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「反米嫌日戦線」さんが、移転の上でブログを再開されたようです。
◇反米嫌日戦線「狼」(
)
この「狼」と「anarchist」ちゅう組み合わせも、若い人にはネタ元がわかんないんだろうなあ(苦笑)。
●本人による事実経過の説明
で、北国tvから排除された顛末が本人の手で書かれています。若干私達が理解していたのと事情が違うようです。
最近、自称ピアノ弾き歌いのnemo氏のエントリーがあって、あまりな内容にアッタマきてTBしたのよ。そしたら、nemo氏は、自分のエントリーを削除して、何事もなかったようなフリしたわけ。俺も大人の対応で、削除依頼される前に、TBした自分のエントリーを削除したのよ。ところが、よっぽどその事が佐藤社長の気に障ったらしく、一方的にパスワードを書き換えられ、事実上「排除」されたのね。
(ケツの穴小さすぎブログ『北国tv』より)
別に「反米嫌日戦線」さんが送ったトラックバック一つを削除すればいいのに、エントリーをまるごと削除してしまうnemo氏の過剰反応ぶりには驚きました。よっぽど他人に批判されたことがないか、もしくは批判されるのが耐えられない人なのでしょうか?だとしたら政治的な事なんて書けなくなると思うけどなあ。
それに対して「反米嫌日戦線」さんも、それ以上は粘着することもなく、自分のエントリーを削除して鉾を収めるという大人の対応をしておられます。つまりもう「済んだ問題」だったわけです。確かに「北国tvが勝手にエントリーを削除した」というのはこちらの誤解だったようですが、むしろますます北国tvの佐藤社長の対応の異常なまでの過剰反応が際立ったと思います。
上記のエントリーには、ご自身で削除された問題のエントリーが全文再掲載されています。読んだ感想としては、コメントならともかく、トラックバックとしては特に問題はないと思います。むしろ過激な「反米嫌日戦線」さんの中では非常におとなしい穏健な部類に属すると思われます(笑)。
●矛盾する説明。パージの本当の理由は何か?
さらにココログ住人の「愛を知らなければ」さんでは、ご自身が北国tvに送った要望書の回答が紹介されていました。
「反米嫌日戦線 LIVE and LET DIE」の更新停止に対する抗議の意味のメールをチャンネル北国tvに出した。更新停止の理由・意図などは問わず、一読者としてのお願いとして更新する権利を著者に返還してほしいというものだ。その返事が19日、チャンネル北国tv管理者のSという方から届いた。要点は以下の通りである。
・利用規約・親会社やスポンサーの意向など、総合的に鑑みた上での判断。
・1年以上をかけてこの判断に至った。
・当社よりも発展性の望める全国的なサービスへの移転を薦めた。
要するに「反米嫌日戦線」が今後北国tvで更新する道はないということである。
(「チャンネル北国tvからの回答を受けて」より)
つまり1年以上も前から「反米嫌日戦線」のパージを検討していたという回答です。こうして自分ところのユーザーでもない一個人からの問合せに返信する姿勢は高く評価したいとは思いますが、北国tvから「反米嫌日戦線」さんへの通告では、nemo氏の件を理由に「広告がとれなくなるから」ということだったそうで、「反米嫌日戦線」さんもそう理解しておられるようです。さて、いったいどちらが本当なんでしょうか?「1年以上前から検討」が本当だったら、俄然「言論弾圧」の色彩が濃厚になってきますね。その場合は「ケツの穴が小さい」ではすみません。
北国tvは、とりわけ初期のブログ関係の書籍には必ず紹介されている先駆的なサイトです。小さいながらも古参のブロガーが多くユーザー同士の連帯感も感じられるし、検索で読むべき価値のあるブログを探していると、かなり高い確率で北国ユーザーのブログにあたるので驚いたこともあります。地方の会社のサービスでありながら全国的に有名であり、「ホームページブーム」初期の「京都アイネット」を思い出させます。佐藤社長は今回の事件でそのイメージをすべて台無しにしてしまった、企業としてダメージを受けたということを、もっとはっきり認識すべきです。
そんな中でも今回の騒動で「反米嫌日戦線」さんが北国の中でもかなりの古参人気サイトだったことがわかりました。また、読者から愛されていたサイトであることも。まあ失礼な話なんですが、その人気ぶりは私の想像をはるかに超えて意外なくらいでした。北国にとってその効果は実はnemo氏なんかよりも大きかったんではないかと思えます。
●反米嫌日戦線と日本赤軍
さしづめ北国にとっての「反米嫌日戦線」は、日本政府にとっての日本赤軍みたいなもんだったのかな。彼らのおかげで中東の人々は上から下まで、こちらがとまどうくらいの日本びいきになってしまったからね。そのおかげで石油ショックの時でも、実は日本だけは全然影響を受けずに乗り切れてしまったわけです。日本の官僚達はその理由がわからずに随分とふりまわされていたみたいですが。
で、そういった「遺産」を全部反故にしてしまったのが小泉さんのイラク参戦であるわけですね。「国益」という観点から考えたとしても、これは非常に誤った愚かな選択でしたよ。今は危険を顧みずにイラクに入って活動している高遠さんのような民間ボランティアやNGOに期待するしかない。政府も自衛隊を派兵してアメリカのお先棒担いでいる暇があったら、彼らの活動を全面的にバックアップするべきでしょう。敵対したり非難するなどもってのほかです。
渡部昇一さんなどは北欧で今も東郷平八郎が「大国ロシアのバルチック艦隊を撃破した英雄」として尊敬され、ゆえに対日感情が良好であるにもかかわらず「肝心の日本の教科書で東郷元帥を英雄として教えていないのはけしからん」などと何かの雑誌に書いておられました。しかしその理屈でいけば、日本赤軍や重信房子さん、岡本公三さんも教科書で教えないといけないことになりますね。
●北国tvは疑問に答えるべき
話がそれましたが、ますます北国tvはユーザーのみならず、企業としての公的な説明責任が出てきたと思います。とりわけ「反米嫌日戦線」さんには、以下のことをはっきりと答えるべきでしょう。
1)今回のパージはnemo氏を批判したからなのか、それとも1年前からパージを準備・検討していたのか?
2)もし、nemo氏を批判したからだと言うなら、今後とも北国ユーザーがトップページに紹介されているブログの内容を批判することは許さない、批判した場合はパージするということなのか?
3)もし、nemo氏の件とは関係なく1年以上前からパージを準備していたというならその理由は何か?
4)言論の内容が問題であったということであるなら、具体的にどのエントリーのどの部分が、規約のどの条項に違反しているのか?
5)上記の場合、同じような表現がある他のブログもすべてパージするのか?それとも「反米嫌日戦線」だけを狙い撃ちにしたのか?
北国tvもnemo氏も、いまだにこの問題にはいっさい公に見解を明らかにしておられません。活動家時代によく聞いた表現を借りるならば「死の沈黙を守っている」といったところでしょうか。
まあ「反米嫌日戦線」さん自身が大人の対応を守っておられ、問題を大きくしてやろうという姿勢をとっておられないことで、北国tvはかなり救われていると思う。今のうちにそれなりの見解を明らかにしたほうがいいと思います。
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