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以下は、
「反対派の論理破綻」民主・野田氏(産経)【A級戦犯は戦争犯罪人ではない】
http://www.asyura2.com/0510/senkyo16/msg/256.html
投稿者 七瀬たびたび 日時 2005 年 10 月 26 日 09:56:58
に関するコメントですが、下がってしまったのでここに載せます。
まあ、論理的ナンセンスが服を着ている歩いているような小泉氏らの言動を
差し置いて論評してもしょうがないのですが。
まず、この野田氏の質問主意書や政府答弁に限らないが、「戦犯」の国内「法
的」な取り扱いを、現実世界での政治的・社会的・一般的な取り扱いへ、意図
的にか無意識的にか、拡大解釈している。
人間や社会は「法的」条件のみに従って活動しているわけではない。
「名誉」というような同一の名称を、「法的」取り扱いと一般的な取り扱い
という範囲の異なる二つの場合に適用しておいて、「論理破綻」と評している
わけで、そのような議論自体がナンセンスである。
(このような、複数の異なる概念を同一の名称で呼ぶことによる混乱や、意図
的なトリックは、ごくありふれているだろう。
小泉氏らの唱える「カイカク」やら「ワンフレーズ」やらの呪文も、その類い
である。)
「戦犯」に、国内法的な「名誉」回復がなされ、もはや「法的」な取り扱い上
「戦争犯罪人」ではなくなったとしても、冤罪や無実が証明されたわけではな
いので、「名誉」一般が回復されるわけがなく、政治的・社会的・一般的取り
扱いも、何事もなかったかのようになるはずがない。
そんなことは当たり前で、現実世界は、内外に何の痕跡も残さずに元通りにな
る熱力学の可逆過程のようなものではなく、非可逆で回復不可能だからである。
法的に回復され得る「名誉」というのは、政治的・社会的・一般的に評価を下
し対処する上で、考慮し得る条件の一部に過ぎない。
また、「法の不遡及」や「罪刑法定主義」(あるいは「時効」)といった法学
上の概念は、便宜上設けた暫定的な取り決めのようなもので、ありとあらゆる
場合に従わなければならない、例外なき絶対不可侵の原理や法則というような
ものではない。
「A級戦犯」の認定や、東京裁判での事実認定に、限界や問題があるとしても、
戦争犯罪の概略的な理解や国際的に通用する説明のためには(少なくとも当面
は)有用だろう。
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