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郵政民営化の第一歩の値上げが始まった。庶民が、特に機械に苦手な
お年寄りは有難く利用してきた郵便局の窓口の送金料が来年4月3日から
値上げされる。一万円までの送金が七十円から百円に、十万円までが
百二十円が百五十円にと、大幅値上げである。一方ATM等機械利用関係
は据え置きか小幅の値下げ。バリアフリーといいながら、どんどんお年寄り
が利用しにくい社会となっていく片棒を郵便局が率先して担ごうとしている。
これが小泉流郵政民営化、改革の第一歩の姿であるということを我々庶民
は肝に銘じよう。
バリアフリーは何も行動手段だけに在るのではない。
東京都区内では、駅や公共場所の上り下りはエレベーターの設置が増えて
いるし、バスもかなりの割合でノンステップが増えている。しかし街全体で見た
場合、果たして以前よりバリアフリーとなっているか、非常に疑問である。
確かに以前よりは交通機関の利用はしやすくなっているであろうが、例えば
どこかでの待ち合わせの時、道しるべを尋ねていく場合に、横文字(アルファ
ベット)の羅列、(それもアルファベットだけの場合も多い)の氾濫。大きな看板
に「ISET○N →」 とか、ビルに「ODAK○U」、店の看板に 「PRO○T」。
戦前教育を受けた人は英語どころか、ローマ字の読み方も知らない人もか
なりの割合でいる。バリアフリーはおおまかに「高齢者」と「身体障害者(註1)」
に分けられるであろうが、前者の「高齢者」の範疇は現在戦前に教育を受けた
まさに其の世代である。彼らは日本語の漢字は今の世代よりも達者でも、
アルファベットには弱い。これでは目印さえも説明できない場合がある。
街に出てビルを見渡してみても、なんとアルファベットの多いことか。中には
併用している場合もあるが、その場合でもほとんどの場合はアルファベットの
ほうがはるかに目立つ。少し前にグローバル時代に合わせてという名目で多
くの会社が社名を横文字化して以来、アルファベットの広告や看板の氾濫が
甚だしい。
しかしグローバル化とは対外であって、国内を疎かにしてグローバルも何もない。
日本人である年配者が何が書いてあるかわからないような社会にしておいて、
「人にやさしい」も「改革」も絵空事である。
確かフランスでは広告や看板にフランス語以外の外国語を使う割合は厳しく
制限されているときく。自国の文化を大切にしないグローバル化は、ただ単に
日本が世界(グローバル化を推し進めたい一部勢力)の植民地となることでしか
ない。多くの日本人(特にネット世代やマスコミ関係者でアルファベットを知らない
人は皆無であろうから)は、このことに気が付いていない。新聞にしても雑誌にし
ても横文字をカタカナだけにして説明のない場合が非常に多い。しかも問題は
そのカタカナの意味がわからなければ、記事の意図することろの肝心な部分が
判らない場合が多いことである。特に新聞などは幅広い世代が読むのである
から、率先して注釈をつけるようにしてもらいたいものである。
どんな年代も情報を得るのに不自由しない。これもバリアフリーの重要な要素
である。
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