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私は、9.11の落選議員の中で、その動向がとても気になる人がいる。それは、海江田万里氏である。最近になってやっとその胸の内を語り始めた。私は、民主党の支持者ではない。戦後は、ずっと社会党を推してきた。理由は、社会党が完全野党として、自民党を牽制する働きをしていたからです。それで日本の政治は、不満足ながらバランスがとれていた。ところが、その完全野党であった社会党が、政権にすりよった。村山内閣の誕生である。これで、瀕死の状態にあった自民党が生きかえった。まんまと自民党の策、特に自民党を離れた小沢の策にはまって、それまでの支持者を裏切って、こともあろうに自民党と連立を組んだ。以来、かって、第二党であった、社会党は、現在は、小党と成り下がり、その大半が、自民党を離れ政権交代のできる二大政党の確立を目指す1派と合同、民主党を結成した。私などは、これは、日本の保守といわれる人達の策謀と見ている。即ち、完全野党として、戦後、一大勢力を誇っていた社会党を潰して、保守の第二勢力をつくる。かくして、戦後護憲勢力であった社会党が、姿を消し、憲法を潰そうとずっと狙ってきた、戦時の旧勢力を温存しようとする自民とに対抗し憲法を本気で守ろうとする勢力がなくなってしまったのである。
私の理解するところでは、日本の憲法の制定にあたってかなりの影響を与えたのには、戦後、ドット激しくなった労働者を背景とする、社会運動がある。ゼネストも辞さない勢いだった。これを主導したのが社会党で、この意向を占領側である米英特に、米国は取り入れざるを得なかった。その最大の理由が、中国の共産化を背景とする、社会主義、共産主義の台頭であった。勿論、その影には、連合国の一翼をになっていたソ連からの牽制があった。それは、この機会に、日本を一気に社会主義、共産主義化しようとねらい、日本の分割まで視野に入れて日本の社会主義勢力にてこ入れしていたからである。
こうした勢力争いの中で、日本の貪欲で、戦争に先導した勢力が、こういった戦後激しくなった国民、社会運動の中で譲らざるをえなかったのが、国民主権を中心とする、基本立法であった。その証拠に社会党は戦後内閣を組閣した。(片山内閣)今、小泉その他、貪欲で、傲慢な自民党居残り組みが目指す改革とは、まさに、戦後激しい国民運動で、譲らざるを得なかった部分を奪い返そうとすることで、改革でもなんでもない。確かに、戦後のあの社会騒動には、生きすぎた面もあろう。しかし、それで得られた国民主権や基本的人権を主とする国民の権利を奪おうとする自民の元大蔵官僚福田の率いる自民党主流勢力が連綿と残存し、それに便乗し、利権を奪い返そうと図る、港湾やくざ出身小泉の策動が、今すすめらている。改革の美名の元に。戦中旧勢力の2世、三世が暗躍し、これに金儲けの為には、障害になっているこうした、国民側の権利を潰し、利益の独占を図る勢力が、なりふり構わず押しまくっている。改革の裏には、この構図があるのを見逃してはならない。こうゆう事を背景にした今回の選挙は、正に、憲法の前文を無視し、踏みつけることから始まったのである。この自明の事をいう評論家、政治家、特に、民主党(中でも、旧社会党)、学者がいないのは、不思議でならない。不思議、不思議。こんな自明の事を私にいわせるような日本は、実に情けない。もう一度、はっきりいおう。今小泉が叫んでいる改革は、憲法に謳われた国民の権利と、税制改正による、金銭の略奪である。
しかし、郵政の改革は、別である。郵政は旧田中勢力が、利権を確保し、選挙の投票を独占して自民党の勢力拡大を図るため、画策し歪めたもので、いわば、田中の集票マシンであったから。それは、むしろ改革すべきものである。小泉は、国民の怒りに便乗した。田中派の強引な手法に腹を立てていた国民が私も含め、田中派打倒のために一時小泉に譲ったが、今はもう彼の役割は終わったのである。今の首相は、田中に勝る国民に対するガン以外の何物でもない。このようなことは、マスコミや日本の誇る知識人や野党の政治家かがいうべきことで、私のような一介の馬鹿が言うことではあるまい。日本の憲法、中でも、国民主権と基本的人権、基本三法は今危機に晒されている。これを小泉や、2世、三世の青二才、利権者どもに渡してはならない。以上の理由から、憲法を押付けというものには、特に警戒しなければならないし、日本の知識人は、この点で大きな声と警告を発しなければならない。
くれぐれも誤解のないように。私は、決して、左翼ではない。強いて言うと、本当の意味で、自由主義、国民主権主義、人間本来の自由と平等、博愛、平和をもとめている。ただの人で。フリーメーソン、ワンワールド、世界政府さらには、ユダヤのけちな陰謀、ユダヤプロトコールなどには興味がない。民主主義には無関係。ただ、私は、誰にも縛られない、人間本来の生き方を求めている。原爆の脅威のない。これこそ、これは、憲法のいう理想と信じているーーーー私はただの日本人。ただの日本人だから、憲法と国民主権を死守する。
最後に、海江田氏に戻ろう。彼はいう、選挙の結果は、民意だから従うと。私は言いたい。今回の選挙は、憲法前文の原則を踏みにじって行なわれたもので、無法者選挙。国民主権の冒涜であると。だから認めるわけには行かない。選挙の背景を理解せよといいたい。海江田氏は、分かっている筈。かれは、官僚であったから。今回の民主党の敗北は、選挙を政策中心にしたから。これは、選挙の原則に反し、国民が代表を選ぶという本来の原則、国民主権が無視された。だから認めるわけにいかない。
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