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昨年に比べれば台風の接近も少なかったし、今年の米は豊作か・・・と思っていた。自分で米を作っていない私が能天気だった、と考えさせられる記事。
豊作を喜べない米価・農業つぶし【新婦人しんぶん】05/10/13より
9月15日に発表された05年度産米の作況指数は102。
以下、農民連米対策部事務局長の横山昭三さんの話。
「実はその数値は101.7を四捨五入したもので平年(100)並みよりややいい程度。政府の備蓄米の現状をみたら、とても安心できない」
「備蓄米の中でも、まともに食べられるのは03年、04年あわせて39万トン、国民の消費量のわずか16日分。一方、外国産米は売れなくても毎年買いつづけ、在庫が170万トン。米どころベスト1が、外国米、それが米価を引き下げていて大変なことがおきている」と。
9月の新米取引価格の平均は、1俵(60キログラム)1万5642円。それを生産者の手取り価格にすると1万3000円程度。
30年前の生産者価格(1万6640円)より3640円も安く、500mlペットボトル入りの水が130円程度で売られているのに、同じ量の米は86円にしかならない。
「政府が発表した04年産米生産量の全国平均は1万7205円、農家は1俵につき4000円の赤字になる。その試算で使われている農家の労働報酬は1日わずか3000円。」
売れば赤字、「そんなに買いたたかれるなら知人や親類に売った方がまし」と米を市場に出さない農家も出ている。また、「もうつづけられない」と田んぼを預けたいという農家も少なくなく、頼まれた農家もとても引き受けられない現状。
『米ビジネス』の下では、少し米が足りなければ価格がドーンと跳ね上がる。『いまは米が安くていいね』とは言ってられない。
さらに、3月に出された新『食料・農業・農村基本計画』は、農産物の輸入自由化を前提に農政の対象を一部の『担い手』に絞込み、9割近い農家をふるい落とす政策である。
現実に日本の農業を支えているのは、農業外収入をつぎ込んでも田んぼを荒らしたくないと米を作っている小規模農家や兼業農家。これらの農家を厳しいハードルを設けて助成金の対象からはずす。農業をつづけられないしくみである。
※国産米在庫と外米在庫
98年___344万トン (外米 42万トン)
99年___255万トン (外米 44万トン)
00年___173万トン (外米 56万トン)
01年___213万トン (外米 75万トン)
02年___96万トン (外米 201万トン)
03年___144万トン (外米 148万トン)
04年___ 85万トン (外米 148万トン)
05年___−24万トン (外米 170万トン)
※備蓄米
97年___16万トン
98年___15万トン
99年___14万トン
00年___0
01年___0
02年___0
03年___2万トン
04年___37万トン
▼合計___84万トン (05年6月現在)
※世界の米の期末在庫をみると、00年の1億4800万トン(37.4%)をピークに減り続け、05年には、6490万トン(15.6%)まで落ち込んでいる。(米農務省需給報告2004/6/10)
国際規模でみても、米不足は近づいているといえよう。
しかし、アメリカは農業分野においてもより厳しい要求を突きつけてきている。
米が農業補助金削減で新提案…WTO非公式閣僚会議
Trade Facts - 米国、EU、および日本の農業政策___米国大使館HPより___を見ると、他国の農業政策への言い分が書かれている。自国の農業政策についてはいい訳ともとられる視点が述べられているが、生きていく上で必要不可欠な農業生産を自由貿易の競争力だけで図っているアメリカの姿勢はとても危険と感じる。
現にアメリカの耕作地は疲弊し、砂漠化が進んでいる。灌漑設備のためにくみ上げられた地下水のくみ上げで、近いうちに地下水も枯れてしまうだろうとさえ言われている。
気象異変による気温上昇も指摘されているようなことがある。日本が熱帯化していくのではという危惧を、現実に私たちは感じている。
私が住む南国では、熱帯地方の昆虫が飛来し、農作物へ被害を及ぼすものもいる。気温が下がる冬に死滅していた害虫も、死なずに越冬し大繁殖する。害虫が増えることは農作物への農薬散布が増える事を意味する。
緯度が上昇するような現象は、高山地の気温も上昇することである。高地の気温の低いところで栽培されていた作物が育たなくなってきているとか、高山植物が枯れ始めている事などは、数年前から指摘されていた。
こうした気象異変の結果、米だけでなく、大豆も小麦も野菜も不作が続く恐れが出てきた。土地と水と気象異変、そして作り手の問題。
アメリカが言うように、農業が人間の計算だけでコントロールできると考えていたら、そのうち大きなしっぺ返しを受けることだろう。
億単位の人口を抱えている国々は、なるべく自国の食料の確保は自国で賄えられるような政策を確立していかないと、地球規模で影響を及ぼすと思う。それでなくとも日本はカナダやフランスから見れば、ずっと狭い国土で、人口はかなり多いといういびつな仕組みを抱えているのだから。
世界の人口・・・64億人突破
農地を守りたいという農民は多い。
しかし、農業従事者は農業では生きていけなくなっている。
老いた父はこう言う。
「昔は小作人が作らせてくれと地主に頼んで耕作していた。今は地主と小作の関係が逆だ。地主が頭を下げて『どうか田んぼを作って欲しい』と頼んでいる始末。自分達が死んだ後の田んぼや畑がどうなるのか心配なのは、田畑を作らんと言うのは、この国の農業食料生産の終わりを意味しているからだ」
トヨタが栄えれば栄えるほど、農業が犠牲を強いられているように感じてしまう。
投稿者:nanaya at 21:10
ライトバック
食糧、エネルギー、レアメタルと
ことごとく自給できない国家になってしまうと、これからキツイですね。
投稿者: はなゆー at 2005 年 10 月 15 日 14:49:05
はなゆーさん、どうも。
表面的な国の繁栄とは裏腹に、日本の国富は随分と低下していますね。未来の日本の国民の資源を食い潰しているんですよね。
傲慢な生き方だと思います。
投稿者: nanaya at 2005 年 10 月 15 日 15:18:53
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