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一鍼多助さんへ: 「これが本当のマスコミだ──社員が教える企業ミシュラン」渡邉正裕著
http://www.asyura2.com/0510/senkyo15/msg/637.html
投稿者 外野 日時 2005 年 10 月 15 日 01:31:17: XZP4hFjFHTtWY
 

レスが遅れました。申し訳ありません。

> 私達の情報源としては、大手メディアに頼っている部分がほとんどです。
> そして、私達は大手メディアの用意した材料とまな板の上で
> ああでもない、こうでもないと言っている可能性が非常に高い。
> ちょうど、孫悟空の筋斗雲が仏の掌から出なかった如く、
> 所詮メディアの掌から出ていなかったなんてこともあり得ます。

たとえとしてはその通りだと思います。
しかし記事の出稿を決めているのは、”サラリーマン”デスクであり、また”サラリーマン”編集局長などです。また、記事を書くのも、”サラリーマン”記者です。ここでは”サラリーマン”という語を、おおむねサラリーのためだけにしている仕事という意味で使っています。
仏であれば、それなりの熟考がありもしましょうが、単なる”サラリーマン”にはサラリーマンとしての思惑があるばかりです。そこにはもともと”世の中”のことなど思慮にはありません。あるとしても「ディレッタント」としてのものという気が僕はします。これは極端に過ぎる決め付けとの謗りは免れないでしょうが、けれどことほどさように現在の新聞・テレビはひどいというのが僕の実感です。

半年ほど前に、次のような書籍が出版されました。

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  「これが本当のマスコミだ──社員が教える企業ミシュラン」渡邉正裕著 (東邦出版 2002/02/02)

 はじめに 〜マスコ企業を知りメディアリテラシーを高めてほしい〜

「出したいけど出せない」「売れると思うけど、ウチでは難しい」「報復が怖い」……。
 本書は『これが働きたい会社だ』(幻冬舎刊)のマスコミ版であるが、この一連の著作は、出版までの道のりが険しかった。1年以上前から20社以上の編集者に見せたが、最も多い反応は、「売れないと思う」からではなく広告関係の「しがらみ」から出せないというものだった。
 ある出版社は「ウチは女性誌も出しており、この企業リストをざっと見ただけで広告の4分の1が吹っ飛ぶね」と言った。ある出版社では、部内の企画会議は通ったが、その上の会議で、広告担当の取締役が過去に電通から受けた嫌がらせの経験を披露し、通らなかった。またある一出版社では「企業に訴えられたら誰が責任をとるのか」という社長の一言で止められた。編集サイドが出したくても、会社としてリスクをとる決断ができないと出せない内容なのである。
 とはいえ、内容は過激でもなんでもなく、社員への取材に基づき、その企業に勤める人なら誰でも知っている事実関係を、淡々と記しているにすぎない。至極真っ当なジャーナリズム活動だ。しかし、この程度のものの出版が難しいほどに出版界は萎縮している。結果として本書には、他に類を見ない貴重な情報が詰まることになった。
 本書は、一義的な趣旨は前作と同様、働く側の立場から企業をファクトベースで一定の基準により評価するものであるが、メディアリテラシー(メディアを読み解く力)を養う本でもある。出版社はマスコミを使って広告を打つことから、具体的なマスコミ批判は避ける。その結果、マスコミ企業を対象とした具体的な情報は、特に流れにくい構造になっている。
 前作を読まれた方で、電通やフジテレビが載っていない理由について思いを馳せなかったとしたら、残念ながら、あなたのメディアリテラシーは低い。間違いなく人気企業・トップ企業であるのに両社を載せられないことにはもちろん、ワケがあるのであって、そういったメディアの裏を読む力は「しがらみ」だらけの現代、ますます重要になっている。
 どうしてトヨタに批判的な論調の記事が週刊誌に一切出ないのか。なぜ電通のような最大手の広告会社についての記事をマスコミで見かけることがないのか。本書で、マスコミ企業の働く現場を知ることにより、メディアの見方が変わるだろう。
 本書の内容は、非常に偏っている。視点や立場を投資家や経営側でなく、働く側のみに置いて、必要な情報を絞っているのである。したがって、一般的にメディアを通じて読者や視聴者の視点で形成された各マスコミ企業の華やかそうな印象とは、かなり異なるだろう。ただ、この業界に身を置く人にとっては違和感なく読めるはずだ。本当の現場は、こんなものである。

 【目次】

 評価基準の説明とリストの見方
 ■フジテレビジョン
 ■TBS
 ■テレビ朝日
 ■NHK
 ■ニッポン放送
 ■朝日新聞社
 ■毎日新聞社
 ■読売新聞社
 ■産経新聞社
 ■日本経済新聞社
 ■講談社
 ■新潮社
 ■リクルート
 ■電通
 ■博報堂
 掲載15社評価一覧
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著者は元日経新聞の記者で、Webサイト「まだ旧体制下の新聞社と月極契約している人々へ」の後、現在「My News Japan」を主宰しています。
元日経新聞の記者とはいっても、次の記事を読めばわかるように、真の記者です。それ故、日経を追い出されています。

メディアの情報操作 --狂った評価指標--

新聞記事徹底分析「大新聞は何を伝えているのか」

ちなみに「My News Japan」は一次情報の提供をめざすメディアです。

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