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(回答先: 偽装物件工事料でトラブル 木村建設、下請け業者と 【共同通信】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 12 月 25 日 19:50:37)
(偽りの安全)偽装「姉歯」だけか 600棟調査、近く結果
偽装が確認された建物と姉歯元建築士以外が設計した調査対象物件
耐震強度偽装事件で、姉歯秀次元建築士が構造計算に関与していない建物の調査が全国で進んでいる。国土交通省は総合経営研究所(総研)や木村建設などをめぐる建物はすべて調査する方針を出し、全国の計約600棟について偽装の有無や強度を報告するよう自治体に指示した。姉歯元建築士以外の建物で偽装が判明すれば、さらに深刻な事態になる。結果は近くまとまる。(松村北斗)
鉄筋量(kg)51・14、56・87、60・03……。証人喚問が行われた14日、木村建設が国会に出した表には、31軒のホテルについて床面積1平方メートル当たりの鉄筋量を示す数字が並んでいた。
31軒は姉歯元建築士が構造計算したホテルと、別の設計事務所4社が構造計算したホテルが混在し、「姉歯以外」の中には姉歯元建築士のホテルより鉄筋量が少ない例があった。国交省は「姉歯以外」の13ホテルを最優先で調査するよう各自治体に求めた。
木村建設関係者によると、表を提出したのは(1)鉄筋量が少ないことと偽装は別の問題(2)鉄筋量の削減は他の設計事務所にも求めており、その中で姉歯元建築士だけが偽装したとわかれば、偽装は木村建設が要求したのではなく、姉歯元建築士が自らの判断で行ったことの証明になる――などと考えたためだった。
国交省の調査指示が報じられると、設計事務所側は反論した。5軒を構造計算した「塩見」(広島市)は記者会見し、耐力壁を使う手法を採用していると説明した上で「鉄筋量は少なくても安全性は保たれている」と強調した。6棟を担当した設計会社は「バランスのとれたデザインなら(鉄筋量が)60キロ程度でも設計できる」などと朝日新聞に文書で回答した。
日本建築積算協会によると、鉄筋量は1平方メートルあたり120〜80キロが常識的といい、「(表の数字は)考えにくい」と驚く関係者もいる。
だが、鉄筋量は強度の目安にはなるものの、そのまま強度を示すわけではない。同協会発行の冊子にも7階建て公営住宅で鉄筋量が64キロや74キロの例が載っている。日本建築構造技術者協会の大越俊男会長は「構造図を見ないと鉄筋量だけでは判断できない」と話す。
姉歯元建築士の偽装の背景には木村建設、総研、ヒューザーの各社がめざした徹底したコスト削減があった。国交省が姉歯元建築士が関与した209棟に加え、「姉歯以外」の建物も調べているのはそのためだ。
木村建設は169棟が対象で、国会に提出された表の13ホテルも含まれる。ヒューザーは90年以降に木村建設以外の業者が施工したマンションが対象だ。ともに26日が回答期限だが、自治体の調査は少し遅れている。
総研は開業指導した全ホテル238軒のうち、木村建設以外が施工した169軒(平成設計分を含む)が調査対象。うち95年以降に開業した60軒は優先調査対象で、来年1月10日を回答期限にしている。
ヒューザーのマンション3棟を構造計算した東京都内の設計会社は、耐震強度がぎりぎりで基準を満たす1・0をめざしていつも構造設計している。社長は「(経済設計を望む)依頼者の期待に応えるため『1未満はだめだが、上回るのもいけない』と社員には言っている」と話している。
◆様々な要因で耐震強度違う
<和田章・東京工業大教授(建築構造学)の話> 調査で構造計算書を再計算する担当者が建物を柱だけで支える構造と判断するか、壁でも支えると見るかなど、様々な要因で耐震強度は違ってくる。基準を満たしさえすればいいという設計は多くあり、偽装がなくても強度が0・9、0・8と判定される建物も出てくるだろう。
ただ、建物の性質と地震の揺れの特徴などによって破壊力は異なり、0・8だから壊れ、1だから大丈夫だと単純には言えない。冷静な議論が必要だ。
http://www.asahi.com/paper/national.html
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