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文科相 “教育勅語廃止で片肺飛行”
民主議員 “教基法改正議論を国会で”
中山成彬文科相は十九日の衆院文部科学委員会で、「教育勅語を読むと、本当にいいことが書いてあるなあと私自身は思っている」と発言。戦時中、軍国主義教育の支柱となった教育勅語を美化し、それへの反省から出発した戦後の民主主義教育のあり方を真っ向から否定する姿勢を示しました。
民主党の平野博文議員が「教育基本法のどこが問題だと思うか」と質問したのに答えたもの。
中山文科相は「いまの教育基本法は、どこの国にでも通用するもので、日本的なものが欠けている」と答弁。「教育基本法が制定されたときには教育勅語があり、この二つが『車の両輪』となって日本の教育をやっていこうということだったが、GHQの指令により廃止され、ある意味で『片肺飛行』で戦後日本の教育はやってきた」と述べ、教育勅語の廃止は誤りだったとの認識を示しました。
その結果、「心の問題や道徳、公の心など、どういう日本人を育てるかという観点が抜けた教育が、戦後ずっと行われてきた」と持論を展開。教育勅語美化発言につながったものです。
この答弁に平野議員は「教育基本法は制定から五十八年たっており、絶対に変えちゃいかんという理屈に立つべきではない。オープンに議論しようという大臣の考えに賛成だ」と応じました。
そのうえで「民主党を代表してお願いしたい」と前置きし、今国会で、文科委員会の中に教育基本法に関して専門的に議論する小委員会を設置することを要求。理事会での協議を求めました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-10-20/2005102002_04_1.html
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