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2005.11.9(その1)
2005年森田実政治日誌[432]
世界中で地殻変動が始まった――自由放任・市場原理主義・弱肉強食グローバリズム・新保守主義が壁にぶつかった
「日、中すれば則ち昃(かたむ)き、月、盈つれば則ち食(か)く」(易経)[太陽が中天に上ったと思うと、やがて西に傾く。月が満ちたと思うと、あすは満ちた月がだんだんと欠ける。満ちては欠け、欠けては満つる。盛衰は天地自然の現象である](諸橋轍次『中国古典名言事典』より)
最近、いろんな立場の友人から電話がくる。時代が大きく変わり始めたとの予感が、友人たちの心を動かしているようである。
ブッシュ体制危機
まず日米関係の現場にいるAさんの話。
「ブッシュ大統領はほとんど“死に体”になりました。中南米サミットでは厳しい批判を浴びせられた。ブッシュ大統領が、直接、面罵されるというのは、おそらく初めてのことではないか。中南米では反米・反グローバリズムの運動が高まってきた。イラクの状況もブッシュ政権にとってきびしい。国内ではチェイニー副大統領の首席補佐官だったリビーが起訴された。チェイニー副大統領の疑惑はまだ晴れていない。ブッシュ大統領の補佐官のローブの疑惑もまだ晴れていない。もしもこの両者か、どちらか一人が起訴されることになれば、ブッシュ政権はあぶない。ブッシュ政権の終わりの始まりだ。
フランスのシラク大統領もピンチだ。アラブ系住民の反乱はフランス全土に広がっている。すでに車5000台が焼かれた。シラク体制は揺らいでいる。世界中で、いままでの世界の支配体制が崩れ始めたのではないか」。
世界中に広がる小泉首相の靖国参拝への批判
次は米国政治に詳しいB氏の話。
「米国内の小泉首相の靖国参拝に対する見方がきびしくなってきた。知日派の知識人が一斉に小泉批判を始めた。ブッシュ政権の勢いが強かったときは小泉批判の声は大きくはならなかったが、ブッシュ政権の勢いが低下するとともに、小泉首相に対してきびしくなってきた。小泉首相がA級戦犯を祀っている靖国神社への参拝をつづけていることに批判の声が高まってきている。
ヨーロッパでも、小泉首相の靖国参拝に対する批判が強まっている。最近、与党の有力幹部がヨーロッパ各国の大使と会ったとき、小泉首相の靖国参拝に対するきびしい批判が出たという。アジア諸国にも小泉首相の靖国参拝批判の声が出始めている。小泉首相の靖国参拝への批判は中国と韓国だけではなくなった。小泉首相は孤立してきている。小泉首相と自民党幹部はこのことがわかっていない」。
官庁内で「ポスト小泉の最有力候補は竹中」説強まる
さらに国内情勢に詳しいC氏の話。
「政府内部において竹中総務相の力が強まっている。竹中総務相の強さの基礎は、米国政府の実力者との強いつながりにある、と見られている。竹中氏と米国政府のつながりについて政府内では多くの人が知っている。小泉首相は竹中氏の言うとおりに動く。岸信介首相、福田赳夫首相以来の自民党岸派と共和党人脈の系列の中心メンバーが、竹中氏を支えている。官庁内では『竹中はポスト小泉の最有力候補』との見方が強まっている。とくに米国政府とのつながりが深い外務省にはこの見方が強い。米国政府が竹中氏を望んでいる」。
ほころびが出始めた小泉政治
国内政治の専門家のD氏の話。 「小泉政治にほころびが目立ち始めた。第一は、基地問題だ。沖縄県知事も神奈川県知事も日米両国政府の合意に強く反発し、反対を明言している。政府側では額賀防衛庁長官と麻生外相が地方自治体の説得にあたるが、説得は困難だろう。そうすると自民党は特別立法で対処するだろうが、そのとき、沖縄と神奈川の自民党議員は政府側の立場に立てるだろうか。むずかしいのではないか。地方自治体を無視すれば、大きな反発が起こることは不可避である。
財務省が中心になって進めている増税にも異論続出だ。中川秀直自民党政調会長まで、財務省の2008年消費税引き上げプランを批判している。自民党幹部による財務省批判の動きは“谷垣つぶし”と見られている。谷垣と麻生と安倍がつぶれれば、ポスト小泉の候補者に竹中が浮上するだけではない。小泉自身が浮上する。政界には、谷垣バッシングは小泉継続の狙いが隠されているとの見方がある。
靖国問題では自民党・公明党間の亀裂が目立ち始めた。また、追悼施設をつくるか否かの問題で自民党内が分裂状態になるおそれが出てきた。小泉体制はいまが絶頂。11月中旬のブッシュ大統領の来日で「ブッシュ・小泉同盟」を声高らかに謳い上げるだろうが、このあと小泉体制は下り坂になる。年を越せば、小泉批判が各方面から吹き出すだろう」。
いずれも最近の内外情勢についての分析・見方である。私はこれらの政治ウォッチャー分析・見方は見当違いではないと見ている。「月満つれば虧(か)く」(史記)である。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/
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次は竹中やなんて、全く、冗談きつすぎ。
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