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http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051225k0000m040089000c.html
耐震データ偽造事件に絡み、警視庁など合同捜査本部の家宅捜索を受けた総合経営研究所(総研)=東京都千代田区、内河健社長(72)=が推奨するコンクリート工法について、既に解散した土木学会小委員会の委員名で推薦状が作成されていたことが分かった。学会の研究内容と総研の工法とは無関係だったが、総研は委員に作成を依頼し、複数の建築主に配ったことを認めている。推薦状を受けた京王電鉄はこの工法でホテルのシリーズ化を進め、3棟が休業に追い込まれた。委員は「推薦状を書いた覚えはない」と否定している。
推薦状は02年に作成され、総研が指導するコンクリートの超短期化工法、システム型枠工事などについて、法的にも十分な安全性と強度性能を有する▽実績的にも良好▽安全性も高く、経済的−−などとして「推薦するしだいである」と結んでいる。「土木学会コンクリート委員会自己充填(じゅうてん)型高強度高耐久コンクリートを用いた構造物の性能照査法検討小委員会委員」の肩書で、鬼頭誠・慶応大講師(当時)の実名が記載されている。
しかし、同委員会は01年6月に解散しており、研究内容も総研の工法とはまったく無関係だった。
京王電鉄は総研に持ちかけられ、02年2月の「東銀座」を始め、今年10月の「大手町」まで「京王プレッソイン」シリーズ計7棟を開業した。うち、木村建設(熊本県八代市)が施工した5棟が総研の推奨工法で建てられており、「池袋」「五反田」「茅場町」の3棟が耐震強度に問題ありとして休業している。
総研によると、この工法は通常10〜14日かかる1フロア分のコンクリート工事を4〜6日に短縮するもの。総研幹部は「プレッソイン1号店(東銀座)か2号店(神田、03年6月開業)のころ、京王から要請があり、SG(総研グループ)会員ゼネコンを通じて、鬼頭氏に推薦状を出してもらった。他にも強度に不安を訴えた複数の建築主に、この推薦状を提示した」と説明している。
◇本人は否定
鬼頭氏は毎日新聞の取材に「総研など知らないし、推薦状を書いた覚えもない」と話している。
土木学会コンクリート委員長の丸山久一・長岡技科大教授は「土木学会が一企業に推薦状を出すことはない」と話している。
【松岡洋介】
毎日新聞 2005年12月25日 3時00分
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