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日本国憲法の公布から五十九年を迎えた「文化の日」の三日、九州各地で憲法改正問題を考える集会が開かれた。九月の衆院選で圧勝した自民党が「新憲法草案」をまとめたのに続き、最大野党の民主党も党の基本見解となる「憲法提言」を発表した。改憲への流れが本格化する中、護憲派の参加者らは「今こそ平和の理念を掲げよう」と危機感をにじませた。
「子どもたちに人殺しをさせる社会を渡していいのか。体を張って九条を守っていこう」。鹿児島市内で開かれた学習講演会で、作家や学者らでつくる「九条の会」(事務局・東京)の小森陽一事務局長(東京大教授)がこう呼び掛けると、座席を追加するほどの人で埋まった会場から拍手がわき起こった。
自民党草案では、戦争放棄を定めた九条一項を維持する一方で、戦力不保持を掲げた同二項を全面的に改め、「自衛軍の保持」を明記した。
長崎市内の集会では、東京大大学院の高橋哲哉教授が「戦争ができる国と、それを下支えする国民精神づくりを狙っている」と同草案を批判。長崎県内十二の「九条の会」の活動報告でも、「過去の歴史に正面から向き合うべきだ」「(二度と)被爆者をつくってはならない」と、改憲へと傾く世論への警戒感が強くにじんだ。
「憲法改正について議論する前に、まずは憲法全文をしっかりと読んでほしい。特に若い人の中には読んだことのない人が多く、将来に不安を感じる」と訴えたのは、北九州市若松区で講演した作家で翻訳家の池田香代子さん。池田さんは「九条改正は(個人の尊重をうたった同一三条など)ほかの条項にも影響を及ぼす」と、なし崩し的に改憲論議が進むことへの不安も指摘した。
福岡市中央区の公園で開かれた「憲法フェスタ」では、若者らがリレー方式で平和の大切さを訴えた。西南大二年の宮崎雄士さん(20)=同市早良区=は「日本が戦争をできる国になれば、戦場に行くのは若者。大学から護憲を広げたい」。講演した斎藤文男・九州大名誉教授(憲法)は、自民党草案に知る権利などの新しい人権が盛り込まれていることについて「九条改正という毒薬を飲ませるためのシュガーコート(糖衣)にすぎない」と指摘した。
会場となった公園内では、憲法九条の条文をプリントしたTシャツを着た若者たちが運営に当たる一方、中年のスタッフが、首相の靖国神社参拝や憲法改正に賛成する通りすがりの若者と議論を交わす姿も見られた。
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【写真】法律家や市民有志が平和憲法の大切さを訴えた「憲法フェスタin天神」
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