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ニュースはマスコミがつくる
ここのところ書く気が起きるような報道記事が少なくなった。日本列島が年末年始の休みモードに入ったからだ。
現実には、我々の生活に直接影響を与える重要な出来事が至る所で起こっているというのに、ほとんどニュースにならない。それは報道関係者が休みモードに入ったからだ。
とくにテレビがひどい。今年を振り返ってと称して小泉劇場のニュースばかりが繰り返される。聞いた後に不快感だけが残る、言いたい放題の討論番組ばかりが目立つ。あとは同じようなクイズ番組、トーク番組ばかりだ。安易な出来合いのニュースを流して年末年始の休みに入る。まことにニュースの多くはマスコミによってつくられるのである。
日本のメディアがジャーナリズムの精神を忘れ商業主義に堕していると指摘されて久しい。とくにここ近年の質の低下は目を覆いたくなるものがある。それは日本社会の物質的豊かさと関係する。営業収入を高め、給料やボーナスを多くもらう者が人生を楽しめる時代になったことと関係する。視聴率を稼ぐことの出来る番組が一番なのだ。
今朝(25日)のサンデープロジェクトでキャスターの田原聡一朗が臆面もなくしゃべっていた。「今年はなんと言っても小泉さんだ。良くも悪くも小泉さんの報道が一番多かった」。そうなのだ。小泉人気はマスコミをよろこばせ、そしてそのマスコミが小泉人気を続けさせる。
小泉人気の最大の敵は国民が関心を示さなくなることだ。そうなっては困るとマスコミは小泉首相の一挙手一投足を取り上げようとする。どんなにつまらない発言でも記事にする。そしてそれに対して賛否両方の立場から評論が繰り返される。そのことがまた小泉首相に関する記事を増やし、結果的に小泉首相の人気を下支えする。こういう傾向がずっと続いてきたのだ。おそらく来年もこの傾向は加速するであろう。私ももうそろそろ小泉批判を止めようと思う。好きなようにやらせてやるから少しは人の目が届かないところでまともな仕事をやってみろ。そう突き放せば小泉首相はてきめんにやる気を失う、そういう人間に違いない。
そのサンデープロジェクトに田中真紀子が出演していた。田原は真のジャーナリストではない。メディアを利用した商売人に過ぎない。自らの信念も世の中をどうしたいといった構想も何もない。話題の人物であれば誰にでも近づいて自分の宣伝に使う、それだけのメディア人間だ。だから小泉批判を繰り返す田中真紀子に対しては、小泉批判に迎合する発言をする。「小泉さんのやり方にも問題がある。どうすればいいとおもいますか、田中さん。一つ小泉さんに直接会って意見をしたらどうですか」と非現実的な言葉を田中真紀子に投げかける。小泉首相が田中真紀子に会うはずがない。小泉首相が人の批判に耳を傾けるはずはない。それを知った上での田中真紀子を困らせる質問を敢えてしているのだ。田中が何か面白い発言をすれば視聴者が喜ぶ、そういう配慮しかないのだ。
これに対する田中真紀子の言葉がよかった。しばらく考えた後で口をついた言葉は、「はやく辞めてもらいたいですね。9月なんかを待つことなく・・・」
そういうことなのだ。何を言っても聞かない小泉首相に、何か言う事自体が小泉首相を宣伝することになるのだ。小泉首相はもはや過去の人だ。彼からはもうなにも目新しいことは出てこない。色あせた役者にすがって視聴率を稼ぐことを考えずにマスコミも少しはまともなニュースを探す努力をしろ、私にはそう聞こえたのだ。
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