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村崎▲亀井だって、当選したとはいえ、どうせあと数年で死ぬような気がするんだよな〜。
唐沢●少なくとも政治生命は小泉がいる間に絶たれるね。
村崎▲ 古賀（誠）も何気に当選してるよな、一人だけツラッと。(★15)
唐沢●あんな評判悪いヤツがねえ。コイツも今回の郵政騒ぎの引き金ひいた一人でしょ。
村崎▲参院でみんなに「民営化に反対しろ」ってけしかけといて、テメエはちゃっかり欠席してやんのな。自分の手を汚さずに利権につながようとするあたり、さすが道路族。やることがとことん汚い（笑）。
唐沢●参議院もそうだよ。 いちばん情けないのは亀井派の中曽根（弘文）な。(★16) もともと参院否決のきっかけを作った張本人のはずなのに、衆院選の小泉圧勝で手のひら返したように一転賛成しやがってさ、マジでこういう政治家は死んでくれた方が世のため人のためだよ。
村崎▲「民意を無視するわけにはいかない」とか言い訳してたけど、いまさら参院で反対したって負けるのが目に見えてるってだけだろ？ ホント、去年も言ったけど、参院なんてツブしちまった方がいいぜ。
唐沢●存在意義がほとんどないってことが今回の選挙で浮き彫りになったね。だいたい参院ってのは元はといえば貴族院なんだし、貴族制度がなくなったいまの世の中じゃ、はっきりいってお荷物にしかならない。
村崎▲大仁田（厚）まで中間派からコロッと寝返って同調しやがるしよー。 野田も情
けないことに、当選した途端に色気出して(★17) 「私は法案には反対でしたけど、民営化そのものに反対してるわけではありません」とか言い出してやんの。情けねえよな〜。戻ったところで、どうせ冷や飯だろーが。
唐沢●それにしたって、次の選挙で落とされる恐れってのは増えちゃったわけだから、いまごろ後悔してるだろうねえ。
村崎▲要するに今回の結果を誰も予想できなかったってことだよな。解散した時点で、みんな小泉が負けると思ってたわけだ。
唐沢●なに言われようが小泉は側近に「大丈夫だよ、絶対勝つから」って言ってたらしいから。……しかし、この自信っていったいどこから来るのよ？
村崎▲なにも考えてねえからだろ？ だって頭のなかには常にＸ−ＪＡＰＡＮの「フォーエヴァー・ラヴ」がエンドレスで流れてるだけなんだから（笑）。
唐沢●つまり、キチガイの気迫に完全に押し切られた感じなんだよね、今回の選挙は。
村崎▲このまんまチンタラやってたって世の中変わらないし、どっかで織田信長みたいなヤツが出てくるのをみんな待ってたんだよな。信長の比叡山焼き打ちみたいに、霞が関の官僚皆殺しにしてくれりゃいいんだけどな。
唐沢●で、どうせその織田信長みたいなヤツが暴れたって、やりすぎたときは誰かから殺されるだろうってみんな思ってるだろうしね。ともかくオレ、小泉が総理になったときから「コイツは国民に向けてどうパフォーマンスをすればいいのか、ツボを知ってるからコワイよ」って言ってきたけど、それがついにここに来て爆発した感じ。小泉嫌いの人たちは「あんなヤツ、実力もない、人気だけじゃないか」なんてよく言うけど、今の世の中、“人気”は何よりも武器になる必須アイテムだってことをわかっていない。くやしかったら自分も人気とってみろってえの。
村崎▲これも何べんも言ってるけど、道路族の連中から今回の造反議員まで、小泉に歯向かうヤツらがことごとく悪相なのも問題なんだよな。魅力的な顔をした奴がただの一人もいねえんだ。カリスマ性ゼロだもの。
唐沢●「見た目のいいヤツは勝つ」ってのは、ケネディ時代からの鉄則で、レーガン政権があれだけボロクソ言われながらも栄華を極めたのは、あの俳優顔のおかげもある。ホワイトハウスで愛人にチンコなめさせてたクリントンだって、あのさわやかイメージのおかげで政権は長かったでしょ。これだけテレビだ雑誌だネットだってメディアが発達してる時代だと、政治能力はなくてもイメージ戦略のうまいヤツのほうが勝つのはしょうがないのよ、どんなに「民意が低い」って嘆こうがね。
村崎▲テレビ伝道師みたいに常に人前に出続けてりゃ、どんなトンデモさんでも信者がついてくるのと一緒だよな〜。
唐沢●いや、こないだの号外で「民主主義とは国民の半数以上がヒトラーを支持したら、ヒトラーを代表に選ばなければいけないシステムなんだ」って書いたら、「唐沢は民主主義がなんなのかわかっとらん」って怒ってる連中がいて（苦笑）、どっちがわかっていないんだか。こういう連中の頭の中にある理想的民主主義ってのは、いつでも自分たちに都合のいい政治家が勝つ民主主義なんだね。
村崎▲ハア？ 民主主義＝衆愚政治に決まってんじゃん。プラトンの時代から民主主義なんてロクなもんじゃねえってのはわかってるはずだろ？ 何をいまさら（笑）
唐沢●なにか民主主義幻想にみんなとりつかれている。社会主義や共産主義よりかはマシだから民主主義で仕方なくやってるってだけでね、非常に非合理的だし能率は悪いし、実際の運用からいけばダメダメなシステムなのよ、実は。
村崎▲それをさも「民主主義は万人が平等に暮らせる夢のような世界」ってポジティヴに取り違えちゃってるから、あとで幻滅することになるんだよ。本音として、現実に非情な弱肉強食のピラミッド構造があるからこそ、タテマエとして表向き「民主主義が素晴らしい」ってことにしてるのを分かんねえバカがいるとは情けねえなー。そういう事は、せめてウソでもいいから大喜びで井脇ノブ子に求愛して結婚できる人間性を持ってから言えって言いてえよ馬鹿野郎（怒）。
唐沢●政治形態そのものに希望も持ってしまうことがそもそもの間違いなんだよね。あくまで暮らしやすくしてくれるためのツールで、ダメならどんどん手直ししていこう、ぐらいに考えとかないと。
村崎▲社民党とか共産党とか、ウラで北朝鮮とつるんでるような売国奴の議員でも当選するのだって、「いないよりはマシ」程度の認識だろ？ 街のヤクザと同じで単なる必要悪。
唐沢●だからツジモトが再当選したのだって最初はなに考えてんだとか思ったけど、自民党独裁はさすがにマズイだろうっていう、国民のバランス感覚の現れなんだよね、よく考えたら。必要悪は必要悪としていてくれないと。いまの国際的・経済的状況の中で新しいものに賭けるリスクを犯すのは懸命ではないから、いちばん自民党を倒せる可能性の高い民主党に勝たせずに、自民党政権は温存させながらチェック機関としての弱小政党は現状維持で存続させるという、ホントにこれは見事なバランス感覚ですよ。
村崎▲だって民主党ってなにやりたいんだか、さっぱりわかんねえんだもん。民営化反対でも具体的にどうこうしたいんだか全然言わねえし、たまにヤル気のあるヤツが出てきたと思ったらシャブ中で捕まるだろ（笑）。 今度、岡田の代わりに党首になった前原は、(★18) 「日本は自衛権を持つべきだ」とかわりと強気なこと言ってるけど。
唐沢●しかし、自己ＰＲの趣味の欄に「妻との食事」とか書いてて、ヤんなっちゃったよ。美人のカミさん持ってる政治家ってのは、たいがいダメね。視野が政治家のものでなくなる。
村崎▲女房以外の女と寝れない程度の度量の狭い政治家なんか、見てて面白くもなんともねえもの。そんなこっちゃ、変態ヤマタクとか、バツイチの上に近親相姦してる（←妄想）小泉に負けちまうぞ〜。
唐沢●岡田も確か党首になったとき、「家族サービスする時間が減るからやりたくないなあ」とかほざいてたな。もうあの時点から、この男のダメさ加減がよくわかる発言だったよ。パラレルに語る問題じゃないだろう。
村崎▲それにしてもオレ、 テレビの開票速報の岡田の顔見て「絶対コイツ、夜明けまでに首吊るな」って思ったよ（笑）。(★19) 亀井と同様、死相出まくりだったもの。
唐沢●人間、あそこまで顔から血の気が引くことってあるんだね。ホントに針のムシロ状態だったから。
村崎▲おそらく民主党本部やテレビ局に「いますぐあいつの自殺を止めろ！」って電話が殺到してたと思うんだが（笑）、ああいうの見ると、「ショックで一晩で総白髪になる」ってこと、ホントにあるんだって思うよな。でもこうなることって、薄々わかってたんだろ？
唐沢●選挙が始まってからの街頭調査ですでに民主党人気ガタ落ちってのは見えてたらしいからね。
村崎▲綿貫陣営も「選挙運動中は地元民の反応もやかったのに」なんて嘆いているけど、そんなもん、初対面の人間にはとりあえずいい顔してその場の雰囲気をよくするのは日本人の特質じゃん！ オレだって、どんなにムカつく候補でも道で会って握手求められたら、顔には出さずに愛想よく握手して「応援してますよ」とか言って油断させるぞ（笑）！
唐沢●反小泉派は「小泉は大衆をバカにしてる」とか言うけどね、言っちゃナンだけど、大衆って実際、バカなんだから（笑）。別に大衆批判するわけじゃないけど、どんな天才が集まろうと100人も集まれば最大公約数の思想に飲み込まれてバカになる、ってのは社会のメカニズムなんだよ。こんなこと言ってるオレたちだって、大衆に飲み込まれたらバカと一緒なんだから。そのことをいちばんよくわかってるのがゲッベルスや小泉みたいなヤツらなんだよ。まったく、今の政治家がなんでもっとゲッベルスに学ばないか、わからんね。あれはたまたま思想がナチスだったってだけで、民主主義政治の場で勝つ方法論としては最高のテクニックの持ち主なのに。これは想像だが、小泉はかなり勉強していると思うよ、ナチス式選挙のやり方。
村崎▲国民に「民営化、イエスかノーか」の二者択一の判断しかさせないからな。で、結局霞が関のクソ官僚の大半に支持されてる小泉が勝っちゃったじゃねえかよ。結果的には官僚どもの思惑通りコトが進むんだろうな、茶番劇もいいとこだぜ。ホント、星新一の小説じゃないけど『人民は弱し官史は強し』って感じだな。
★15 古賀元幹事長「言うべきことは言う」
自民党の古賀誠元幹事長は９月11日夜、衆院選での同党圧勝を受け「歴史に残る大勝だ。これだけ国民が支持しているとはっきりしたのだから、改革はやっていかなければならない」と述べ、郵政民営化を支持する考えを改めて示した。都内で記者団に語った。
小泉純一郎首相の政治手法については「しがらみを足して二で割るやり方では改革のスピードアップは難しいから、小泉手法は一定評価できる」としながらも、「われわれは議員という責任があるので言うべきことは言っていいと思う」と述べた。
（時事通信９月12日の記事より引用）
★16 中曽根弘文、一転郵政賛成派へ
先の国会で郵政民営化関連法案に反対した自民党参院旧亀井派の中曽根弘文会長（元文相）は９月13日夕、都内で記者会見し、特別国会に再提出される郵政法案への対応について、同派の反対派十一人全員が賛成に回ることを明らかにした。これにより参院反対派のほとんどが賛成に転じることになり、法案可決が決定的となった。ただ、衆院選での自民党圧勝が参院不要論を加速させる中で、参院否決・衆院解散の流れを作ったとされる中曽根氏に対する批判は根強い。
会見で中曽根氏は「十一日の衆院選で国民の意思が明らかになった。国民の明確な意思を重く受け止め、尊重し、今後の郵政改革問題に対応していきたい」と述べた。
八月の参院採決に際し、中曽根氏は「賛成しなければ衆院を解散すると脅かされながら審議を強いられた」などと参院の独自性を主張して反対を表明。結局、後に新党日本を結成した荒井広幸氏を含む同派の反対派は十二人にのぼり、法案否決につながった。
その後の衆院選で、与党は参院の成否に関係なく法案を成立させられる三分の二以上の議席を獲得し、事実上法案成立が確定。皮肉にも参院の存在意義がますます問われる状況になったが、中曽根氏は会見で「大変残念なことだ」と述べるにとどめた。
（産経新聞９月13日の記事より引用）
★17 野田聖子、郵政賛成派へ
郵政民営化関連法案に反対し、衆院岐阜１区に無所属で立候補して当選した野田聖子元郵政相は10月９日、岐阜市加納新本町の事務所で会見し、特別国会に再提出された関連６法案の採決で賛成票を投じる考えを明らかにした。
野田氏は「郵政民営化の実現を唯一の争点とした自民党候補者が大量当選を果たし、法案の可決は確実。法案が完ぺきなものでなくても、民営化のスピードを上げろという国民の声として理解した」と説明。また、「議員としての責務は今後、着手される郵政民営化への取り組みがより良い形で達成され、国民生活の向上に資するよう努めることだと考える」。さらに「官から民へのお金の流れを確実にするための財投債の見直しなど、積極的に解決にあたる」と話した。
（毎日新聞10月10日の記事より引用）
★18 民主新代表に前原誠司
民主党は９月17日午後、都内のホテルで開いた両院議員総会で代表選を行い、衆院選惨敗の責任を取って代表を辞任した岡田克也氏の後継に前原誠司衆院議員が選出された。前原氏は96票を獲得し、94票の菅直人元代表を2票差で破った。岡田氏よりも9歳若い43歳の新代表就任で、同党は世代交代が一層進みそうだ。
前原新代表にとっては、衆院選で議席が激減し、政権交代から大きく遠のいた民主党をどう立て直すかが最大の課題となる。ただ、党内勢力が菅氏支持者とほぼ2分されたことで、今後の党運営には強力な指導力が求められそうだ。
前原氏は当選後のあいさつで「日本の民主主義を機能させ、国民生活を向上させるため、わが党の担う使命は極めて重い。政治生命を懸けて、この仕事を全うすることを誓う」と表明。「菅さんに投票した人の気持ちを酌み、挙党一致で新たな体制をスタートさせて、国民の負託に応えるよう身を粉にして働く」と強調した。
前原氏は21日の特別国会召集に向け、直ちに、同氏の推薦人に名を連ねた議員らと幹事長など新執行部人事に着手した。前原氏は就任記者会見で、人事方針について「能力主義で適材適所を貫く」と語っており、代表選で掲げた「戦う集団」づくりに向け、どのような陣容を整えるかが焦点だ。
（時事通信９月18日の記事より引用）
★19 岡田民主党代表辞任
衆院選敗北を受け、民主党の岡田克也代表は９月12日未明、都内のホテルで記者会見し、「民主党政権ができないことは誰の目にも明らかだ。速やかに次のリーダーを選定していただきたい」と述べ、辞任を正式表明した。同党は小泉純一郎首相が進める郵政民営化に反対し政権交代を目標に掲げたが、各地で苦戦。公示前の177議席を大幅に下回る大敗を喫した。
岡田氏の後任には、小沢一郎副代表や菅直人前代表らの名が挙がっている。中堅・若手の代表として「次の内閣」の前原誠司防衛庁長官を推す声もある。しかし、幹部らの小選挙区での落選も相次ぎ、党勢立て直しは容易ではない。後任人事をめぐる調整は難航が予想される。
岡田氏は昨年5月、菅氏が年金未納問題で引責辞任したことを受け、幹事長から代表に昇格、同年7月の参院選では躍進を果たした。
（時事通信９月12日の記事より引用）
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