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米紙ニューヨーク・タイムズは、19日、日本で売れている『マンガ嫌韓流』と『マンガ中国入門−やっかいな隣人の研究』について、韓国・中国を警戒する心理と西洋に対する日本人の劣等感を示すもの、と指摘した。
同紙は「かつてアジアの経済・外交・文化を主導していた国という地位に、韓中両国が挑戦し、日本人の間に新しい韓中嫌悪の情緒が芽生えている」とし、こうした見方を示した。同紙は、韓国がサッカーの2002年・ワールドカップでベスト4入りを果たした後、日本で韓国を競争者と認識する気流が作られ、韓流への反感も広がりはじめた、と紹介している。
そうした気流の底辺には、19世紀末の明治維新当時、思想家・福沢諭吉が提唱した「脱亜入欧」思想が働いている、との点も指摘した。「歴史教科書わい曲の波紋」を起こした極右団体「新しい歴史教科書をつくる会」の名誉会長であり『マンガ嫌韓流』の執筆に加わった西尾幹二は、脱亜入欧の思想が日本にどれだけ深く根をおろしているのかを見せてくれる。同氏は「日本は、韓中関係を福沢が主張した形で引っ張っていくために努めるべき」だと強調した。
ニューヨークタイムズは『マンガ嫌韓流』がこれまで36万冊も売れ、ベストセラーに位置付けられているが、その中に登場する日本人は、一様に西洋人に似た外見をしている、と指摘した。日本人の意識の中に内在された「脱亜入欧」の欲求を反映している、というのが同紙の診断。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=69808&servcode=700§code=700
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