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パブリックコメントと言うイイワケ [きっこの日記]
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投稿者 white 日時 2005 年 11 月 04 日 23:19:52: QYBiAyr6jr5Ac
 

□パブリックコメントと言うイイワケ [きっこの日記]

 http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20051104

■2005/11/04 (金) パブリックコメントと言うイイワケ 1

2003年8月に北朝鮮へ亡命したお騒がせ女、オウム真理教の元信者、北側‥‥じゃなくて、北川和美(31)が、昨日の3日にひょっこりと帰って来た。これは、日朝政府間対話の再開日に合わせたもので、ようするに、「北朝鮮は自由な国だ」ってことをアピールするためのカードとして出されたワケだけど、相変わらず手の内が見え見えの北朝鮮の幼稚で無意味なバカ作戦に、麻原ショーコーも失笑しちゃいそうだ。だいたい、こんな女よりも先に返して欲しいニポン人はいくらでもいるってのに、記者からの「また北朝鮮に行きたいですか?」って質問に対して、「はい、観光で行きたいです」って答えたバカ女。周り中の人間に大迷惑をかけたクセに、ナニ言ってんの?って感じだ。こんなバカ女、今すぐ北朝鮮に宅急便で送り返してやれ!

‥‥なんてことも言ってみつつ、11月15日のブッシュの来日に合わせて、強引に狂牛肉の輸入再開を進めてるコイズミも、北朝鮮と同レベルの稚拙さだ。いくらブッシュの飼犬だからって、国民に危険な食品を食べさせてまでアメリカにゴマをするなんて、どこまで腰抜けなんだろう。アメリカに対しては、酒屋の御用聞きがお得意様に注文を取りに行ってるみたいな外交だから、言われるがままに、生後20ヶ月以下の牛肉の輸入が、年内に再開される見通しになった。そして、調子に乗ったジョハンズ米農務長官は、今度は「生後30ヶ月以下の牛肉もオッケーにしろ」って言って来て、その上、「この条件を受け入れなかったら日本に対して経済制裁を発動する」と来たもんだ。お前はライブドアのバックの広域ホニャララ団か?

自国の国民を何百人も拉致されてんのに、北朝鮮に対していつまで経っても経済制裁を発動しないどころか、逆に経済援助までしちゃってるニポンと、危険な食品の輸入を無理強いして、それを拒否したら経済制裁を発動するって言うアメリカ。この姿勢の違いが、戦争に負けた国と勝った国の違いを象徴してると思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

■2005/11/04 (金) パブリックコメントと言うイイワケ 2

‥‥そんなワケで、国民の声を無視して、狂牛肉の輸入再開をサクサクと進めてるコイズミ内閣に対して、危機感を感じた市民団体や生産者団体は、10月27日に、衆院第二議員会館で緊急集会を開いて、「アメリカの圧力に屈した安易な輸入をするべきではない」って訴えた。そして、内閣府食品安全委員会のプリオン専門調査会が、取りまとめに向けた大詰めの審議をすることに対して、日本消費者連盟の山浦康明副運営委員長は、「輸入再開の露払い的に答申が作られようとしている。対米追従の決定はおかしい。」って批判した。

つまりは、「狂牛肉の輸入再開」は審議の前からすでに決定してたってワケで、今はツジツマを合わせるために形式的なことを進めてる段階なのだ。これが、コイズミ茶番劇のいつものパターンなのは周知の事実だけど、今回もこの茶番が全開で、なんと、11月2日付けで、内閣府食品安全委員会がパブリックコメントを募ることにしたのだ。そして、「パブリックコメントの結果を見て最終的な答申とする」って言う、まるで北朝鮮か「どっちの料理ショー」かってレベルのヤラセを炸裂させた。これには、サスガのあたしも、おへそがカプチーノを沸かしちゃって、ゆったりとした午後のヒトトキを過ごしちゃったよ、まったく。

この、内閣府が行なうパブリックコメントってのは、表向きは広く国民の声を聞いたようなフリをしておいて、結局はその結果をすべて無視して、最初から決まってた通りにモノゴトを進めるって言う、単なる形式的なものでしかなく、コイズミ茶番劇の十八番なのだ。最近では、ニポンの生態系を破壊し続ける小池百合子環境破壊大臣の独断がフィーバーした「特定外来生物被害防止法」の第1次指定時のブラックバスの問題で、この茶番が行なわれた。他の外来生物と違って、ブラックバスの場合は、あまりにもニポンに浸透していたため、これをリストに加えるかどうかについては賛否両論があった。そのため、小池百合子は、「一般からのパブリックコメントを募り、国民の意見を聞いた上で閣議決定する」って断言したのだ。

■2005/11/04 (金) パブリックコメントと言うイイワケ 3

そして、そのパブリックコメントの結果は、集まった11万3792件のうち、9万5620件もの反対、つまり、84%もの反対があった。このパブリックコメントの結果を受けて、今年の1月19日に生物学の専門家を加えた正式な会議が行なわれ、「とりあえず、ブラックバスについては、半年間は見送りして、もう少し実態を調査しよう」って言う結論に達した。つまり、専門家たちが複数の湖や河川を半年間に渡って調査して、他の魚類や水生植物などとの関連性を調べてから結論を出すってことになったのだ。これは、当然の結果だろう‥‥なんて思ってたのもトコノマ、小池百合子は、この会議のたった2日後の1月21日に、この会議での結論や多くの国民の声を完全に無視して、自分ひとりの独断で、大臣特権を使って、ブラックバスを特定外来生物のリストに加えたのだ。

この茶番劇の裏には、小池百合子が莫大な献金を受けてる某漁業組合や某企業との絡みがあって、その辺のことは前に書いたからここでは飛ばすけど、ようするに、あたしが言いたいことは、政府が行なうパブリックコメントなんてものは、何の意味も無いってことなのだ。つまりは、「一応は国民の声にも耳を傾けましたよ」って言う、単なる形式的なもの、政府のイイワケ的なものであって、その声が結果に反映されることなんて無いってことだ。

‥‥そんなワケで、国民の声を無視しただけでなく、自分の利権だけで特定外来生物のリストを作り続ける小池百合子は、ニポンの生態系を破壊し続けてる。小池百合子が、専門家を加えた会議の結果を無視して、ロクに調査もせずにブラックバスをリストに加えたことによって、すでに各地でその被害が出始めているのだ。「特定外来生物被害防止法」は、6月1日から施行されたから、まだ半年も経ってないって言うのに、キャッチ・アンド・リリースを禁止した湖などで、オオカナダモなどの外来水生植物の異常発生が相次いでいる。ただ、たった半年のことなので、ブラックバスの減少とオオカナダモの大量発生とを単純に結びつけることはできない。そこで、ある池のことを書こうと思う。

■2005/11/04 (金) パブリックコメントと言うイイワケ 4

それは、京都の深泥池(みぞろがいけ)だ。この池は、京都の北山地区の住宅街のすぐそばにある周囲が1.5kmほどの小さな池だけど、流れ込む川がひとつも無く、周りから完全に孤立してるために、独自の生態系を保って来た。約14万年前に誕生したと推定されていて、氷河期以来の動植物が今も生き続けてる不思議な池だ。トンボだけでも、珍しいベッコウトンボをはじめ60種以上が生息してて、これはニポン全国のトンボの1/3に当たるそうだ。

そして、歴史的にも生物学的にも貴重なこの池に、10年ほど前、どこかの大バカ野郎が、ブラックバスとブルーギルを放流した。それで、ブラックバスは急激には増えないけど、ブルーギルはアッと言う間に大繁殖しちゃうから、2年ほどで深泥池はブルーギルだらけになっちゃった。京都大学の竹門康弘(たけもんやすひろ)助教授が調査したところ、この狭い池の中に、約10000匹のブルーギルがいるってことが分かったのだ。そして、ブルーギルの胃の内容物を調べたら、トンボの幼虫のヤゴとかも食べられてた。

‥‥そんなワケで、このままじゃ大変なことになっちゃうから‥‥って言うか、すでに大変なことになっちゃってたから、1997年、竹門助教授は国の許可を取り、地元の人たちにも声をかけて、ブルーギルの駆除に乗り出した。そして、モンドリって言う仕掛けを使って成魚を捕獲したり、水中の石に産みつけられたタマゴを駆除したりして、根気良く活動を続けて行った。その甲斐あって、約10000匹いたブルーギルは、8年間で1200匹にまで減少させることができましたとさ。めでたし、めでたし‥‥ってワケには行かなかった。

■2005/11/04 (金) パブリックコメントと言うイイワケ 5

それは、ブルーギルの減少とともに、今度は外来種のオオカナダモが大量発生しちゃったのだ。オオカナダモは、ブルーギルの減少に反比例するように増え始め、2002年ごろからは加速的に繁殖して、今じゃ推定で100トン、深泥池の水面の90%を覆っているのだ。そして、光合成できるのは水面近くのわずかな部分だけで、水中の大部分の葉は呼吸をしてるだけだから、池自体が酸欠状態になり、すべての水中生物を死へと向かわせた。

これは、どう言うことかって言うと、ブルーギルは水中の動物プランクトンを食べてて、その動物プランクトンは植物プランクトンを食べてて、そして、その植物プランクトンとオオカナダモとが敵対関係‥‥って言うか、ライバル同士で、水中のバランスをとっていた。ようするに、植物プランクトンとオオカナダモとが、お互い様の関係だったのだ。それが、ブルーギルを駆除したことによって、それまでブルーギルに食べられてた動物プランクトンが大量に増えて、その動物プランクトンに植物プランクトンがほとんど食べつくされちゃった。そして、ライバルのいなくなったオオカナダモは、どんどん繁殖してったってワケだ。

だけど、深泥池は、その名の通り泥質の池なので、水中のオオカナダモを抜くと激しく泥が巻き上がり、余計に水中生物にダメージを与えちゃう。だから、大掛かりな駆除作業ができない。そのため、池の周りの草を刈って、池に栄養分が行かないようにして、オオカナダモの成長を食い止めるって言う、気の遠くなるような作業を開始したそうだ。あたしは、この作業の様子をテレビで見たけど、足場の悪い手漕ぎボートの上に立ち、長いカマみたいなので少しずつ岸辺の草を刈ってて、何人もで丸1日作業をしても、軽トラック半分ほどの草しか刈れてなかった。

■2005/11/04 (金) パブリックコメントと言うイイワケ 6

‥‥そんなワケで、小さな深泥池から、今度はニポンで一番大きな琵琶湖に目を向けてみる。琵琶湖が在来の水生植物だけだったのは1953年までで、60年前後から外来種のコカナダモが増え始め、69年からはオオカナダモも増え始めた。そして、73年には琵琶湖全域にオオカナダモが大繁殖し、77年には大量のプランクトンが死滅して赤潮が発生し、82年ごろから悪臭が目立つようになり、アオコも大量発生した。89年にはアユが400万匹も変死して湖面を覆い、97年には水中の窒素が最高値にまで上昇した。

琵琶湖では、今回の特定外来生物被害防止法とは別に、「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」って言うトンチンカンな悪法によって、2003年4月からブラックバスやブルーギルのキャッチ・アンド・リリースを禁止してる。琵琶湖の湖畔にはたくさんの「回収箱」が設置してあって、釣ったブラックバスやブルーギルをその箱の中に捨てることになってる。ちなみに、ブラックバスばかりが害魚の汚名を着せられてるけど、琵琶湖でも深泥池と同様に、ブラックバスよりブルーギルのほうが増えていて、捕獲された外来魚の8割以上がブルーギルだそうだ。そして、多くの釣り人たちが、湖畔の回収箱の中にブルーギルを捨て続けてるんだけど、この悪法が施行されてから、琵琶湖のオオカナダモはどんどん増え始めている。

‥‥そんなワケで、もちろん一番悪いのは、それまで外来魚のいなかった池や湖に、ブラックバスやブルーギルを放流するヤツラだろう。だから、そう言った行為については厳重に取り締まるべきだと思う。だけど、10年以上も前からブラックバスやブルーギルが棲みついてて、すでに新たな生態系ができあがってる池や湖において、何の調査もせずに、短絡的に外来魚だけを駆除するってことが、どれほど愚かなことなのか、これらの例から分かったと思う。外来魚を駆除するんであれば、それによって起こる2次的、3次的なことまでを考えて、同時進行で対応して行かないと、この国の淡水域は、アメリカザリガニ天国、オオカナダモ天国になっちゃうのだ。たとえば、繁殖したブルーギルを駆除したいんなら、ブルーギルだけを駆除するんじゃなくて、ブルーギルの代わりに動物プランクトンを食べてくれる在来生物を放流するとか、何か物理的な方法で動物プランクトンの量を調整する方法を考えないと、自然のピラミッドが崩れちゃうってことだ。

■2005/11/04 (金) パブリックコメントと言うイイワケ 7

こんな簡単なことが、小池百合子はどうして理解できないんだろう? まあ、小池百合子の場合は、節水が地球温暖化を食い止めることにつながるってことすら理解してないんだから、生態系のことなんか分かるハズないのは当然だけど、それにしても、パブリックコメントで反対意見を寄せた中には多くの有識者や専門家もいたワケだし、それを受けての会議でも「時期尚早」「6ヶ月の調査が必要」って結論に達したんだから、少なくとも専門家たちの意見には従うべきだろう。だいたい、ブラックバスは、昨日今日繁殖し始めたワケじゃなくて、80年も前から、小池百合子が生まれる前からニポンにいるワケで、そう言った生物に対する法律を決めるのに、何でたった6ヶ月を待つことができなかったのか? それほど、献金をくれる団体にゴマをすりたかったのか?

「一般からのパブリックコメントを募り、国民の意見を聞いた上で閣議決定する」って断言した小池百合子環境破壊大臣は、自分の利権のために、国民の84%もの反対の声を無視して、つまり、パブリックコメントを無視して、大臣特権を使って独断でブラックバスの駆除を決めた。そして、今、ニポン中の数え切れないほどの湖や池が、無知無能な小池百合子のセイで、死滅の危機を迎えている。

‥‥そんなワケで、10月31日と11月1日に実施された毎日新聞の世論調査では、アメリカからの牛肉輸入再開には、54%もの反対があった。また、「輸入されても買いたくない」と答えたのは、全体の2/3もいた。だから、政府がパブリックコメントを募っても、間違いなく反対票のほうが多いだろう。だけど、たとえ100%の回答が「反対」だったとしても、厚生労働相の川崎二郎や農林水産相の中川昭一など、独裁者コイズミに絶対服従の腰抜け大臣どもが、小池百合子と同じように、国民の声を完全に無視して、独断で結論を出すことはすでに今から決まってるってワケだ。そして、ニポンの湖や池と同じように、ニポン人の健康までが、一部の政治家の利権によって、重大な危機を迎えようとしてる今日この頃なのだ。

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