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以下の森田実の政治日誌とともに、内橋克人・佐野誠らの「ラテン・アメリカは警告する〜『構造改革』日本の未来〜」(新評論 2005年)
http://www.janjan.jp/world/0505/0505086791/1.php
も是非参照してください。
2005.11.7(その1)
2005年森田実政治日誌[428]
中南米から反グローバリズム・反アメリカ帝国主義の火の手が上がった――全世界からブッシュ政権への反撃が始まる
「権威は必ず憎悪とともにある」(エウリピデス、古代ギリシアの悲劇作家)
中南米で「反米」高揚
ラテンアメリカで反米運動が高揚し始めた。 北米、中南米の34カ国の首脳が集う米州サミットが、11月4日、アルゼンチンのマルデルプラタで開催された。
11月5日付け朝日新聞朝刊(国際面)は次のように報道している。
《ブッシュ大統領は3日に到着したが、4年前の経済危機で痛手を負った市民には反グローバリズム、反米の感情が強い。……「ノー・ブッシュ」「出て行って」。同大統領を迎えたリゾート都市のあちこちで、反米ムードを表すポスターや落書きが目につく。》
《アルゼンチンは国際通貨基金(IMF)と協調して、経済再建のための外資導入や民営化などを積極的に進めてきたが、01年末の経済危機で打撃を受けた。04年の経済成長率は9%だが、失業率は12%と高い。貧富の格差が広がり、預金封鎖などで中流層も痛手を負った。
米経済が主導する経済のグローバル化と同時進行した格好なので、国内には「反グローバリズム」の意識が根強い。イラク戦争への抵抗感と重なり、ブッシュ大統領への反感も目立っている。》
中南米の対米不信の根にあるもの
中南米で米国がやったことは、中南米地域の貧富の格差拡大であり、中南米の富を米国資本が巻き上げただけではないのか――という見方が、中南米地域に急速に広がっている。米国は金をもってこずに、ただただ巻き上げていくだけだ、という見方が広がっているのである。
米国にひどいことをされても中南米地域が何とかやっていけることができるのは、中国、インドなどアジアの繁栄地域がラテンアメリカのものを買ってくれるからだ。中国やインドは中南米の見方だ、という見方も広がっており、全体としてアジアには好意的である。
日本の問題
国際関係の仕事をしている友人のH氏は、中南米の知人から次のように忠告されるそうである。
「日本も中南米のようになりつつある。米国のグローバルスタンダードに乗ったために、日本の総中流社会は崩壊し、貧富の格差は拡大した。しかも、日本の富は米国に吸われつづけている。郵貯
・簡保の金(340兆円)も、米国に持っていかれるだろう。気がついたら、日本の富は米国に巻き上げられ、日本に残されるのは、貧富に差の激しい階級社会・犯罪社会だ、ということにならないか。そうなってからでは遅い。日本人は米帝国主義・ブッシュ政権のおそろしさに気づかなければ、手遅れになる」、と。
日本人は、もうそろそろ、ブッシュ政権のおそろしさとブッシュ政権にただただ追随するだけの小泉・竹中政権の危険性に気づかなければ日本はあぶない。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/
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