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オキナワを手放さない理由 (ワールド見★聞★読)
青い海に白い砂浜―。沖縄(オキナワ)といえば、南国の楽園を思い浮かべる人が多いだろう。(略)
一方で、戦後60年たった今も日本の国土面積の0・6%にすぎないオキナワに、在日米軍基地の約75%が集中、約4万人の在日米兵のうち60%が駐留する。米軍機の事故や騒音に加え、米兵による刑法犯罪は1972年の復帰後、約5400件発生。うち凶悪事件が541件に上がる。(略)
嘉手納基地で米空軍パイロットから、米兵犯罪が減らない背景を聞いて驚いた。「海兵隊の一部は米国内で凶悪事件を犯し、数十年の刑期を納めるかオキナワに行くか、どちらかを選べといわれる。オキナワ行きは、戦時に出勤して鉄砲玉になれという意味だ」
在日米軍再編の中間報告で焦点になっている海兵隊普天間飛行場の移設計画も、1995年に発生した米兵による少女暴行事件に、オキナワだけでなく日本国中が怒ったことがきっかけだった。
日米両政府がまとめた辺野古沖合の海上施設案は、環境問題などで頓挫。そこで今回、両政府は地元抜きで沿岸部案への変更を決めた。移設先が住宅街に近づいたことで、騒音や危険度は増し、県民は新たな負担を強いられる。その「ムチ」の見返りに「アメ玉」として用意された海兵隊削減案は、見せかけにすぎない。
オキナワ駐留の海兵隊員約18000人のうち、約7000人をグアムなどへ移す計画だが、対象は司令や補給要員らだ。米兵犯罪の中心になっている実戦部隊は、ほとんどそのまま残る。
米軍がオキナワを手放さない理由は何か。
アーミテージ前米国務副長官は、かつて記者に「オキナワの利点は一にも二にもロケーション(位置)、立地条件の良さに尽きる。オキナワは偶然にも完璧な位置にある。すべての脅威、すべてのシナリオに対処できる」と語った。(略)
ただ、米軍装備の近代化により、オキナワに駐留し続ける戦略的な意味合いは薄れてきたとの意見もある。ポートランド州立大学(オレゴン州)日本研究センターのケネス・ルオフ所長は「オキナワから県外移転させないのは、米国より日本政府の意向だ。本土移転は可能だが、どこへ移しても必ず反対運動が起こる。オキナワに犠牲を強いる方が、日本政府にとって安易なのだろう」とみる。
(あとは略)
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