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靖国参拝支持とあのいじめ事件(nanayaのひとりごと)
http://www.asyura2.com/0510/senkyo16/msg/259.html
投稿者 ドキッ!プロ奴隷だらけの水泳大会 日時 2005 年 10 月 26 日 11:51:48: hSNyXCkDoAhxY
 

http://ch.kitaguni.tv/u/5238/%bc%d2%b2%f1/0000282460.html

首相の靖国参拝は、50代以上の世代には指示(原文ママ)しないという人が多いが、若い世代、特に30代、20代には支持者が多いという。

立花隆氏はこうコメントしている。

http://nikkeibp.jp/style/biz/enquete/050630_quick_yasukuni/index5.html

強い者への憧れや、気に入らない奴を堂々と攻撃できる快感をどこかで表現したいという心の底の鬱積を若者の中に見るような気がする。石原晋太郎や小泉純一郎、安倍晋三といった者たちを支持するのは、「嫌いな隣国におもねることなく、言いたい事を代わりに言ってくれてせいせいする」という彼らの本音があるからだろう。正々堂々論議することや、自分の先祖達が歩んだ足跡を検証することなど問題ではない。感情的に言葉を発することに意味があり、不満のはけ口になっているのだから。

実は若い世代のこうした感情は、さかのぼれば10年も前から残っていた・・・といまにして思えるあの事件。

94年11月、どんな事件が起きたか思い出される人がいるだろうか。私もうっかり忘れてしまうところだった。
愛知県で一人の男子中学生がいじめを苦に死を選んだ。「大河内清輝君」学校の中のいじめは社会の問題としてテレビも新聞もテーマを組んで、センセーショナルにとり上げた。政治も動かした。学習指導要領にまで影響を与えた。

覚えていますか?
あの時、たくさんの子ども達が全国各地で連鎖反応するように命を絶っていったことを。
大人たちは、親も学校関係者も文部省も知恵を出し合ってこれ以上の犠牲者を出さないようにとやれることをやった(・・・と思っていたに違いない)

「いじめ根絶のため」という目的でやられたことが本当に効を奏したのか?あの頃、私は大河内君より少し下の世代の子どもを抱えており、ましていじめられっこだったわが子の体験も重なって、いじめ問題は他人事ではなかった。だから勉強した。集会・学習会・後援会、PTA役員まで引き受けて、これ以上の犠牲者は出したくないという思いで頑張った。しかし、学校や教育委員会のやり方には疑問が消えずにいた。そんな方法で解決になるはずなかろう・・・と。

愛知県の高校教師で個人の立場で教育問題のミニコミ誌を出しているYさんを知った。Yさん発行のミニコミ誌で、大河内君亡き後の10年後の社会を預言したような部分がある。最近読み返してみて、彼女や私の周りの人が心配していた問題は、今社会のなかでいびつな形で花開いていると感じている。
そのミニコミ誌から、一部引用したい。

「いじめ事件発生件数 愛知県ワースト1について」

・・・・・文部省の調査結果に一喜一憂するのでなく、ここに現れたデーターの動きを多角的に分析し、子どもたちの「いま」に応える大人の責任を考える必要があると思います。
・・・・・見方によっては、愛知県がワースト1になったということは愛知県がいじめ問題をテイネイに観察した結果と評価できるのかもしれません。・・・・・

しかし、数としてのデーターだけが一人歩きしはじめると、「いじめ根絶」のスローガンのもとに、学校管理者は数を減らすため、そのことは責任回避のためでもある『いじめ対策』に流されていくのです。

・・・・子ども会議で発表された中学校の取り組みに見られるように、子どもが、いかにも自主的にいじめ防止の取り組みをしたかのように見せた、「みんなで正しい方向に導く」「クラスで一つになって遊ぶことができる」「団結を高めるための行事」「教室に花を」等と呼びかけ、挨拶運動や手をつなぐフォークダンスなどを計画したり、子どもたちによるいじめ報告会を開いたり等の活動にしか対策が及ばないのです。

その結果は、「一人ぽっちを悪(弱者)」とし、「多数を善(強者)」とした集団主義の補強が行われ、個の成熟に向かうことのない体質を増幅させていくということになります。そして、この体質こそが日本型いじめの根っこであるにもかかわらず、この体質を変えようとする意識がなかなか日本社会全体に生まれてきません。
これからもいじめ事件が、いじめを超えた犯罪として外に発覚する度に、教師も親も日本型いじめ対策の繰り返しをいつまで続ければ分かる日が来てくれるのだろうかと、救われない気持ちになります。
・・・・・・

このような問題意識に立つとき、子どもの近くで過ごす大人たちにこそ、人間社会に付きまとういじめの実相を感じ取る力と、その痛みに共感する力を養うことが求められているのではないかと思えてなりません。  (1999年 2月)

★ 今若者の心の奥底に潜んでいる闇のようなものは、あの当時から消えずに生きのびているように思える。当時、いじめは犯罪とまで言われ、表面に現れるいじめをなくすために大人たちは奔走した。形を整えることは日本の昔からの技である。表面だって現せなくなった心のイラつきは、どこかへ向かうしかない。他者への無関心と他者の痛みを想像する力の欠如をそのままにし、自分は自分、でも全体の進む方向を乱す奴は許せない、そんな人間が育ってきたのだ。

昨年のイラクでの邦人人質へのバッシングでは、日本人のいじめの本質をみたような気がした。大人さえも気づいていない「いじめっこ気質」は社会の中でいま息づいている。
データーの上では、学校現場のいじめは減っているという。それは数字に出ないように管理したいじめ対策の効でもあろう。しかし、子どもの心の中には、くすぶり続けている。大人も持ち続けている。
そういう負の面から顔を背けてきた結果は、いつかまた国として気に入らぬ弱い国をいじめてやろうという大きな動きになるやもしれぬ。
韓国の人はいまも「日本は韓国をいじめた」と言っている。いじめられた方は個人であれ、国であれ、忘れないのだ。
こんな考えは飛躍だろうか。

小泉も安倍も石原も、いじめっ子気質を強く感じさせる。同じような気質の者達は惹かれあい、支持することで、溜飲が下がるのだろう。「いじめられる方が悪い」そんな言い方も正当化される社会。優しさを感じさせない、これが日本人気質とするならば、民族の誇りなどたいしたことないじゃないかと思ってしまう。

投稿者:nanaya at 21:25

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