★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK16 > 320.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
柳原三佳さん(42歳)は本ブログへ題字を提供してくれた。女性らしからぬ力強い筆つきが評判だ。柳原さんは小学校から書道を習い、短期大学国文科では万葉仮名も勉強していたという。
短大卒業後、柳原さんはコピーライターに。22歳で結婚し、趣味が高じて、1986年、「女性のためのバイクマガジン」と銘打たれた『レディスバイク』(学習研究社)編集部へ。1989年からフリーランスとなり、翌年、長女を出産している。
柳原さんが注目されはじめたのは、『ミスター・バイク』(モーターマガジン社)における「一瞬の『真実』」と題する連載(1991年6月号開始)あたりから。これは、警察が日常的にずさんな交通事故処理を行っており、被害者(死亡)が「死人に口なし」とばかりに、不利な扱い、時には加害者とされてしまうという衝撃の内容であった。
当時、そのような告発がメディアに載ることはなく、柳原さんのもとへ全国から遺族が情報を送ってきた。この問題は柳原さんのライフワークとなり、たびたび大手週刊誌でも記事が掲載され、近刊『死因究明 葬られた真実』(講談社)へつながっている。
―――警察がずさんな交通事故処理をすれば、遺族の怒りや恨みも強いでしょう。
柳原さん 遺族が集まれば、加害者や警察官を「殺してやりたい」という話になりますし、そう電話で訴える人もいます。ダイナマイト工場で働いている遺族がいて、「県警本部に自爆テロをかける」なんて言うんですよ。
―――そのとき、集まりに警察のスパイがいたり、電話が盗聴されていたりすれば、柳原さんも含め、共謀罪で逮捕されてしまうんですけど。
柳原さん ええ。遺族は思い詰めると、加害者や警察官に危害を加えるようなことをよく言うんですが、実行する人はいません。むしろ思いを口に出すことで、精神的な負担が軽くなり、そういう行為はしなくなると思います。
―――取材にも影響がありそうですね。
柳原さん 取材するほうもされるほうも本音が言いにくくなるでしょう。「こんなこと言うと、共謀罪に触れるかもしれない」といちいち考えなければならなくなります。
―――「共謀罪はマフィア対策やテロ対策で、市民に適用されることはない」と法務省や警察庁は説明していますが。
柳原さん それならば、どうして600以上も共謀罪の対象となる犯罪があるのか疑問です。私が取材で体験してきたことからしても、検察や警察は自分たちのメンツを守ったり、ミスを隠したりするためなら、何でもやります。先ほど申し上げたダイナマイト工場で働いている遺族など、電話が盗聴されていたりすれば、「おまえ、柳原と自爆テロの相談をしていただろう。今回は見逃してやるから、もう柳原と接触するな」などと脅されるかもしれません。
―――柳原さんは「電話が盗聴されている」と感じたことがあるんですよね。
柳原さん 現職警察官が週刊誌で実名告発する記事を書いたときです。原稿を確認してもらおうと思い、その方の自宅へファクシミリしたら、すぐ上司数名が現れ、「ジャーナリストから原稿が届いているはずだ」と持っていかれてしまったんです。共謀罪が成立すれば、ますます盗聴は濫用されます。
―――警察がずさんな交通事故処理をしたり、不審死を病死としたりしてしまうのは、予算が現場へまわっていない、つまり相当部分が裏ガネとしてピンはねされているという問題もありますね。
柳原さん そうです。しかし、それを内部告発しようとして、裏帳簿を持ち出す相談をすれば、窃盗の共謀罪で逮捕。警察幹部が共謀して裏ガネをつくっているのに、逮捕される側が逆です。
―――まだまだ共謀罪が市民に知られていない感じですが。
柳原さん 私は大学で法律を勉強したわけでもなく、交通事故に関する刑事や民事の手続き、司法解剖制度などは、取材しながら覚えていきました。それがかえって読者の視線に近く、共感される記事となっているようです。共謀罪もそのように伝えていけたらと思います。
http://incidents.cocolog-nifty.com/the_incidents/2005/10/4br_7515.html
■共謀罪を語るー津田哲也さん(ジャーナリスト)
http://www.asyura2.com/0510/senkyo15/msg/890.html
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK16掲示板