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日米両政府は在日米軍再編の中間報告をまとめたのを受け、米空軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)のF15戦闘機訓練を一部移転し、航空自衛隊千歳基地(千歳市)など国内五カ所に分散させる作業を本格化させる。今回の中間報告では、具体的地名は明示されなかったが、移転時期や規模について地元自治体との協議を進め、来春をめどにまとめる最終報告に盛り込む考えだ。
嘉手納基地は東アジア最大の米空軍基地で、F15戦闘機が二部隊、計四十八機配備されている。訓練の一部移転によって、外来機を含めた同基地の年間離着陸回数約七万回のうち、数千回程度を削減する方針。移転先は空自千歳を含む五基地で、このうち千歳は空自専用の滑走路が二本あるため訓練を受け入れやすいと判断した。
嘉手納基地をめぐっては、周辺住民約五千五百人が日米両政府を相手取り、夜間・早朝の飛行差し止めを求めた騒音訴訟が係争中で、騒音軽減策が急務になっていた。
札幌防衛施設局は二十七日、道と千歳、苫小牧両市を訪れ、千歳基地が訓練の移転候補地になっていることを伝えた。しかし、道などは「受け入れは大変難しい問題だ」としており、交渉は難航しそうだ。
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20051030&j=0023&k=200510309612
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