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http://www.manabu.jp/diary/index.php?20051122
「自民党」
先日の毎日新聞の記事にて。
インタビュアー:「この五十年間に成し遂げた一番大きな成果はなんでしょうか?」
元衆議院議員:「日本を戦争に巻き込まなかったことじゃないですか。
そして、ある程度の繁栄。そんなことじゃないかと思いますね。」
この元衆議院議員とは、
社会党の議員ではなく、自民党の宮澤元総理である。
「戦争に巻き込まなかった」という発言一つを取ると、
よもや自民党議員とは思えないのではないだろうか。
それほど現在の自民党のイメージはタカ派的なものとなっている。
(それは現在の民主党にも言えることかもしれないが)
もうしばらく昔のことになってしまうが、
自民党と社会党の二大政党時代、いわゆる55年体制といわれる時期があった。
当時、私は全く政治に関心がなく無知であり、当然支持政党も無かった。
だが、仮に、タイムスリップして一有権者として選挙に臨むとすれば、
私は自民党に入れると思う(時の政権によるが)。
いまは対峙する民主党に籍を置いているが、
自民党を全く評価しない訳でもない。
少なからず、自民党に優秀な議員はいらっしゃる。
もっと言えば、過去の方ではあるが尊敬する方も沢山いる。
(現に吉田茂氏を尊敬している)
自民党結党50年。
「昔の自民党」と「今の自民党」と分けて話しても差し支えないほど、
自民党は変わってしまったように思う。
「自民党をぶっ壊す!」と声高に叫んでいた小泉総裁によって、
確かに自民党は変革した。
族議員と業界団体の結託による不明瞭な政治は、
(いまだ存在するが)多少なりとも希薄化している。
派閥政治も衰退化の一途だ。
業界癒着、派閥政治等の自民党ならではの体質。
それはまさに壊すべきものであった。
だが、
それと共に古き良き、私の支持する自民党らしさも壊されたように思う。
様々な考えを飲み込みながら、
諸外国と付き合い、日本の発展の為に尽くしてきた過去が自民党にはある。
周りから非難されながらもものごとをまとめていく保守政党。
「あいまい」の必要性を滲ませての政治。
宮澤元総理はインタビューの最後でこう答えている。
「(ポスト小泉候補は)政治には弱者救済という面があることを
常に覚えておくべきだと思いますね。」
幼少時代、「ナメクジのような人だなぁ」と、
ブラウンカンに映る宮澤総理を見ていた。
諸手をあげて尊敬するわけではないが、
大事な理念をもった稀有な方であったと、
議員になってから気付いた自分の無知を反省している。
いわゆる保守本流たる自民党があの頃まではあったのだろう。
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