。はっきりしたのは、この6人が責任のなすり合いをしていることだけだ。

 各党の委員の追及が手ぬるかったのか、下手だったのか、大声で自説を主張し、ときに、民間検査機関イーホームズの藤田東吾社長の答弁に対しては、「何言ってんだよう!」「ふざけるな!」と自席から怒声を発する建築主のヒューザー・小嶋進社長の態度には、この委員会の意味さえ疑問に思った居住者もいたようだ。

 多くの国民は、“あくどいカネ儲け”の裏側を隠蔽しようとする泥仕合を目の当たりにし、「今回の問題は氷山の一角に違いない」という確信をもったはずだ。

 このような参考人質疑の進行は、たぶん予知されたことではないかと思われるのだが、各党委員の追及も、いつものように時間切れで選手交代。

 一部始終を傍聴したマンション住人は、「むなしい。誰もが責任逃れをしようとしているようにしか思えない」、「木村建設の木村盛好社長は、われわれが知っていることでさえ『知らない』と言っているが、報告を受けていないはずはないだろうに…」と、この日の委員会のむなしさを語っている。

 姉歯秀次1級建築士は、この日の委員会を欠席しただけでなく、30日の千葉県の聴聞会も欠席したが、その理由も、社会通年からすれば曖昧で、いとも簡単に欠席を認められすぎではないか。

 国会の追求といい、マスメディアの報道といい、恐らくは「まだ事件化していない」という理由で「もう一歩突っ込んだ追求ができない」ということかもしれないが、現実に発生している大きな社会的な問題については、社会正義の立場からも、やらなければならないことは、たとえ“超法規的”にでも、やってほしいものだ。

 国交省もそうだが、地方自治体の態度もおかしい。この委員会に招致された神奈川県平塚市の都市政策部長も、民間検査機関の責任を言うだけで、自らの責任は「チェックは困難」というだけ。

 29日、新たにヒューザー側が構造計算書の偽造を公表した東京都日野市と川崎市のマンション2棟について両市は、「設計資料を精査しないと分からない。居住者の不安をあおられるのも…」と困惑顔を隠さない。

 これらは、このような手口のコストダウンが、「氷山の一角」どころか、多かれ少なかれ建設業界では「日常茶飯事」として行われているのではないか。そういう疑問を誰しもが抱かざるを得ない状況証拠なのだ。

 この問題が報道された23日以後、はやばやと自民党武部勤幹事長が「この問題がすべてあらわになれば(建設業界が)大変なことになる」と発言し、一部のジャーナリズムから批判を浴びたことは、まさに、ことの本質を裏付けているのといえよう。

 そもそも、「国交省が作った『建築基準法で定める耐力算定基準』を計算する『構造計算ソフトプログラム』自体、『100%守ればコスト競争に勝てない』代物と、専門家の間ではいわれてきた」という1級建築士もいる。

 「著しく度を超えた構造計算書偽造があるとして、構造設計の専門家が姉歯建築士を名指しで情報提供をしたイーホームズが、公表を前提にヒューザー側に連絡をした際の、小嶋社長の対応には、国交省を慮る姿勢もみられた」と、この1級建築士はいう。

 一部マスメディアは、「“官から民へ”が、このような安易な偽装を許す結果につながった」と、小泉流の構造改革を批判したが、これは筋違いだ。

 もともと、国交省、自治体、検査機関、設計業者、施工業者、建築業者が、それぞれの利益のために、互いにもたれあって生きてきたシステムが、公共事業をはじめとする総需要の減少という変化に対応して、新しいパラダイムを構築する暇(いとま)もなく、一部の抜け駆け、暴走業者によってぶち壊された、というのが現実の姿といっていいだろう。

 構造改革自体、ある意味、国民生活の痛みを伴うことは、承知で国民自らが選択していることがらなのである。

 だが、今度の問題のように、自らの利益を守るために、エンドユーザーである国民生活者に、意図的にしわ寄せしようとするアンシャンレジーム(旧体制)は、壊すことを前提に構造改革をしなければならいのは明白だ。

 今回はからずも出てきた、民間検査機関の日本ERIが、1年前に同じ専門家から情報提供を受け、姉歯建築士の偽造の事実を認識しながら、隠蔽してきたという事実は、そうしたことが業界で普遍化しているとことを証明しているといっていい。

 このことが、すべての民間検査機関に波及することを慮った発言が、自民党武部幹事長の発言ではなかったかと、勘ぐられても致し方ないのだ。


◆「不正知りながら放置」不備通報の業者、ERIを批判
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051201-00000201-yom-soci

マンションなどの耐震強度偽装問題で、2004年4月の段階で姉歯秀次・1級建築士(48)による構造計算の不備に気付き、民間の指定確認検査機関最大手「日本ERI」(東京都港区)に通報していた横浜市内の設計会社社長(47)が読売新聞の取材に応じた。

 社長は「ERIは不正を知りながら放置した」などと、ERIの当時の対応を批判した。

 この社長によると、社長は03年春、港区内のオフィスビル(10階建て)の設計を受注、構造計算書は別の設計業者(44)が作成した。しかし03年秋、施工会社が「これでは高すぎる。コストダウンが必要だ」と主張。

 その後、「木村建設」の東京支店長、コンサルタント会社「総合経営研究所」(東京都千代田区)の幹部が姉歯建築士を連れて来て、「この男なら安くなる」として、姉歯建築士による構造設計のやり直しを提案した。ERIは04年1月、姉歯建築士が作成し直した構造計算書などを審査し、建築確認を出していた。

 しかし、ビルの総工費が約7億円から約3000万円も安くなったことを不審に思った社長が、姉歯建築士の計算書を設計業者に点検させたところ、地震の力を約4分の1に減らして計算していたことが判明。社長らはERIを訪れ、「単なる計算ミスではなく、作為的なものだ。他の物件も調べた方がいい」と強く対策を求めたが、その後、ERI側からは何の連絡も来なかったという。

 姉歯建築士の計算書を点検した設計業者は「目を疑った。この規模の建物なら柱は最低一辺90センチは必要だが5〜10センチも細かった」と読売新聞に証言している。

 この設計業者は今年10月、姉歯建築士が関与した都内のマンションの設計図を見る機会があり、計算書の偽造を確信、建築確認を行った民間の指定確認検査機関「イーホームズ」(新宿区)に通報して、問題発覚につながった。

 昨年4月以降に着工された物件で、構造計算書の偽造が判明しているマンションやホテルは少なくとも15棟。社長は「もし1年半前に真相を解明していれば被害の拡大を抑えられたのではないか」と話している。

 ERIは「応対者が、上司に報告する必要がないと判断したようだ。結果として被害を拡大させ申し訳ない」としている。
(読売新聞) - 12月1日3時10分更新


(私のコメント)
だんだんと建築業界の闇が見えてきましたが、建築業界で働いている人は数百万人もいるはずですが、内部告発的なことを書いているブログはあまりなく、テレビに出ている一級建築士なども、今後の仕事のことを考えるとデベロッパーの逆鱗には触れたくはないのだろう。それほど建設業界は腐れきった体質の会社が多い。それと政界とが手を結べば闇社会は暗くなるばかりだ。

森田設計の社長は死体で発見されましたが、早くも自殺と言うことで処理されてしまったようだ。姉歯建築士だっていつ口封じで殺されるか分かりませんが、今は行方不明になっている。真相の解明には姉歯建築士の証言が不可欠ですが、警察も検察も彼の身元保護に動いた形跡はない。彼の口を封じてうやむやにしたい関係者がたくさんいるのだろう。

最近ではマンションに住む人も都市部を中心に大勢いますから、この問題は既存のマンションなどの安全性などを徹底的に調べなければなりませんが、そうなると建設会社の中には困る会社もあるわけで、自民党の武部幹事長などは火消しに躍起のようだ。

私は考えるのですが、よく公共工事の建設で談合が行なわれて、それが問題になっていますが、談合が行なわれずに金額が安いところに決めると言うことになると、業者は値引き合戦で受注して手抜き工事で採算を取ろうとするだろう。どうせ工事をしたところで欠陥工事がばれるのは大震災で建築物が壊れた時ぐらいだから手抜き工事はやり得なのだ。

私はビル建設に関しては全くの素人ではないので、いろいろ書いてきたのですが、テレビなどではなかなか正確な情報が伝えられないのはなぜなのだろう。テレビのキャスターなどは専門家を呼んでいろいろ聞きますが、聞き方が悪いと場合によっては専門家もごまかして答えてしまう。すなわちテレビのキャスターは最近ではお笑い芸人だったり、プロレス中継アナがやっているくらいだからレベルは高くはない。

コメンテーターにしても建築には素人だからいい加減なことばかり言う。今朝もテリー伊藤が「設計書だけでは欠陥は分からない」と発言していましたが、今日の記事にもあるとおり30%しかない強度の設計なら図面だけで一目でおかしいと分る。素人でも鉄筋の数や柱の太さを隣近所のビルや工事現場で見て同じ規模のものを比べてみればすぐに分かるだろう。さらに坪単価で木造並みの安さでおかしいと思わないほうがおかしい。

川崎氏が指摘するように小泉構造改革は間違ってはいないかもしれないが完全ではないことが今回の事件で証明された。構造そのものに不備があればとんでもないことが起きてしまう。郵政の民営化も、人権擁護法案も、外国人参政権も皇室典範の改正も目白押しですが、私としてはこれらの不備を指摘してきたのですが、郵政の民営化は強引に押し切ってしまった。やはり問題が表面化しないと問題点は理解されないのだろう。

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      ヽ_|    ̄ ノ  丶 ̄  |_ノ
         | \/ (_i  i_)\/ |  <建築確認の民営化で手抜きし放題
        |  | /  ̄  \ | |   <コイズミ構造改革のおかげです。
         \ -=^^=- /
           ヽ   ̄  ノ

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