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パキスタン大地震の被災地に入った日本の国際緊急援助隊(IRT)は11日、本格的な救助活動を開始したという。現地からのマスコミ報道を読む(見る)と、住民が救助隊の到着を待ち望んでいた状況が良く分かる。だが、残念ながら到着が1日遅い。遠隔地の上、現場が交通アクセスの悪いところであることは承知だが、4日目の活動開始では、助かる命も救い損ねた可能性がある。
これを見ても、発災を受けての初動態勢がいかに重要であるかお分かりいただけるだろう。8日午前9時過ぎに第1報を受けて、直ちに招集をかけていれば時間を短縮できていたはずだ。ところが、実際に出動要請が出されたのが、午後9時だったそうである。つまり、発災から約8時間後だ。小泉さんの危機管理もこれまでの為政者と大して変わらないことが良く分かる。IRTは「24時間以内の終結・出発」を宣言しているのだから、ただの謳い文句で終わってはならない。やはり、救助隊の組織も含めて全体の見直しが必要だ。
IRTは消防や警察・海上保安庁の寄せ集めであることはあまり知られていない。それも各地から「当番」が集結する形態をとる。今回は、3つの組織からそれぞれ13人ずつが集められたが、消防に限れば、東京、横浜、広島、茨城、船橋が当番であった(広島は出発に間に合わず)。以前、海外に派遣された救助隊員に聞いた話だが、救助技術をまともに備えていない警察官をリーダーに押し付けられてとてもやりにくかった事例もある。今ではその辺りは改善されたが、このような救助活動の場合は、国際消防救助隊(IRT-JF)にすべてを任せるのが賢明な策と思われる。そして、何度も言うことだが、民間機の席を確保して派遣(台湾大地震の際は、隊員の到着が遅れ、飛行機の出発を遅らせた)するのではなく、専用機を直ちに用意すべきだ。予算がすぐに取れないということであれば、法改正して政府専用機を使う手もありうる。いずれにしても肝要なのは、いかにして迅速に派遣できるかだ。今回は、JICA職員が犠牲になったこともあって、異例の速さで準備がなされ、なんとか「24時間以内の出発(9日午前10時46分出発)」が実現できたが、それでも現地入りは災害救助の目安といわれる「72時間」に間に合わなかったのだ。
3庁の救助隊による合同訓練は7月に行なわれたばかりだが、その経験が現場でも生かされることを祈念する。そして、これからもこの寄せ集め形態が続くのであれば、より密な合同訓練を頻繁に行うよう提案したい。
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