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(回答先: 天木直人・メディアを創る ( 10/30) 米軍再編こそ政界再編の導火線だ 投稿者 天木ファン 日時 2005 年 10 月 30 日 10:18:59)
私は天木直人氏のファンではありませんし、米軍再編が政界再編の導火線とも思いませんが、議論の趣旨には概ね賛成です。その上で、付け加えさせて頂きたいことが有ります。
この事態は、日米関係が日米安保以前の占領状態に逆戻りすることであるという認識です。
その事は、陸・空の自衛隊司令部がそれぞれの米軍基地内に設置されるという点に端的に現われています。朝日新聞は「融合」という言葉を用いて報道していますが、「吸収」あるいは「統合」と言うべきです。来年4月には、日本国の自衛隊が米軍に吸収・統合されるのです。つまり、自衛隊の指揮権は、日本国総理大臣からアメリカ合衆国大統領へと移るのです。これは、軍事的占領以外の何者でもありません。
さらに、事は軍事面に限定される訳ではありません。既に、小泉政権はアメリカの傀儡でしかないことは明白です。今月28日の新聞報道によると、政府の経済財政諮問会議における民間議員の発言に対し異論を挟んだ谷垣、中川両大臣を小泉が一喝したとあります。民間議員の発言とは政府系金融8機関の統廃合であり、一喝とは「官僚に引きずられないよう、しっかりやれ」です。
此処から読み取れる事は何でしょう。官僚の中枢に位置する財務省さえ小泉改革の対象であり、抵抗は許されないということです。其れを、結構なことだと受け取る向きも多いでしょう。しかし、考えても見て下さい。小泉の何処にそうした力があるというのでしょうか?選挙で圧勝したから?冗談でしょう。戦後の日本を動かしてきた官僚たちは、そんなものを恐れたりはしません。彼等が恐れるのは、アメリカの意思だけです。
自民党政治とは、官僚に依拠した政治家がアメリカと掛け合い、日本の国益と思われるものを擁護することでした(もちろん、アメリカの必要の範囲内に過ぎませんが)。しかし、小泉は違います。アメリカの意思に従い、その実現のために官僚機構に命令を下す傀儡です。海千山千の保守政治家達が小泉に従うのは、決して選挙圧勝の所為ではありません。小泉の背後にアメリカの意思があることを知っているからです。アメリカの意思に逆らうとどうなるのか、みんな思い知らされたからです。森派以外の各派閥は壊滅状態。その森派の領袖たる森前首相の言葉さえ、小泉は歯牙にも掛けません。
未だアメリカの支配が及んでいないのは、裁判所だけかも知れません。しかし、元々日本の裁判所は行政権に比して弱体です。また、4年後には裁判員制度がスタートします。既に布石は打たれている訳です。
アメリカ軍を解放軍と呼んだかつての日本共産党のように、歓呼を以って小泉改革に拍手を送るべきでしょうか。
ところで、女性天皇の是非をめぐる有識者会議の結論が早々とまとまったようです。この事実は、靖国神社に参拝する小泉の真意が、決して右翼的なものでないことを示唆しています。右にも左にも目配りした、周到な振る舞いです。右であろうと左であろうと、アメリカの支配に都合が良いかどうかがポイントです。日本を属国化し、最大限に利用すること、そのためには何でもやる。アメリカの基本姿勢を、そう理解すべきです。
残された問題は、小泉と共に其れを受け入れるか、それとも抵抗するかです。一人一人の選択です。
以下、天木直人氏の文から引用。
中間報告が最終報告になるためには地元住民の賛同が不可欠である。国民の了承が必要である。国民の反対をおして米国がその国を支配できないのは、ベトナム、イラクの例であきらかだ。深化、一体化する新たな日米軍事同盟は明らかな憲法否定だ。憲法改正が先行されることになる。護憲主義者はこれを黙認するわけには行かない。
引用終り。
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