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「定年制」(寺田氏のサイト)
http://www.manabu.jp/diary/index.php?20051108
民主党は、本日開かれた常任幹事会で、
新たな候補者選定基準として、
公認内定時の年齢を新人は60歳未満、
前・元議員は65歳未満とすることとし、
比例代表名簿登載基準も70歳未満と決定した。
いわゆる「定年制」を導入したことになる。
自民党も
衆院比例代表に73歳定年制を適用しており、
民主党もそれに続き、より厳しい年齢基準を設けた。
私はこの基準作りに大きな違和感を覚える。
この基準によれば、
60歳の新人議員は誕生しないこととなる。
現職は小選挙区で勝ち続ける限り、
100歳だろうが民主党の議員であり続けることが出来るが、
新人として、60歳から政治の道に飛び込むことは出来ない。
ご勇退頂きたい前職の方への理由作りとして、基準が必要だったとも思う、
自民党にお株を奪われてしまった
「若くて・フレッシュ!」のイメージを取り返したい思惑も理解できる。
だが、
60歳から政治の道に飛び込む道を閉ざす必要はなかっただろう。
例えば、
長らく民間の仕事に従事された方が、
60歳になってから、その溢れる経験を生かし国会議員になられるのも、
非常に有意義なことと思う。
多くの議員が集う議会なのだから、
様々な背景と特徴をお持ちの方を満遍なく集める意義は大きいのではないか。
昭和の時代ならまだしも、
平成の世の中において60歳はまだまだ現役世代でもある。
ご年配の方は、議員にならずともご意見番として活躍してもらえば。。。
との考えもあるだろうが、
議員であるのとないのとでは、発言力に雲泥の差があるのは疑いもないことだ。
確かに、選挙のことだけを考えれば若い方が有利である。
「若さ」は選挙にとって非常に強力な武器だ。
私もかなり部分、若さによって助けられているのは素直に認めたい。
現状の走って叫ぶ選挙方式において、ご年配の方は不利かもしれない。
だが、
修正すべきは候補者の年齢ではなく、こんな選挙方式だ。政治文化だ。
このような基準を設定したことは、
ご年配の方でも、
ご本人の力量が認められ、
小選挙区でしっかり勝てるような政治風土を創る試みを自ら閉ざした感がある。
非常に残念だ。
定年制など導入するよりも、
思い切って当選回数制限でも設けたほうがよっぽど有意義だ。
権力の座に長年すわっていることは、
腐敗の温床になりやすい。一般感覚からも乖離しがち。
政治家の新陳代謝の妨げとなる。
政治家として同じ職に就き続けるのは15年ぐらいで充分ではなかろうか。
長くて20年だろう。
以前のように、当選回数がモノをいう時代でもなくなってきた。
ならば、優秀な人材が10年交代ぐらいで入れ替わる、
新陳代謝良好な政治環境が、健全な政治を作ると私は信じている。
若い私が言うのも変であるが、
若けりゃいいってもんじゃない。
若い人も必要だが、ご年配の方も必要なのだ。
少々平均年齢が高い政治の業界であるが、かといって若い人だけでやるべきでもない。
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