★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK16 > 1093.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
酒政連 年2回ヤミ献金 1人につき数百万円も
酒販組合 横領で元事務局長逮捕
全国小売酒販組合中央会の政治団体「全国小売酒販政治連盟」(酒政連)が平成十一年から四年間に、複数の国会議員に年二回、一人につき数十万円から数百万円を提供していたことが、関係者の話で分かった。酒政連ではこの期間に、約八千万円の使途不明金が発覚しており、議員側の政治資金収支報告書への記載がないヤミ献金だった疑いがある。中央会は当時、酒類販売の自由化制限に向け、政界工作を強めていた。
警視庁捜査二課は十六日、中央会から告訴を受けた年金資金の着服計二千五百万円のうち、千六百五十万円分について、業務上横領容疑で元事務局長の関秀雄容疑者(49)=東京都世田谷区=を逮捕した。関容疑者は「着服したことは間違いありません」と容疑を認めている。関容疑者は酒政連の事務局長も兼ねており、政治団体の不透明な金の流れの解明も進める。
政府は平成七年に酒類小売業の免許基準の緩和を閣議決定。十年には酒店間に一定の距離を定めた基準と人口当たりの店舗数を制限した基準の順次撤廃も決まった。酒の小売りへの新規参入を促す政策で、中央会加盟の小売業者は「死活問題」と危機感を強めた。
このため中央会は「政治決着」を目指すことになった。
関容疑者らが中心となり、政界に接近した結果、十一年十一月に酒の小売りなどの中小業者を保護する自民党の議員連盟ができた。
関係者によると、酒政連ではこの年から、議員連盟を中心に献金攻勢を強化。関容疑者の説明では「盆」「暮れ」の二回、資金提供をするようになった。十五年四月には酒類の小売り自由化を一部制限する「緊急措置法」が成立した。
成立までの間、関容疑者ら一部の幹部は、どの議員が中央会のために貢献してくれたかを絞り込む、“判定会議”を開き、資金提供する議員と額を決定。一人当たり一回に数十万から数百万円を提供するようになったという。
産経新聞の取材に対し関容疑者は「政治家への裏献金だった。最高で一人に五百万円前後が支出された」と話していた。受け取ったとされる、取材に応じた複数の議員は「事実無根」としている。
酒政連では、十三年と十四年の政治資金収支報告書で約八千万円の使途不明金が判明している。白紙の領収書を集めて数百万円単位の金額を書き込む偽造や、実体のない会社などへ寄付したことにして、資金を捻出(ねんしゅつ)した。関容疑者は「政治家から領収書を取れないため、ニセの領収書を使った」と話していた。捜査二課は政治資金規正法の虚偽記載の疑いもあるとみて調べる。
◇
◆「究明へ前進」
藤田利久・全国小売酒販組合中央会長の話「(逮捕は)過去の無責任でずさんな行いで発生した一連の諸問題究明への大きな前進と受け止めている。全国の組合員と年金加入者への信頼回復のためにも解明と(現金)回収に向けて努力を続けたい」
◇
《全国小売酒販組合中央会と酒政連》 中央会は酒類の円滑な流通確保などのため昭和28年に設立。酒の小売業者約10万人が加入し、58年から年金共済事業を実施したが、平成14年に元本割れが発覚。利殖のため外国債に投資した約144億円が全額回収困難となり、当時の幹部らが背任容疑でも告発され、8日に中央会が家宅捜索された。また、平成3年以降、計約2億4000万円が使途不明になっているほか、計2億5000万円が不正に貸し出されていた。酒政連は中央会の政治団体で51年設立。酉和(ゆうわ)会と呼ばれたが、12年に名称変更。「表の献金」となる政治資金収支報告書(13−16年)の産経新聞の集計では、自民党関連の政治団体や与党議員73人に計約9400万円が提供された。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/17na1001.htm
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK16掲示板