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ブッシュ政権に大打撃
副大統領補佐官を起訴
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20051029/eve_____kok_____000.shtml
【ワシントン=久留信一】米中央情報局(CIA)工作員名漏えい事件捜査を指揮してきたフィッツジェラルド特別検察官は二十八日、米司法省で記者会見し、連邦大陪審がルイス・リビー副大統領首席補佐官(55)を偽証罪など三つの罪で起訴したことを明らかにした。リビー被告は同日午後、辞任した。有罪となれば、最大で禁固三十年、罰金百二十五万ドル(約一億四千四百万円)が科される。
ホワイトハウスを支える実力者、チェイニー副大統領の側近の起訴で、支持率の低迷に苦しむブッシュ大統領は任期三年を残し、最大の窮地に追い込まれたことになる。
フィッツジェラルド特別検察官は会見で「捜査はまだ終わっていない」と強調。引き続き捜査する可能性をを明らかにした。事件にはブッシュ大統領の側近であるカール・ローブ大統領次席補佐官やチェイニー副大統領自身の関与もささやかれているが、同検察官は両氏に対する捜査についてはコメントを拒否した。
起訴状によると、リビー被告は、二〇〇四年三月に行われた大陪審での証言で「元CIA工作員の身元はテレビ局の記者から聞いた」と証言。それに先立つ米連邦捜査局(FBI)捜査官の事情聴取に対しても、同様に証言した。しかし、捜査の過程で同被告の情報源はチェイニー副大統領らと判明、偽証証言が発覚。法廷での偽証、司法妨害の罪にも問われた。
工作員は、ブッシュ政権のイラク政策に批判的だった元駐ガボン大使の妻。特別検察官は「偽証の動機は不明」としているが、元大使らへの報復が理由との見方が有力となっている。
■チェイニー氏の関与焦点
【ワシントン=小栗康之】米中央情報局(CIA)の工作員名漏えい事件で二十八日、ホワイトハウス中枢人物の一人、リビー副大統領首席補佐官が虚偽証言などの罪で起訴され、辞任に追い込まれたのは、混乱続きのブッシュ政権には最大級の打撃だ。
チェイニー副大統領への忠実さで知られるリビー被告は、口の堅さでも有名。リビー被告が副大統領との相談なしに情報を漏らすことは考えにくく、この起訴で、「史上最強の副大統領」と呼ばれるチェイニー副大統領の事件への関与の疑いが一層強まっている。
事実、検察側はリビー被告は工作員の身元を、副大統領を含む複数の人物から聞いたと指摘。これだけでも、この事件にホワイトハウス中枢全体が関与していた印象を与える。
また、捜査は今後も続く見通しで、ブッシュ大統領の側近中の側近、ローブ大統領次席補佐官が起訴される可能性も残っている。
ブッシュ大統領の支持率は、イラク政策への批判、ガソリン価格の急騰、ハリケーン対策の失敗などで低迷が続いている。前日の二十七日には、連邦最高裁判事の指名を受けていたマイアーズ氏が共和党の反発を受けて、指名を辞退。大統領の威信は大きく傷ついた。
今回の起訴で国民のブッシュ離れがさらに加速する可能性は高い。また、政権運営の原動力になっていたチェイニー、ローブ両氏が今回の事件で傷つき、ホワイトハウス自体が機能低下するとの見方も強い。政権イメージ、政策展開の両面で大統領は深刻な状況に追い込まれた。
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