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2005年11月09日02時31分
ブッシュ米大統領は8日午前(日本時間9日未明)、日本、韓国、中国、モンゴルのアジア訪問を前に、朝日新聞社など東アジアの報道機関3社と会見した。大統領は、先に日米両政府が合意した米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設案などに対し、沖縄県を含む地元自治体が受け入れを拒む意向を示していることについて、「すべての人をいつも満足させることはできない。しかし、これは前向きな展開であり、日米同盟の強さを示したものだ」と述べ、普天間移設など在日米軍再編の中間報告の履行を求めた。
大統領は「今回の合意は、日米関係が成熟したことを表している。合意に達するのは簡単ではなかったが、これは誠実な努力の結果だ」「今回の合意について、沖縄の一部の人が日本政府に不満を表明していることは知っている」などと語った。
日米の両国政府は先月の日米安全保障協議委員会(2プラス2)で、普天間飛行場を名護市辺野古崎に移す方針で合意したが、沖縄県の稲嶺恵一知事は額賀防衛庁長官と麻生外相に対し、この案は「容認できない」と拒否する考えを示している。
北朝鮮の核問題をめぐっては、北京で9日から6者協議が始まるが、大統領は「今回の6者協議は3日間開かれた後、より長い協議が来月に開かれるだろう」と指摘したうえで、「我々は核解体で具体的な結果を見たい。その後、初めて適当な時期に、残りの5カ国が軽水炉提供を話し合うことになる。これが前回の合意内容と解釈している」と述べた。対北朝鮮外交には「忍耐が必要」と述べた。
金正日体制については「よき指導者の基準とは、まず自分の国民が飢えていないかどうかを気に掛けなければならないということだ。指導者は、飢えている大量の人に食糧援助が届いているかどうかを見極めなければならない」と懸念を表明した。
一方、大統領は小泉首相の靖国神社参拝で日中関係が悪化していることについて、「この問題は日中だけでなく、日韓関係にも及ぶ。過去に起きた出来事については、確かに(アジアでは)大きな緊張が存在する。小泉首相や中韓両国の首脳に言いたい。日米もかつては敵だったが、現在は友人だ」と述べた。
さらに「過去を忘れることは難しいが、可能ではある。私にできる役割があるとすれば、将来がいかに楽観的であるかということを語ることだ」と述べた。日中間には「巨額の資本の流れと投資がある。関係改善の可能性があるはずだ」と述べ、経済関係の強さを強調した。
会見は朝日新聞社、韓国の朝鮮日報、中国の新華社に限定して行われた。大統領は14日に米国を出発し、16日に京都で小泉首相と会談した後、韓国と中国、モンゴルを訪れる。18、19の両日は、韓国の釜山で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議に出席する。
http://www.asahi.com/international/update/1109/001.html
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